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Nintendo Switchの音声をどうにかMacで出力してBluetoothイヤホンで遊ぼうとした話 Parallels Desktopを使用

はじめに

こんにちは。
最近有線イヤホンが煩わしく感じるようになってしまったので、AirPodsみたいなBluetoothイヤホンでゲームしたいなと思ったわけです。

まず最初に試したのがSwitchに直接Bluetooth接続する方法。
これはほかに用意するものもなく、一番費用と手間がかからないものですが、Switchの設定を開いてBluetooth接続して…とちょっと面倒くさいのと、やはり遅延があるのが気になってしまいました。
さらに、友達と通話しながらゲームする時には使えない(PCやスマホと同時接続したり音声のミキシングができない)のが辛い。

これをどうにかできないかと調べながら試行錯誤した結果の備忘録noteです。
だれかの役に立てたらうれしいです。

僕が今回試した限りではMacOS単体で環境構築ができませんでした。
Parallels Desktopを使用してWindows上で音を再生させています。
おそらくゲーミングアンプが原因なので、これを別の製品にすればParallelsは不要だと思います。

使ったもの

・Nintendo Switch通常モデル+純正ドック
・M1 MacBook Air メモリ16GB以上推奨

・クリエイティブ・メディア Sound Blaster G3

・UGREEN USB-Cハブ


・UGREEN 3.5mmジャックUSB変換アダプター

・3.5mmオーディオケーブルオスオス
※このケーブルは家にあったものをつかったので下のリンクのものを使用したわけではないです!多分UGREENのものなら大丈夫なはず!保証はできかねます!

・Parallels Desktop
Parallelsが導入されていて、すぐ使えるテイで書いていきます。
Parallelsが導入についてはここでは書きませんので、ご自身で調べて導入してください。無料トライアルで環境を構築して試してみて、気に入ったらそのまま使い続けるのがいいと思います。

・モニター
これはなんでもいいと思います。
今回試した方法ではモニター側のイヤホンジャックから音を取ろうとしても機能しませんでしたので、スピーカーやイヤホンジャックがないモニターでも大丈夫なはずです。
参考までに、僕はPixioのPX248Primeを使いました。

・AirPods Pro 第二世代

・2.4GHz接続可能なドングル付きイヤホン
今回使用したのはAnkerのこちら。

配線していこう

難しいものでもないですが、配線の例です。

Switch裏面のUSBタイプAに3.5mm変換アダプターを挿し、そこに3.5mmオスオスを接続します。
その先にSound Blaster G3を接続。挿すのは真ん中のライン入力用の端子です。
Sound Blaster G3のタイプCをハブに挿しハブをMacBookに接続しています。

紹介しているUGREENのハブはタイプC端子が2個ありますが、片方がデータ転送可能で片方は給電のみとなっているので接続間違いに気をつけてください。

ハブなしでもできますが、ドングルを接続する場合、MacBookに対する給電ができなくなってしまうのでハブを使用しています。
画像上部から来てるタイプCは給電用です。

Windowsを立ち上げた状態でSound Blaster G3を接続すると、MacとWindowsどっちに接続する?と聞いてくることがあります。
その場合はWindowsを選択してください。

仮想Windows上で設定を行う

上記のように接続するとSound Blaster G3をMac上もしくはWindowsで認識します。
しかし、なぜかMac上では音が入りません。
なのでWindowsの方で設定します。

Windowsの設定を開きます。
サイドバーからシステムを選択し、サウンドの項目へ移動します。
下の方へ行き、詳細設定のすべてのサウンドデバイスを開きます。

Windowsで接続した人はここにSound Blaster G3が表示されていると思いますが、Macに接続した場合現時点ではおそらくデフォルトのスピーカー、Microphoneしか表示されていないと思います。Windowsのウィンドウを選択している時のメニューバー(画面上部のファイル、編集、表示などの項目)の中にデバイスというものがあります。
デバイスを選択してSound Blaster G3にレ点を入れます。

するとすべてのサウンドデバイスにSound Blaster G3があり、WindowsでSound Blaster G3が認識されている状態にできます。
この状態で今度はサウンドの詳細設定に入ります。

