試し読みすれば、いいんじゃない?
こんばんは。
なんやかんや言いつつ、商業誌デビューして2年が経ったりします。
・・・・・・まだ2年か。
もう、自分の中では100年くらい経ってる感があるんですけどね。
デビュー作『舞姫に転生したOLは砂漠の王に貪り愛される』がリリースされた当時、個人的にモヤッとしたことを書きます。
書いても差し支えないことだけw
レビューに関してです。
Twitterの日常アカウントと内容は重複するのですが、
「“試し読み“してから買ってくれ」
実店舗本屋さんで言う所の立ち読みという奴です。
(※立ち読みの際は、本屋さんのご迷惑にならないようにお願いいたします※)
買っていただいたのは、ありがたいですし、
レビューいただけるのも、ありがたいです。
ただ、中には厳しいご意見のフリをしたいちゃもん&因縁めいたレビューもチラホラ存在するわけです。
『好みに合わなかった』
それは人それぞれ好みが異なりますし、当たり前のことです。
わたしの好きなもの、好きなことを他の方が好むとは限りませんし、その逆も、また然りです。
好きか、嫌いか、は超絶個人的な範囲のことですから、そのこと自体に言及はしません。
ただ、読んでから文句言うなら、なぜ購入されたのか? って個人的には思うんですよね。
恐らく、この記事を読んでいる方の中で、人間として生まれてから、この方『本』と呼ばれるものを一度も読んだことがないって方は少ないでしょう。
電子書籍を読んだことがない、という方はいらっしゃると思います。
やっぱり紙の本のほうが好みだって方もいらっしゃいますし。(わたしも、どちらかと言えば紙の本派です。どうしても読みたい作品が電子書籍しかない場合は、電子書籍で買いますが。)
ちょっと脱線しましたが。
で、何が言いたいかと言いますと、
電子書籍サイトや通販サイトで書籍レビューを書かれている方は、これまでに多くの書籍を読まれている方がほとんどではないでしょうか?
結構レビューを書く作業って手間ですし、慣れない作業をするのって見た目よりも煩わしく感じるものです。
なので、初めて購入して初めてレビュー書く!って電子書籍購入デビューされた方には荷が重いはず・・・・・・。
(『自分は初電子書籍購入で初レビューを書きました!』という方、きっと、それは作品がめっちゃ性癖に刺さった! とか、めっちゃ好きー! というお気持ちで書かれたと思うので、レビューいただいた作家様は大変喜ばれるはずです。もし、好きな作品に出会えた際は是非とも、また『面白かったよ!』とレビューを書いてあげてください。)
つまり、本を読み慣れた方ってことです。
読み慣れた方なら、大抵【あらすじ】や【試し読み】を読めば、ご自分の好みのストーリーかどうかは判断がつくのではないか?
『そんなこと言ったって、中身を全部読むまで分からないことだってあるじゃないか』
それも一理あります。
では、何を基準にして【買う】、【買わない】、を判断されているのでしょうか?
『表紙のイラストに惹かれた』
イラストレーター様が精魂込めた力作の表紙です。
作者といたしましても、素敵な表紙をつけていただけて毎回感無量です!
表紙に惹かれてご購入いただけたのでしたら、イラストレーター様のお陰ですし、感謝しかありません。ありがとうございます! イラストレーター様は他にも素敵な表紙や漫画を描かれていますので、そちらの作品もどうぞ!
では、それ以外の場合はどうでしょうか?
『表紙のイラストに惹かれた』という選択肢を外しますと、
もう、文字しか残っていません。
【あらすじ】【試し読み】です。
前述したように、それだけで全部を読み解くのは透視能力がない限り不可能でしょう(笑。)
しかし、本をたくさん読まれるヘビーユーザーの方なら、今日までに読んだ書籍のデータが脳内に蓄積されています。
それは、ご本人が意識しようが、意識しまいがまったくのゼロになることはないでしょう。
丸っきりの人生初体験でない限り、断片的にもつながっていることはいくらだってあります。既視感が分かりやすい例かと思います。
よって、作品の全容までは分からなくても、
『この文体は自分の好きなタイプだ』
『この系統は自分の好みに合っている』
『この雰囲気は自分が読みたいものだ』
などのことは分るのではないでしょうか?
せっかく、あなた自身の大切なお金を使うのです。
それを『買ってからがっかりした』なんて損以外の何ものでもない。
わざわざ『損をしよう』と思ってお金を使う人はいないでしょう。
正直、書き手側としても『損をしてほしい』なんて微塵も思っていません。
『より面白く!』
『もっと面白く!』
『面白く面白く面白く重石・・・・・・・』
って呪詛かけてマスよw
(・・・・・・ただ、まぁ、商業誌なので単に好き勝手に書いておけーなんてことはないので、そこは賢い読者様、色々お察しいただきたいところですが。。。)
デビュー作のレビュー、見ていただければ分かりますが、
要は『好みに合わなかった』が大半です。
好みに合う、合わないは、人それぞれですからね。その点はどうしようもないですね(遠い目。)
でも、レビュー書いた方々、これが初レビューではないですよね?
