徹底的にパクる
ビジネスの世界では「徹底的にパクる」「TTP」という言葉があります。正しく使えば、合理的かつ最短距離で成果を出すための手法の一つで間違いありません。
もし、「パクっていいのか?」と思う人がいるかもしれませんが、学校の勉強や社会で学ぶ仕事のノウハウなど、先人たちが導いた答えをパクっていることを「学習」と言います。AIも人間の思考やコマンドを「学習」させることで、精度を高めています。「徹底的にパクる」こそ「学習」の基本であり、圧倒的に効率よくスキルアップできます。
そして、この手法はスポーツの戦術においても有効です。今の時代、映像がインターネットを通じて簡単に手に入ることから、強豪チームの映像が手に入ります。映像を何度も見返すことで、戦術をパクることができます。
さらにパクり方も2種類あります。1つは監督やコーチがまずパクって選手に伝える方法、もう一つは選手が自らでパクって上達する方法です。監督やコーチがパクって伝えるのは戦術、選手が自らパクるのは個人技、と定義したらわかりやすいかもしれません。
短期間でチームを強くするためには、「徹底的にパクる」こそ重要な手法であり、正しいパクり方を伝えることが監督の役割であると思っています。
ちなみに、カヌーポロ日本代表U21女子監督として、何をどうパクるのかは作戦のコア部分なので、ここへの記載はさすがに控えます。