第四回大麻規制検討小委員会に寄せて
抗議デモに参加できなかったため、声をあげている方々の話を中継で聞きながら、自分の声を書きました。
私は半年前に大麻より抽出される生理活性物質で、現行法では合法とされるカンナビジオールという物質に出会いました。
そこで初めて、大麻についての正しい知識を知りました。
それまでは、厚生労働省のプロパガンダである「ダメ絶対教育」に隠されていた大麻の情報、例えば医療健康面での有用性や、日本で古来から衣食住・薬・などにおいて活用されてきた歴史について、全く知りませんでした。
今では大麻解禁を目指し、活動する団体を立ち上げている最中です。
日本国内における大麻を取り巻く現状は複雑にねじれ、歪んでいることを国民の多くは知りません。
第二次世界大戦敗戦後にGHQより要請され、日本での大麻活用を禁止させるためにできた「大麻取締法」
この改正に向けて74年ぶりに検討会が行われていることは大きな前進だと言えます。
しかしながら、規制検討小委員会の内容は国民に隠匿され、国民の声を募ることなく協議されています。
ようやく検討された大麻取締法改正、ふたたび非民主的な構造を繰り返すのでしょうか。また、小委員会での検討で、協議しきれる規模の法律でしょうか。
厚生労働省がダメ絶対教育を推進し、 大麻の有用性を隠して正しい知識を知らない国民を作り上げ、大麻を有効活用すれば健康に暮らせる人々の生存権を冒しています。
司法と警察行政が、保護法益が曖昧かつ被害者のいない大麻事犯を作り出して服役させ、国民の自由と尊厳を奪っています。
現実に、大麻取締法に起因する人権侵害が起きています。
つまり大麻取締法は憲法に違反しているということです。
このように大きな問題点のある大麻取締法、時間や段階がかかっても広く深く検討していくべきではないでしょうか。
医療、産業、経済、環境問題に寄与しうる大麻を規制するのではなく、活用や管理保全の視点で協議してください。
使用罪創設など活用の可能性を狭める法改正には断固反対します。
今回、強引かつ非民主的に取りまとめられた検討小委員会での議論について、国会で「取りまとめで決まったことだから」と軽視されることなく、公正かつ有意義な議論がなされるよう、今後働きかけていきます。
今日は厚生労働省で大麻の規制について検討されましたが、本来であれば、ダメ絶対教育によって培われた大麻へのスティグマの解消、大麻の有効活用に向けた薬学的な、また植物学的、農学的な研究を推し進めることこそが、厚生労働省の真の仕事ではないでしょうか。
真に国民に資する仕事を強く求めます。