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artics | Day1からGlobalに活動するスタートアップとしてのCanon

皆様お久しぶりです。私は「artics」このスタートアップの名前を2023年9月から2024年の3月にかけて連呼し続けて活動してきました。articsを通して多くの貴重な経験をして、多くの方と出会えて、CEOのArataさん、COOのNelsonには大変感謝しています。ですが、このNoteをもってarticsとしてのCanon Takashimaの活動を卒業します。最近よく聞かれていたのが「今はarticsにいないの?」「かのんちゃんはarticsで何をしていたの?」ということです。最近HOUOHという会社を立ち上げたり、自分なりに試行錯誤しながら過ごす日々の中で、私の原点を是非知っていただきたい!という思いから今回このnoteを公開します。毎回まとめて書くので今回もすごい文字数ですが、最後まで見ていただけると嬉しいです!🌸
このNoteのサムネはarticsとして活動していた期間の私含めメンバーの写真を集めました!完全自己満です!!!
※このNoteを投稿するにあたり、articsからの投稿許可は頂いております。


articsでのCanon Takashima

articsとは様々なジャンル(音楽、映画、アニメ、漫画、絵画、書籍)から自分の好きな作品を追加し、自分の好みが反映された世界観を表現できるプロフィールページをつくることで、友人や自分と似ている人を見つけ、新しい自分らしい作品に出会えるSNSです。※現在サーバー停止中、アップデートをお待ちください。 

Ceo:中辻新 Arata Nakatsuji

CEO:中辻新 Arata Nakatsuji
早稲田大学 政治経済学部4年。茶道裏千家。
一般社団法人クリエイターエコノミー協会事務局。
世界を変える30歳未満の30人「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」選出。

日本画家の家系で生まれ、裏千家で茶人として修行するなど、日本文化に囲まれて育った。また2019年合唱世界大会優勝や、地上波の音楽番組出演、多数の音楽イベントを開いたりなど、幼少期から音楽が大好きで、世界中で歌っていた。その中で、自分の大好きなものを追求し、表現し、誰かを喜ばせる強い生きがいを感じてきたのと同時に、自分を含め、大好きなことが見つかっても、その表現作品が適切な人に届いていないために、殆どの人がお金を稼げずに理想の人生を諦めざるを得ない現状に強い疑問を抱いてきた。(続きはHPをご覧ください。)

https://articsapp.com/ja


articsとの出会い

 私がCEOのArataさんと出会ったのは2023年のU-23 summitです。このサミットは社会を牽引するリーダーと新たな時代を創る次世代のリーダーが集う場として設けられており、全くarticsとは関連性のない分野で参加していました。当時の私はやる気があるフッ軽学生で、起業したいが何でしよう。というのをずっと考えていました。そんな時にたまたまIVS2023に行き、出会った方がこのサミットを紹介してくださり参加に至りました。Arataさんの最初の印象は、全然サミットに意欲的に参加しないツンツンした人でした。そのサミットで同時にSolafuneの政府渉外役であり、Arataさんの友人であるTsuyoshi Maeharaに出会いました。そして偶然にもこの2人が目の前でGlobalを獲りにいく話を繰り広げている場面に遭遇しました。2人が目の前で話していた未来の話が当時の私にはとても輝いており、一瞬で私もGlobalを獲りたい、そして2人が世界を獲る瞬間を近くで見たい、という気持ちが湧き上がりました。そして、「私にも何かできることはないですか?」という言葉を発したことから、私のGlobalへの挑戦が始まりました。

U-23summitでの集合写真

今この写真を見返すと今でも連絡を取り合って、一緒に頑張る仲間はここでたくさん出会えました。紹介してくださった、Nao Kuboさん、Hayate Ikedaさん、ありがとうございました!皆さんも是非来年の夏は参加してみて下さい!(2024の詳細は以下リンクより)

