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#25 水に浮かぶ牧場〔オランダ滞在記〕
2022年6月27日 @Rotterdam
オランダ DAY27
Floating Farm
水上で牛を育てる牧場、
Floating Farm に行ってきた。
アムステルダムからバスで1時間
南下したロッテルダムにある。
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floating farm が始まったのは2019年。
世界初の水上牧場。
なぜ水に浮かばせた?
結論から言うと、
食料ロス・輸送に伴う汚染
の問題にアプローチするため。
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現在地球には、
- 気候変動
- 海面上昇
- 人口増加(70億→90億)
などの負荷がかかっている。
これにより大幅に増えるのが、
- 新鮮な水
- クリーンエネルギー
- 健康的な食品
へのニーズらしい。
特に食品関連の
生産・消費・サプライチェーン
への影響が大きいとされている。
そんな中オランダでは、農業輸送が
貨物輸送全体の3分の1を占めるため、
生産と消費の物理的距離を短くすることで
ロジスティクスチェーンを大幅に短縮。
そして輸送時に発生する汚染の軽減に繋げる、
という狙いがあったそう。
都市にも関わらず土地のスペースに
余裕があるロッテルダムだからこその発想。
また、消費者の近くで生産を行うことは、
消費者の関心を高めることにも繋がり、
フードロス削減への効果も期待できる
とのこと。
CEな側面
┗ 資源のサイクルを閉じることで、
中でできるだけ循環させ続ける
□ 栄養の循環
牛のえさの80%が市内の残留廃棄物からつくられたもの。
(ex) ゴルフ場の芝生, ジャガイモくず, ぬか, ビールかす etc.
□ エネルギーの循環
太陽光発電で施設の電力をまかなっている。
ちなみにソーラーパネルも浮いているらしい(笑)
□ 水の循環
雨水を収集・浄化し、新鮮な水を供給している。
動物愛護
floating farm が1番大切にしているのは動物愛護。
その次に資源循環、その次に… という記載があった。
「動物愛護の観点から動物性商品を消費しない」
はよく聞くけど、
「動物愛護の観点から飼育環境を整える」
っていう角度もあるんだなと
今まで見えてなかったところを知った。
感想
水に浮かべるとか、
一見できなそうなことでも
"実験してみる" ってすごいワクワクする
ことだなあと。
De Ceuvel もそうだけど、
CE はまだまだ手探りで可能性を
見出していく必要があるから、
"実験" という感覚で楽しんでいきたい。
以上。
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ちなみに De Ceuvel についてはこちらをぜひ👇🏾