ポップアップウィンドウが開くので上部の録音の項目を選択します。
その中のラインというものを選び、色が変わっている状態で規定値に設定。さらに色が変わった状態でウィンドウ右下のプロパティを選択。

さらにポップアップウィンドウが開くので上部の聴くの項目を選択し、このデバイスを聴くにチェックを入れる。
再生デバイス既定の再生デバイスにします。
再生デバイスの既定のデバイス設定は再生の項目から設定できます。
High Definition Audio Deviceを選べばMacBookの方で選択されている出力デバイスで再生されます。

このデバイスを聴くにチェックをいれた時点音が聞こえると思いますが、聞こえない場合は、ポップアップウィンドウ上部の全般からこのデバイスを使用する(有効)になっているか確認してください。

詳細の部分は詳しくないのでわかりませんが、この状態で動いています。

Sound Blaster G3を接続した段階でMacとWindowsのどっちに接続する?と聞かれるのが煩わしいなら以下の設定をしてください。
①Parallels右上の歯車をクリック、左のウインドウが表示されます。
②USBとBluetoothを選択。
③Bluetooth端末をWindowsと共有にレ点、USBの環境設定をクリック。右のウインドウが表示されます。
④デバイス項目内のアクティブな仮想マシンに接続するを選択。
⑤+ボタンを押しSound Blaster G3を表示させる。
⑥Sound Blaster G3の右側がお使いのMacとなっているのでこれをダブルクリックし、Windows11を選択。


実際に使ってみる

さて、ここまでできたらMacにAirPodsを繋いでゲームをしてみようとなるわけです。使用したのはAirPods Pro第二世代
試したのはスプラトゥーン3。
どれくらい音ズレがあるのか感じるためです。
結果は体感0.3~0.5秒ほど遅延がありました。
0.3~0.5秒ほどズレがあると没入感が薄れますし、対戦ゲームだと0.3~0.5秒のズレは命取りです。アクションゲームには向かないと言わざるを得ません。

ならアクションの少ないゲームならどうか。
次に試したのはどうぶつの森。
結果は、イケるぞ、悪くないぞ?と感じました。
遅延は確かにあるものの、シビアなゲームではないのでイケる!と思います。
魚釣りにすこし影響あるかなくらいですね。

ポケモンSVも試しましたがいい感じでした。
ゼノブレイドのような喋りと口の動きがあるようなRPGはちょっとだけ違和感あるかもしれないです。

有線イヤホンをMacBookに接続して音ズレを検証しましたがほぼ感じませんでした。AirPodsの性能的に遅延があるだけのようです。

遅延以外では時々音が途切れたり、プツプツ鳴ったりします。
おそらくParallels Desktopが重く、メモリ不足のような挙動になってしまっているのだと思います。
この環境を構築するならできる限りメモリを盛るかMacに負荷を掛けないように気をつけるしかなさそうです。
アクティビティモニタにて確認して見ると、13GBほどメモリを使用しています。
ギリギリなのでメモリ不足の挙動もやむなしかもしれません。


MacOS単体でうまく動作しない

今回使ったSound Blaster G3がどうにもMacOS側で音が拾えませんでした。
原因は不明ですが、Sound Blaster G3自体はMac対応を謳っているんですよね。
Sound Blaster G3発売元のクリエイティブ・メディアのホームページにはMac用のアプリがあるよと書いてあったのですが、サポートページのダウンロード項目にMac用が全くありません。
このアプリがSound Blaster commandというのですが、MacのApp Storeに存在せず、iOS用のはダウンロードもできなかったです。
Windows版をParallelsで動かせないか試しましたが、ドライバーダウンロードまで行ってその次に進めず詰みました。

creativeアプリというMac用アプリは存在するのですが、起動してもSound Blaster G3を認識せず使えませんでした。
どうなってるんですかね、コレ。

MacOS単体でどうにかしたいならクリエイティブ・メディアの製品ではなく、他社製のライン入力端子があるオーディオインターフェースの購入をお勧めします。

その他の方法

今回の環境構築はこちらを参考にさせていただきました。
その他の方法は下のページに詳しく載っています。ぜひご参考ください。
このサイトだとSound Blaster G3でうまく行ってるんですよね…
僕のSound Blaster G3は音出してくれなかったので今回の方法を使ったわけですが…
なんでだろなあ…
なにか解決策がある方は教えてください!