https://u23summit.com

2週間後にアメリカ、ボストンでのアクセラ参加が確定

 私が「私にも何かできることはないですか?」と言った後、アメリカ行きの枠が1枠だけ余っているという話を聞きました。正直、チャンスだと思った反面、大学が始まる初日から2週間大学を欠席することに対する抵抗があり悩んでいました。この2人とお話した次の日から友人とベトナム旅行に行く予定があり、旅行中に友人に相談しました。すると「かのんは相談する時点で結論決めてるんやろ?いってらっしゃい!」と背中を押す言葉をかけてもらい、すぐにArataさんに連絡して、次の日にはベトナム滞在中にもかかわらず面接をしてもらいました。その後、アメリカ行きが確定しました。実はあとから聞くと、この何時間後かに帰国子女の別のメンバーが名乗りを上げていたらしく、少しでも全てのタイミングがずれていたら今の私はいなかったと言っても過言ではありません。全てはタイミングとチャンスをものにする力、運だな!と実感しました。このとき背中を押してくれた友人のHiyori Kinoshitaさんにも大変感謝しています。友人なのでさん付けはすごく変な感じがしますが、ここではあえてそう呼ばせて下さい。私は彼女の夢も全力で応援しています!!
 Taikai Kameyamaさん、Nao Kuboさん、Hayate Ikedaさん、Arataさん、Tsuyoshiさん、Hiyori Kinoshitaさんには特に感謝しています。この場面に繋げてくださった全ての方々、ありがとうございました。

B2MCプログラムでのボストン滞在

 私が参加したプログラムは「MassChallengeプログラム:BRIDGE TO MASSCHALLENGE JAPAN 2023」、通称B2MCプログラムです。これはCIC Instituteが、CIC Cambridge (Japan Desk) 及び米国ボストンのアクセラレーターであるMassChallengeと共同で、経済産業省のスタートアップ支援プログラム「J-StarX・米国東海岸コース」で米国東海岸展開を目指す国内起業家・スタートアップを支援するために行われたプログラムです。

これに、artics COOのNelsonとMarketerの先輩であるAmi Yamauchiと参加しました。プログラムに参加するだけでなく、このときは日本にいたArataさんから「Bostonにいる学生100人にヒアリングしてくること」をKPIとして課されたため、これを達成するために必死に動きまくりました。
 B2MCプログラムではMass ChallengeのオフィスでSessionを受けたり、Suffolk UniversityでのStartup Boston Weekに参加したり、PitchのブラッシュアップをしてもらったりGlobalでブーストしたいスタートアップにとって、大変有難いことを経験することができました。このプログラムで学んだことは以下のことです。
遠慮は無用!うまく運営を巻き込んで現地でコネクションを作る!
 遠慮は無用!例えば、1つのセッションが終わった後、最初に質問しにいったり声をかけて連絡先を交換したり、そうするだけで相手からの印象が大きく変わることを学びました。ただでさえ、「Japanese people is SHY」の印象がついているので尚更です!逆をいうと、そこで印象をつけられたら周囲の1歩先をいけることを学びました。
 うまく運営を巻き込んむ!近年、JstarX、Jetroなど様々な企業や個人がアクセラプログラムを行うようになり、起業家志望の人や海外展開を目指すスタートアップはこぞって応募するようになりました。そこで、ひとつ課題として上がるのが、いかにプログラムをこなしながら現地でしかできないことをするかではないでしょうか。その問題を解決する1つの解決策を他のスタートアップから学びました。それは、運営側の人に人を紹介してもらいアポを取る、ということでした。運営側が紹介した人が提示した時間がプログラムと被っていたらMeetupの方を優先するでしょう。当時の私は、2人がプログラムに参加して途中抜けたり、合流したりしていたので、先輩は流石だなと学びました。私たちのやり方も、みえみえな嘘でもやるときはやる、絶対に自分たちは日本に成果を持って帰りたいんだ!という意思を見せれていた?と思うのでそれはそれでありだと思います。是非これを読んでいる方に今後そのようなプログラムに参加される方がいらっしゃれば是非参考にしてみて下さい。
  ヒアリングは1日10人がノルマで結果的に合計100人に対面ヒアリングをしました。ヒアリング対象は主に、Harvard University, Boston University, Suffolk University, Emersons College, Berklee College of music の生徒です。毎日、そこかの大学に行き、見知らぬ人に話しかけてヒアリングして写真を撮って、インスタグラムを交換して、を繰り返しました。3分の1の人は快くヒアリングを引き受けてくれて、1日の始まりが好調だとすごくその日の進みが早く、始めから断られると2人目にいくのになかなか時間がかかりました。正直な話、1人でヒアリングに行っていた時は自分の中のSHYな部分が出てきて、同じ道を何往復もしましたし、「腹括れ!自分!」と鼓舞したことが何回あったかわかりません。そんなこんなで、2週間で100人のヒアリングが達成され、後に自分の中の自信になりました。過酷なヒアリングがあったからこそ、Boston Startupweekで初めてのブース出展、営業、1on1 Pitchをしたときは、前提条件として話しかけて許されるイベントだったので、緊張せずに話すことができました。