おひとりくらいは、初めて書いたって方もいるかもしれませんが、全員が初レビューだったら奇跡ですよ。すごいですね!
レビュー読んだ時は、『試し読み、よく読んでから買ってくれよっ!』て思いました。
『ドロドロしてる』『文章が重たい』『細かすぎて話が入ってこない』『受賞作品だから買ったのに、がっかりした』と批判的なレビューのラッシュです。
『現代から異世界に転生ありえない』というレビューもあったのですが、ファンタジーなんでwww
ファンタジーだからなんでもアリ~とは思いませんが、現実にはあり得ないことが起こるのも、ファンタジーの一面ではないでしょうか?
元々、コンテストのお題が『異世界転生』だったので、ジャンルのことで苦情を言われても、作家にはどうにもできません←
元々、明るいストーリーを目指して書いたものではないです。
参考資料として「千夜一夜物語」を読んだのですが、そのとき感じた異国情緒を表現することに注力しました。
それは、【試し読み】で読んでいただければ、小説を愛読される方なら、だいたいの雰囲気は予想がつくと思います。
また、受賞作品=あなた好みとは限りません。あしからず。
いきなり初めて名前見る作家の作品って、ドキドキだと思うんですよね。
初めまして、こんにちはってレベルですし。
だからこそ『試し読み』って素晴らしい機能が装備されているんですよ~。
どういう感想持つかは個人の自由なんで、作家個人がどうのこうのできることではないのですが。
【試し読み】すれば回避できることってあると思うのです。
回避可能な手段も取らずに、即購入してから
『がっかりした』
『つまらない』
『値段が高い』⇐
と、いちゃもんめいたっていうかいちゃもん以外のなにもんでもねぇって思うんですけどね!
いちゃもん書くのはやめていただきたいです。
あと、『値段が高い』ってレビュー書いた方々がいらっしゃいましたが、値段については、レビューじゃなくて直接出版社にお問い合わせください。
買ってないのに『高い』って言われてもね。。。
値段を決めているのは作家ではないです。
『高い』と感じること自体は、個人の感覚ですから『安い』と感じろとは言えませんが。
作品内容のレビューとはズレていると感じるのは、わたしだけっすかね?
『作品内容も合わせて、この値段は高いって感じたんだろ』って意見もあると思います。
逆に言いますと、ひとつの作品書き上げるのには多くの人の手を経ています。労力、時間、お金が販売価格の倍、かかっていますよ。
買い手にとっては、目の前にある文字羅列のデータに過ぎないでしょうが、
その文字羅列データが、今あなたの目の前にある姿になるまでに何度の変化を経て、そこに存在しているかを考えたことがあるでしょうか?
『プロなんだから何甘いこと言ってんだ』
『こっちは金払っているんだから、批評する権利がある』
『それで金もらってるんだから何言われてもガマンしろ』
『スルースキルを身に付ければいいだけ』
などなど、などなど色々ご意見あると思います。
言われたら嫌なことも当然ありますよ。
プロだからと言っても、宇宙人じゃありません。
読者と同じく地球上で酸素吸って生活している人間です。
気づいていないだけで、どっかですれ違っているかもしれないですね。
金もらってるんだからガマンしろって、今“令和“ですよねw
いつまで昭和の根性論ひきずってるんですか?
(※そりゃ、1冊または、1ダウンロードで一億円入ってくれば、多少のガマンもできると思いますよw ⇐誰でもそうでしょwww)
言論の自由があるからって、相手に言っていいことと悪いことはあります。
よく例え話に出ることだと思いますけど、初対面の人に『〇ね』なんて言いますか? 極端な言い方をすればそういうことです。
極端なことでなくても、レビューとして書き込んだことを
自分の本名、素性、顔がバレている状態で言えますか?
言えるって方もいると思いますけど、99.9%の方々は言えないのではないでしょうか?
相手が何も言ってこないから何言ってもいい、ではないですよ。
相手がスルースキルを身に付けているとしても、何言ってもいいわけではないですよ。
ある程度の年齢になれば、最低限『これって言っても大丈夫かな?』と、考えませんか?
考えて発言したって、微妙な空気になることもあるんですから、言葉って怖いんですよ。
あとデビュー作って、高確率でいちゃもんつけられます!
※元々小説投稿サイトなどでファンをお持ちの方の場合は、そのファンの方が商業作品を購入して『面白かったです!』とレビューしてくださる場合もあります。あくまで一例としてお考えください※
わたしの場合、デビュー作は小説投稿2作品目だったので、いわゆる固定ファンはゼロでした。
同じ内容の小説だったとしても、ベテラン作家様が書いたものでしたら、いちゃもんレビューはつかないでしょう。
『新人だから何言っても平気』
『新人だから叩いてもいい』
そう言った空気を常に感じていました。
出版業界に限らず、どこの界隈でも『新人』が標的にされて、何かしらの悪意をぶつけられる状況が存在していませんか?