OBSを使う方法は以前ゲーム配信をやってたのでやろうと思えばできたのですが、遅延がだいぶあるんですよね。なので今回はやめました。

遅延対策

さて、最後に遅延の問題ですが、遅延なんてBluetooth接続の宿命といったらそれまでですが、世の中には低遅延なドングル付きBluetoothイヤホンがあるというじゃないですか!
試してみる他ない!ということちょっとお高いですが、ブラックフライデーセールでお安くなっていたので踏み切ることに。
安くしすぎだろ正気か?(参考価格¥14,990→¥8490)

現在12/4なのですが、イヤホンが来るまでまだ1週間弱かかるそうなので一旦公開してこの先は追記ということにしたいと思います。
ではまた👋

12/10追記 ワイヤレスイヤホン評価

ついにドングル付きワイヤレスイヤホンが着弾したのでファーストインプレッションと遅延について書いていこうと思います。

イヤホン本体の評価としては、「良い」です。
まず何より軽い。非常に軽い装着感でゲームに集中することができます。
さらにイヤホンで大事なものといえば音!このイヤホン、悪いとは言えない音になっています。今の1万5千円のイヤホンってこんなに音いいんですね。
AirPodsで満足できる人なら音が悪くて気に入らないとはなりにくいかなと思います。
こちらのイヤホン、ノイズキャンセリングや外音取り込みモードが備わっていません。家の中用と割り切り、この点を許容できるならばアリだと思います。
マイクが内蔵されていますが、MacBookに繋いでるので、MacBookのマイク使えば不要と判断し試していません。

ケース本体は少々大きいです。ドングルを収納できるスペースがあるからですね。
さらさらしていて触り心地がいいです。

イヤホン本体は高級感はないものの、無難な感じになっています。
ちなみにゲーミングデバイスよろしく光ります。
イヤーピースが大中小3種入っているのが嬉しいですね。

アプリでさまざまな設定が可能なのはいいですね。
例えばイコライザー設定。足音を聞くために低音を強調するとか設定できます。
さらに、光るパターンやカラーを変更したり、発光をオフにしたりもできます。
そして嬉しいポイントが、これらの設定がオンボードメモリ、つまりイヤホン本体に保存されるため、接続先にアプリがなくても設定が保持されるところですね。
アプリを入れたスマホに繋いで設定をして、あとはドングル接続だけで運用ってこともできます。

遅延について

さて、肝心の遅延についてです。
結論から言うと遅延はほぼなかったです。
今回もスプラトゥーン3をプレイして検証しました。
僕は2含めてスプラトゥーンを4500時間ほどプレイしていて、ランキングにも載ったことのあるプレイヤーです。そんなスプラトゥーンに体が慣れていて、ハイレベルでハイスピードなバトルを経験している体でも本当にわずかに、かすかに遅延があるような…と感じる程度の遅延しかありません。
小一時間ほどプレイしましたが、遅延による不快感はゼロでした。

しかしこの接続方式にも欠点はありました。
有効距離が短いのと、時々音が途切れることがあるという2つです。
距離に関しては3メートルほど離れただけで途切れ途切れになる程です。

近くでゲームをしていても、時々音が途切れることがあります。
頻度としては1時間に2回あるかないか程度なので使用に堪えないほどのものではないです。
なお、これは前述のメモリ負荷によるものの可能性も否定できません。
しかし、やはり安定性は有線に劣ってしまうなと感じます。

デメリットは少しあるものの、それを圧倒的に凌駕する「デスクを少し離れたい時にケーブルが邪魔で…となるストレスから解放される」というメリットが存在するため、これからはこの環境でゲームをしていきたいと思います。

最後に

長々とお読みいただきありがとうございました。
それなりにいい環境がブラックフライデーセールでお得に作れてよかったです。
(配線は割とぐちゃぐちゃになりつつありますが…)
この記事が誰かの何かの参考になれば幸いです。
ではまた👋

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