ヒアリングの際に撮った写真たち


 この2週間は必死に自分のタスクをこなすのに精一杯で、短い期間でしたが多くの学びを得ることができました。そして、文字通りDay1からGlobalに活動し、それが私の原点になりました。
 以下は帰国後にCIC Tokyoで行われた報告会の写真です。ここに写っている方々ともグローバルカンファレンスであったときには近況報告して、互いに鼓舞し合える関係性を築けています。改めて、すごく貴重な経験をさせてくださってありがとうございました。

帰国後のCIC Tokyoでの報告会にて

帰国後の活動

 帰国後は主に動画編集、営業業務、エンターテイメント業界のカンファレンス出展業務をしていました。動画編集は、Mao Fujimotoの元でartics JapanのTiktok用にアーティストに対してアポ取り、インタビュー動画を撮影、編集をしてました。このときに私がインタビューしたアーティストの1人のDaitoさんの「スタートライン」という曲は個人的にお気に入りです。この曲はスタートアップする方々だけでなく、挑戦する方々にはとても刺さる曲だと思います。以下にリンクを貼っておくので、是非聴いてみて下さい!
 営業業務は、自社のキャッシュを作るために全く別の事業を立ち上げており、ひたすらメールを送信したり、商談に参加させていただいたりしました。結果、業務のコストがなかなかかかったため、断念しましたが、お金がないスタートアップらしいことも経験しました。
 出展業務のうち国内出展で大きかったのはInterBee2023への出展です。これは幕張メッセで毎年行われている日本最大級のメディア総合イベントで、Techbiz様のご支援のもと出展させていただきました。このときの動きは動画に残したので是非以下リンクよりご覧ください!HPより記事もどうぞ!




SXSW2024への出展

 articsが秋頃から準備を進めていたもの、それがアメリカテキサスで年に1回行われる世界最大のエンターテイメントの祭典SXSW2024への出展でした。SXSWはもともと映画祭として始まったイベントで、音楽、イノベーションと新たな分野が融合したものです。過去には、ノラ・ジョーンズ、エド・シーラン、ビリー・アイリッシュ、X JapanのToshiなども無名の時代に出演し、後に世界的に有名なアーティストとなりました。CESとSXSWの違いは、CESでは、従来の「Consumer Electronics Show」という枠を超え、化粧品、航空、農機具メーカーなど、多様な業界からの出展が見られるのに対して、SXSWでは、スタートアップだけでなく大手企業も自社のイノベーションをアピールする場として活用されています。articsは今回もTechbiz様のご支援のもと出展させていただくことができました。毎回ご支援いただきありがとうございます。

SXSW Board


 articsはこのイベントを通して、イベント出展アーティスト50人、インスタフラムの総フォロワー数300万人の方々とコラボをして、アーティストに対してSXSW boardを作成していました。SXSW Boardとは、自分の好きな音楽やテレビ、漫画などのエンタメ作品を入力すると、自分を表現するものとしてAIが自動で作成したBoardのことです。(上部の写真参照)これにより、アーティストたちの口コミでarticsのことが広まり、出展ブースに自ら足を運んでくださるアーティストが何人もいらっしゃいました。私は期間中マーケターとして動画を作成もしていたのですが、あるコラボアーティストのマネージャーさんから私の投稿に対する嬉しいコメントもいただけて、すごく光栄でした。動画作成以外にもarticsのポスターを最低でも1人1日100枚を街中に貼ったり、ライブに並んでる列に対してarticsのカードを配って営業をしたり体力勝負の地道な活動をしていました。ちなみに、日本から1万6千枚のポスターを持って行きました。別のメンバーと手分けして運んだのですが、自分の荷物とポスターとカード合わせて、総重量は70kgでした。何度、キャリーケースを捨てて行こうか迷いました。(冗談です笑ですが、そのくらい重かったです、、、)このポスターを使用して会場・街中、至る所でarticsという文字を見かけるようにしました。実際にブースに来て「あなたたちのマーケティング好きよ」と言っていただいたこともありました。その言葉をいただけただけでポスターとカードを持ってきてよかった、と思いました。異国で違う文化を持った人たちに対して自分たちのプロダクトを知ってもらう、壁を壊していく感覚が私は大好きです。SXSW2024で、毎日どうしたら前日よりもKPIが達成できるか話し合って、ヒアリングして策を練って実行する。articsで、壁を壊していく感覚をたくさん経験することができました。全てを動画におさめることはできませんでしたが、SXSW2024期間中のVlogもYouTubeに投稿したので、是非ご覧ください。


