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これができなきゃロール練習は無駄!!【心編】
何日もロールの練習をしてもなかなかできるようにならない。そんな人のための記事です。スラローム、ポロ、フリースタイル、ダウンリバー、シーカヤックのどのカヌーにも共通して参考になるので最後までお付き合いください。
中学生からカヌーを始め、高校からカヌーポロ、スラロームはちょっとだけ、卒業してからワイルドウォーターを始め、今はインストラクターと選手を続けています。
はじめに
ハンドロールをするための必要なことをぎゅっと詰め込んだたった5つのことでできるハンドロールのうちの1つ目を詳しく説明していきます。
カヌーポロはハンドタックルと言ってボールを持っている選手は肩を押して落としていいルール。
ロールは必須の技術になります。
ハンドロールで上がるようになってからパドルロールに移行するとちょっとでもブレードで水を掴めれば上がれるエコなロールになるのでおすすめです。
1.なにが恐怖か認識しよう
ロールをするのは恐いなんて言う人も多いんですがあなたはどうですか?
ちなみに私は透明なプールで先輩が一人つきっきりでやってくれていたので水の恐怖はなく、強制的に練習していました。
まず、恐怖の本質を認識してみましょう。
カヌーに乗っていて沈してしまい慌てて出ていますか?
慌てて出てしまうようなら何かしらに恐怖を感じている可能性があります。
理由は人それぞれです。
・息ができない
・逆さまになってよくわからない
・顔が濡れてしまう
・カヌーと一体になっているので脱出できるか不安
などですかね?
まずこの認識が大事です。
そして、この恐怖は適切に対処すれば命にかかわらないと言うことを認識しましょう。
2.息止めの時間を計る
恐怖を認識したら次にやることは陸上で息を止めてみましょう。息を吸って止めて、目をつぶり数を数えます。この時にできることなら落ちた時のイメージを頭の中で思い浮かべましょう。
何秒我慢できますか?余裕なのは何秒か?頑張ったら大丈夫なのは何秒か?
まさか意識が飛びかけるまで我慢してないですよね?
そうなんです!どんなに頑張っても頭がくらくらするとか意識もうろうとするまで我慢できないんです。30秒位はなんとか大丈夫なくらいですか?
3.脱出に必要な時間
それでは陸上で脱出に必要な時間を調べてみましょう。まずは陸でカヌーに乗ってスプレーカバーをはめます。スプレーカバーを外してお尻を出してみましょう。
簡単でしたか?何秒でできましたか?
息を我慢できる時間ー脱出の時間=余裕
4.簡単にできるんだけど脱出の練習
でもやった陸で乗り、スプレーカバーをはめて息を吸いとめて目を閉じてからスプレーカバーの先の紐を掴み外して脱出を何度もやってみよう。しっかりとイメージしましょう。
次は水上に浮かべてスプレーカバーをはめて同じように脱出の練習をしてみましょう。陸でやったら簡単なんですが水上だとどうですか?心は焦っていませんか?
嫌ってなるほどやると水中に落ちて練習をする回数が減るのでお勧めです。
5.沈脱の練習
沈脱の練習をしてみましょう。まずはスプレーカバーを着けずに落ちて脱出。これで慌てるようなら水上でのイメージトレーニングを重ねましょう。
余裕でできるようならスプレーカバーをつけてやりましょう。スプレーカバーをつけて落ちて5秒位のんびりと何もせずそれから慌てずに脱出できるようならOKです。
この後のロールの練習中にどんなに苦しくなってもうっかりレスキューが間に合わなくても命を取られる心配はなくなりました。
6.それでも慌ててしまう場合には
沈脱の練習をしていて慌ててしまう場合にはどんなことで慌ててしまうのか考えてみましょう。
考えた上で対処していきます。
例えば
・水が冷たい→プラン1ドライジャケットなどの暖かいウェアを着る。プラン2もっと暑い夏の日まで待つ。
・目が見えない→プラン1ゴーグルを着ける。プラン2目をつぶる。プラン3薄目。私はプラン3です。
・鼻に水が入る→プラン1鼻栓を使う。プラン2鼻から息を吐く。
主だった慌ててしまう理由はこの辺ですが他に慌ててしまう理由がある場合にはよく認識し対策を1~3つ考えてみましょう。
もし思いつかない場合にはご連絡をください。
7.心の色と形
目を閉じて自分の心の色と形を想像してみてください。
怖かったり慌てている時には心の色と形が警戒色の赤や周りを威嚇するトゲトゲになっています。
これが穏やかな澄み切った水色やまん丸な心の色と形のままロール練習に望めたら自分が思い通りの体の動きができて成功に繋がります。
あとがき
ロールに限らずどんな動作でも落ち着いた心がなければ正しい動きができません。
激しい波が続く時にビビってしまうと体が固まってしまい余計にバランスが悪くなり沈してしまう。
そう言えばワイルドウォーターをやって8年目位に福島県の阿武隈川でのレースで激しい流れが続く場所があります。約1キロ全力で漕いでこの1つ目で落ちて酸欠状態で思ったことは
「脱ってしまえばすぐに息が吸えて楽だけど後々泳いで水抜いて漕ぐのは面倒だなぁ。。。もう少し我慢してロールするかぁ。」
でした笑
この後、瀞場を漕いで2つ目でも落ちましたがやはりあ~しんどい!とか思いながらロールをしたのを覚えています。
あれほどしんどいロールも人生の中でなかなかないですが貴重な経験でした。
あの時の心を整えた要因がめんどいだったと言う余談でした。
ここまで、読んでいただいてありがとうございました。ご感想や成功談、失敗談、質問などありましたらお気軽にご連絡ください。動画も合わせて送っていただけたらアドバイスさせていただきます。
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自然豊かな峡南地域を遊び尽くす峡遊隊
かわいいカヌークラブコーチ 佐川 幸司
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