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敵は「あいまいで猥褻な、この国」芥正彦 映画『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』より

 『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』は1969年5月13日に東大駒場キャンパスで三島由紀夫一人と1,000人の東大全共闘との討論の模様を現在のインタビューを交え編集された映画。

 この中でまだ赤子の我が子を肩車して、鋭さを茫洋とした雰囲気に隠して参加したのが、全共闘一の論客と呼ばれた芥正彦。

 彼は現在のインタビューにも登場するのだが、当時の茫洋さは脱ぎ捨てていて、鋭さを露わにしている。

 その彼がインタビュアーから「三島と全共闘は、共通の敵と戦っていたのではないか。それは何か」と聞かれた答えが「あいまいで猥褻な、この国」。

 「あいまいで猥褻な、この国」

 日本という国は責任の所在が曖昧なまま、気づくと悪い方向に行っている気がします。

 今日、令和2年7月5日(日)は都知事選。

 責任の所在が曖昧なまま、ことが進まないように祈ります。 

 とりあえず、私は自分の責任を果たすべく、まるで口をきかなくなって久しい我が子と対話します。

 家族は仕事よりも大仕事。

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