この頃の映画は難しい
久しぶりに映画館に行ってみた。
前回足を運んでから5年ぐらい経っているだろうか?
加齢とともに、時間が過ぎる感覚がかなりあやふやなのだ。
そして、前回何を観たのかも覚えていない。(大丈夫か?)
こんな書き出しだと、痴呆症なのかと思われそうだが、そうでもない。
少しだけ兆候はあるけど・・・・。
時間感覚はともあれ、最近の映画は客に謎かけをしているようで難しい。
新海誠作品も2作観たが、観終わった時になんだか釈然としなかったし、今回観た「PERFECT DAYS」もこのまま終わるの?と思っている間に、エンドロールが流れ始めてしまった。
「君たちはどう生きるか」に至っては、どうせ観てもわからないだろうと、まだ上映中だったが、観たい映画リストから除外した。
昨日は日曜日ということもあり、朝イチの上映にもかかわらず、大阪ステーションシネマのスクリーン11はほぼ満席だった。
主演の役所広司はほとんど台詞もなく、表情だけで演技をしている?
役所広司は武者小路実篤と比べると、苗字だけのような印象がずっと昔から抜けない。
話が逸れたが、公衆トイレの掃除が仕事で、趣味はフィルム写真を撮ることと読書、風呂もない古いアパートに住み、持ち物は最小限で今風に言うとミニマリスト?
毎朝、自販機で同じ缶コーヒーを買って飲み、また仕事に向かう日々が淡々と続く。
ルーティンをひたすら繰り返すのが人生で、人はみな、そんな毎日を送りながら老いていくと言いたい?
人生はそんなものだと?
それとも、そんな毎日を送っている主人公が、自分を俯瞰して自嘲的になっているのを表情だけで表しているところにこの映画の趣を感じろと?
それで、ラストは主人公の表情を捉え続ける長回しシーン?
観る人がそれぞれに感じ取ってくださいと言うことだろうか?
大体、ドラマや映画の伏線をほとんど回収し損なう傾向が強いので、よくわからないまま終わるのは単に私の個人的な考察力の問題なのか?
結局、こうやって文章にしていても、「?」ばっかり並べているので、何もわからないまま終わった。
私はエンドロールが流れる中、このほぼ満席の人々は何を思うのかと、どうでもいいことが気になった。なんなら、インタビューしてみたいくらいだった。
印象に残ったのは、石川さゆりが飲み屋のママでちょっと老けたように見えたことや、三浦友和(山口百恵の旦那さん)を久しぶりに見たような気がしことくらいかな?(って、こんなんでいいのか?)
シニアだから1300円で観られるし、映画はもっと観たい気もするけれど、こんなんでいいのだろうか?
ゴジラにすればよかった?
でも、ゴジラも最近は手の込んだ伏線があったりして・・・・
予告編を観て、次は4月に公開の「あまろっく」と言う、尼崎(大阪の隣)を舞台にしたコメディを観てみようと思っている。
手の込んだ伏線は回収できずに通り過ぎるから、やめてほしい・・・・
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