articsとしての節目

 SXSW2024を経て、articsは事業をピボットし新たな挑戦をするにあたり一度チームを再編することとなりました。もともと、自分ができることをお手伝いするというスタンスだったので形式があまり変わるわけではないですが、「articsのCanon Takashimaです。」と名乗ることにピリオドを打ちます。もちろん大好きなプロダクト、チームなのでお手伝いできるときにはいつでも協力させていただきます。articsを通して関わってくださった全ての方々、改めてありがとうございました。

artics teamへの愛

 次にいつarticsのことを語れるのか、articsに関わっていた方々に感謝を伝えることができるか分からないのでここで語らせて下さい!
 articsにいる方々はみなさんエンターテイメントに対する情熱に溢れていて、人が成長するような声がけをしてくださる方々なんです!当時19歳の何もできなかった私があのコミュニティにいれたこと、とても幸せでした。それぞれが、それぞれに対してリスペクトを持って、野心を持って動くこと。そして、アメリカのどこにいても現地の学生やスペシャリストを巻き込む力には毎回驚きが止まりませんでした。articsのSlackを見ていると毎日知らないことが流れてきてアップデートの連続でしたし、ワクワクしたと同時にslackに反応するスタンプの手が止まりませんでした。このチームはArataさんNelson、Yukihoさんが素敵なイニシアチブをとって組織を回していたからこそだと思います!本当にありがとうございました。いつか恩返しと、また皆さんとお仕事ができると嬉しいです。BIG LOVEデス!!❤️

新たなCanon Takashima

ここまでで、一旦articsとしてのCanon Takashimaには終止符を打ち、新たにHOUOHとしてのCanon Takashimaで走り出します。HOUOHにはRiko FujisawaとCo-founderとして参画します。HOUOHは日本の伝統文化に特化したブランディング会社です。私たちのミッションは日本の余情の美を国外に輸出することです。絶賛今が立ち上げ期で毎日怒涛の日々を過ごしています。1ヶ月ほど前にはExclusive Foundingを実施し、日頃からお世話になっている方々からのたくさんのご支援をいただきました。改めて、HOUOHを世界に羽ばたかせる決意を固めました。ですが、「急に伝統文化?」「あなたが伝統文化をするの?」と良く言われます。当然です。私は今まで「私はOOをしている人です。」をあえて口に出さないようにしてました。理由は、私が長い時間、熱量を入れて何がしたかった分からなかったからです。しかし、様々な出会い、刺激から自分の中にあった色々な気持ちが重なり今回HOUOHの立ち上げに至りました。この話はもっとみなさんに知っていただきたいので次のNoteをお楽しみに。

HOUOHとして

 私はここで宣言します。HOUOHを、Riko Fujisawaとともにグローバルな舞台で日本の伝統文化を発信するブランディング会社にし、日本企業として世界に挑みます。

最後に

皆さまにお願い

 このarticsが今の私を作ってくれた原点です。
私のスタートアップライフの初めてが日本での出展、営業、ピッチだったなら、今の私の活動は今よりも小さくなっていたと思います。あれから1年が経った今、日本でのビジネスの波に流されないように必死に足掻いています。それはどんな波かというと、外に出ない波、リスクを取らない波です。私がよく言われる言葉「まずは、日本で展開したら良いのでは?」ビジネスマンから言われる言葉、その言葉をかける相手が既に従業員がいて、とにかく稼ぎたくて、このビジネスにうまくいかない場面が来てそのときに立ち直れない人なら正しいと思います。しかし、自分たちのこんな未来を作りたい!そのために世界の人にブラッシュアップしてもらいたい!うまくいかない場面が来ても違う方法に切り替えれるという人に対しては違うのではないかな、と思います。リスクがないのが、学生であったり既にキャッシュがある人。これらの人が世界に出ず、いつまでたっても島の中、これこそ日本がグローバルでブラッシュアップされる機会を失い、グローバルで活躍できる人材が増えない理由だと考えます。
どうか、外に出ようとするヒヨコをどうか止めないでください。もちろん、私たちを思って更なる飛躍のためのアドバイスは是非いつでもありがたく頂戴させて下さい。しかし、羽ばたくのを止めるのではなく、私たちが外に出て、失敗したらまた考える。自分の発見や学びを人間の成長として喜べる自分でありたいですし、それを応援してくれる人が増えたら私はとても嬉しいです。この挑戦をする人が私は好きだし、応援したいし、好きだから私もそうなりたいです。
 私も応援してもらえる人になれるよう、精進して参ります!今後はHOUOHとしてのCanon Takashimaで、覚えていただけると幸いです。引き続き私もarticsもHOUOHもよろしくお願いいたします。


 HOUOH COO : Canon Takashima


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