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GAメモ①ラテラーノについて
2025/2/9 エリアほか、追記しました。
【INDEX/】
メモ①ラテラーノについて
メモ②サンクタ族について
メモ③堕天について
メモ④GAのまとめと考察
メモ⑤番外編(随時追記予定)
Ⅰ.ラテラーノのモデルはバチカン市国
由来は「サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂」または同建物に隣接する「ラテラノ宮殿」から。ローマ帝国時代にローマ教皇が住んでいた場所の一つでイタリアに現存する。大聖堂自体はバチカン市国の外にあるが、ラテラノ条約により国外の一区域はバチカンの治外法権区域として認められており同建物も指定されている。
バチカンの主教はもちろんカトリック教。
バチカンでは軍隊と警察を所有していない。その代わりにスイスから市国警備員(スイス衛兵)を雇い入れていて、スイス衛兵は銃器武装のほか伝統として剣とハルバードの訓練を受けている。
ハルバードといえばプリュムの得意とする武器。一番手になじむというのも頷けよう。
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Ⅱ.ラテラーノは中立国家
サンクタ族が行きかう宗教色の強い国家というイメージ通りであるが、具体的には以下のように書かれている。戦争が起きにくい現代ではバチカンのように武力を持たなくても存続できるが、各地で戦乱が続くテラではそうもいかず国体としてはスイスの永世中立に近いのかもしれない。
ラテラーノが独自に作り出した「レガトゥス制度」の存在は各国家とのブリッジ役を果たしており、ラテラーノにとって重要な職であることは間違いない。
これまで、ラテラーノは中核国家間において超然的地位を持ち、永世中立国の立場にあった。
~中略~
レガトゥスの主要な目的は、ラテラーノの絶対的な中立体制を崩さないことを大原則に、国家間における重要な情報の流れを促すことにある。
Ⅲ.ラテラーノのはじまり
数千年前、おそらくサルカズ族との戦争中に初代の聖徒たちによって「石の塔」が建てられ、その聖鐘を鳴らすことでサンクタ族は結束し戦争に勝ったとされる。その後、
「サンクタの楽園となる都市を建てなさい」
の啓示の元にラテラーノを建国したとされている。
Ⅳ.ラテラーノにはサンクタとリーベリが住む
主たるサンクタ族、リーベリ族がほとんどの模様。他種族も少数見受けられるが、サルカズ族は他国以上に忌避されているようだ。
サンクタ族とサルカズ族の確執については別記。
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Ⅴ.ラテラーノの現行法
ラテラーノ公民であり、第一条から第十三条までのラテラーノ公民権が適用される。
サンクタ族はプロファイルに「ラテラーノ公民」である旨が書いてある。一方で、ラテラーノ出身のリーベリ族には公民及び公民権適用のテキストは今のところない。
(プリュムとフィアメッタのプロファイルでは少なくとも。)
この一~十三条が何を意味するかは不明。プロファイルを見る限りでは一~十三条が固定なので公民を表す条文はそこだけかもしれない。
また、イグゼキュターのプロファイルでは、
「ラテラーノは公民に対し十分な責任を負っている、あるいは強大な拘束力を備えているのだ。」とあるので、公民であり続けるためには法の遵守が求められる…ように見える。
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また、アレーンのプロファイルからは鉱石病の扱いについてが読み取れる。
ラテラーノの現行法には、公民が鉱石病に感染した際に起こり得るあらゆる状況に対して、厳格かつ詳細な関連規定が明確に定められている。
ラテラーノ公民が鉱石病に罹患した場合、感染者であっても公民としての一通りの権利は保障されるものの、特殊なケースを除き、ラテラーノ領土内に居住及び滞在することは認められない。
現行法よりさらに上位の法律が存在する
上記の現行法よりもさらに上位の法が存在することがイグゼキュターのプロファイルで示唆されている。
イグゼキュターは私に一種の錯覚を感じさせた。ラテラーノの法律はただ法として存在しているだけではないと。
~中略~
しかしラテラーノ人の法律への厳守、もっと言えば畏怖の念が、執行人の力の及ぶ範囲を優に超えている。私は宗教の力について話しているのではない。この大地には信仰に篤い団体が星の数ほどあるが、ラテラーノ公民が独自の境地を築き上げているのは決してただ敬虔さや自律心からくるものではない。
~中略~
実際の条例の他に、ラテラーノにはさらに高級な法律が設けられているはずだが、私たちはそれについて何も知らない。執行人がラテラーノ法律の具現化だというより、むしろラテラーノが法律に名実相伴っているように見せるために送り出されたイメージといった方が良い。少なくとも私はそう認識している。
私が知りたいのは、イグゼキュターが言っている「一度同族を射撃すると効力を発する法令」とは一体どういう仕組みなのか。彼の話す通りならば、この「法令」はアーツの一種とも言えるではないのか。
イヴァンジェリスタ11世とアンドアインの問答の中に、
「真の法はかねてより一つのみ。」
「――我々を存在させ続けること。」
とある。法の正体は考察として別記するが、ラテラーノの謎を紐解くために重要な発言であることは間違いないだろう。
余談だが、小さなものでは「エリア管理規定」なるものが存在し、勤務時間が終わるまでは他のエリアへの移動は護衛隊によって管理されているようだ。