しかも、それが通過儀礼として容認されている状況・・・・・・。
『新人だから』って、どんな理由なんでしょうか?
ぶっちゃけてしまえば、『新人だから権力も資金もない。だから何言ってもやり返してこない。何言っても自分は安全』と思っているのではないですか?
まだ右も左も分からない新人を叩いて、ダメージを与えて鬱憤晴らしですか?
『新人』は、あなたのサンドバッグではありません。
『新人』は、あなたのイライラの、はけ口ではありません。
あなたは『新人』が精神的に追い詰められて、ボロボロになるのが楽しいのでしょうか?
あなたの気に入らない『新人』が筆を折れば満足ですか?
あなたは『言葉の綾』『ちょっとその時思ったことを書いただけ』『そこまで気にすることじゃないでしょ』と思うかもしれません。
感じ方はそれぞれ違います。
あなたにとっては『そのくらい』でも、受け手側には『そのくらいではない』場合もあります。
逆に、あなたが誰かに何か言われて『ひどい!』と思っても、言った側は『そのくらいで?』と、首を傾げる可能性があるのです。
それでも、自分のことを棚上げして相手のことには好き勝手なことをぶちまけるのでしょうか?
『じゃあ、褒め言葉ばかり書けっていうのか?』という声も聞こえてきそうですが。
『厳しい意見』と『単なる批判・誹謗中傷』が一緒くたになっているのが困るところです。
『厳しい』=『暴言』と、はき違えているなんて状況を見聞きしたことはありませんか?
これって『叱る』と『怒る』の違いが分からない、というくらいグレーなことだと個人的には思います。
それこそ、感じ方は人それぞれ違うので。
残念ながら、その感じ方のちがいに、かこつけて堂々と暴言吐いたりハラスメントをやらかす方もいらっしゃいますけど。
受け手側にとっては『厳しい意見』と『単なる批判・誹謗中傷』、どちらも中身は耳が痛くなるものです。区別をつけることは高難易度。
言った側、書いた側は、自分の意見をぶつけたのでスッキリしているでしょうけど、受けた側は不快にしかならない上、『これって耳を傾けたほうがいいのかな?』『キツイこと言われてるけど、ちゃんと聞いておかないと作家として成長できないかも』とか色々考えますし、全く以って割に合わない!
以前、どこかで拝見した記事で『“厳しい“と“誹謗・中傷“の違いは、相手のためになるかどうか』だそうです。
まぁ、『敢えて厳しいことを言って新人を鍛えてやってるんだ(ドヤァッ)』な勘違い&自身の暴言正当化する方もいるので厄介ですけど・・・・・・。
幸い、デビュー後の作品『宮廷薬剤師の過保護な執愛~花開く幼馴染の煌めく祈り~(上)(下)』は好意的なレビューが大半で、安心しました。レビュー書いてくださった読者様、ありがとうございます!
ひたすらオートクチュールのDVD、オートクチュールビーズ刺繍の本、フランスの歴史、文化を調べまくったかいがありましたw
で、最も厄介だと思うのは、某大手通販サイトのレビューです。
明らかに買ってないユーザーからのレビューが書かれるからです。
これ、デビュー作でもやられたんですが、購入してないのにレビュー書いてあるんですよね。。。
デビュー作は、コンテストを主催したサイトで投稿版の閲覧が可能でしたし、(※サイトが閉鎖したため、現在エブリスタに転載中)
デビュー後の作品については、他の方が長文のネタバレレビューを書いていました。そのレビューを見れば、買わなくても作品の内容を把握できます。もしかすると、某大手通販サイト以外で購入した、という可能性も少なからずあります。もし、別のサイトで購入したというのであれば、【試し読み】で興味をもたれたら買ってください、としか言いようがないです。(※実際に別サイトで買ったら、その買ったサイトでレビューすると思いますけど。)
どのサイトでも購入していないのに、他の方が書いたレビューを見て、勝手に作品に対して、“がっかり“されても、困ります。そんなに、がっかりされたのであれば、ご自身の手で、ご自分好みのひねりのあるストーリーを創作してください。拝見したところレビュー数も多かったので、そこまでご意見を言えるなら想像力も大変豊であるとお見受けしました。是非とも、その想像力を駆使して物語を作っていただければ、と思います。そして、その作品をコンテストに応募してみてください。幸い、現在はたくさんのコンテストが毎年開催されていますから、応募し放題ですよ。
最後に、デビュー作には、好意的なレビューもいただいています。『読み応えがある』『泣いてしまった』『(あのキャラが・・・・・・的な感想)』などなど、レビュー書いてくださった方々ありがとうございました!
話があちこちいきましたが、今回はここで終わりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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