Ⅵ.現在判明しているラテラーノの組織
①ラテラーノ中庭公証人役場
イグゼキュターらが所属する役所。公証人役場と法定執行人の業務についてはイグゼキュターのプロファイル/戦地の逸話が厚い。
公証人役場では内勤と外勤がありイグゼキュターとエンフォーサーが外勤と思われる。
協力協定により公証人役場の人間がロドスに数名派遣されている。
(現時点ではイグゼキュター、エンフォーサー、インサイダー、フィアメッタの4名。)
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公証人役場はラテラーノの行政機関のひとつだ。一方では、世界中のラテラーノ公民から費用を徴収し、公民が法律上定められた義務──遺産相続、養育や後見、公証済契約の執行などを含むが、それらに限定されない義務──を履行するよう督促する。もう一方では、ラテラーノ公民のための様々な権利保護を提供している。
よって、ラテラーノ公証人役場には特殊な従業員が必要だ。彼らを各都市に派遣し、各種事務の解決及び実行の推進と監督を任せている。
イグゼキュターはその一員である。これらの業務に従事する彼らは「執行人」と呼ばれ、ラテラーノ公証人役場の意思を代弁している。
第二資料にもあるように、執行人はただの役人というだけではなく、名前の通り「死刑執行」も請け負っている。
公証人役場の情報は、オープンで、公正で、透明性が高い。実を言えば、初めてイグゼキュターの履歴書と遂行した業務委託を見た時、人事部各員は皆普通と変わらないと思った。
~中略~
しかし実際に、上記第一項の任務で死亡した非ラテラーノ公民(全員が死刑あるいは200年以上の終身刑を受けた犯罪者と証明された)は41名、第二項で損壊した民間建築は6棟2室1階層、第三項では都市防衛隊長官の座に就いていたラテラーノ公民が命を落とし、第四項ではあと少しのところで町に混戦を……
イグゼキュターが執行してきた任務は大方がこの通りだ。つまり、公証人役場は最も手を焼く問題に執行人を派遣しているということだ。
また、公務執行を妨害ないし拒否した場合は一時的ではあるが公民権の権益剥奪という大きな力を有していることがわかる。
イグゼキュター
「どうか公証人役場の規定に従ってください。どうしても連行を拒むつもりならば、関連規則にのっとり、一時的にあなたのラテラーノ公民の権益を剥奪します。」
②教皇庁
イヴァンジェリスタ11世やヴェルリヴのいる、ラテラーノの中心組織で拠点は大聖堂。公証人役場に協力命令を出せるので、立場は最上位と思われる。
第一庁、第五庁、第六庁、第七庁の存在は判明しているので、庁ごとに役割がある模様。
第六庁
民政、教育及び医療を担当している(スプリアのプロファイルより)
第七庁
情報、外交及び国防を担当する。(スプリアのプロファイルより)
レミュアンが働くことを決めた後にモスティマに「あなたは私の管轄に入るんだから」と伝えていることから、レガトゥスの管理部門もある模様。
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③ラテラーノ護衛隊
かつてモスティマたちやプリュム、パティアが所属していた部隊。分隊の一つはアンドアインが隊長として指揮していた。
Ⅶ.現在判明しているラテラーノの土地
ラテラーノは教区ないし区で分かれている模様。現在は3区判明しており、GA本編はステファン区からスタートする。
また、アンブリエルの秘録によると「勤務エリア」「娯楽エリア」を分けるように高い壁があり、そこを護衛隊が見張っている。
五時半では学校も仕事も終わってないとのことで、ラテラーノ公民は勤勉なようだ。
■ステファン区
セシリアの実家がある区で、セシリアとレミュアンが入院していたステファン区中央病院と安魂教会がある。また、殲滅戦「チョコストリート」もこのエリアに存在する。ビジネス街がある様子。
■アンブロジウス区
GA-2でセシリアとエゼルが訪れた区。人通りが多いことから賑やかなエリアだと思われる。
アンブロシウス修道院との関係性は不明。
■ファボール区
詳細不明。「迷い人」の潜伏先の一つと思われる。
■聖マルソー中央公園、サンセット礼拝堂
ラテラーノのアイリスが咲いている場所。詳細は不明。
■ランデン修道院
ポール・ランデンが創始した、ラテラーノ有数の名高い修道院。アルケットのプロファイルを見れば詳細を伺い知ることができるので簡単にだけ。
本来の目的は他のラテラーノ教会と異なり「教皇やその他重要な神職者の身の安全を守ること」であったが、紆余曲折を経て財政難に。傭兵業だけでなく牧場やビール工場の運営をするに至った。
ランデン護衛隊の単騎戦闘力は極めて高いレベルとされており、アルケットの実力も星6と折り紙付きである。
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■アンブロシウス修道院
「空想の花庭」の舞台となった、元はイベリアとラテラーノが共同出資して1011年に造られた修道院。1038年に天災を回避しようと航路を外れて座礁し荒野を彷徨うこととなった。
事件後はラテラーノへ移動することになっている。
■アルステリ修道院
保全駐在のシーズン4に登場した、ラテラーノ郊外にある「アルステリデザート工場」を管理していると思われる修道院。
■カヌレ大通り
スプリアの先生である銃修理技師のアマリーが住む大通り。
■バニラ通り、スフレ通り
アンブリエルの秘録に登場した「勤務エリア」「娯楽エリア」の境界にある通り。どちらがどちらにエリアに当たるかは不明。
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