GAメモ②サンクタ族について
【INDEX/】
メモ①ラテラーノについて
メモ②サンクタ族について
メモ③堕天について
メモ④GAのまとめと考察
メモ⑤番外編(随時追記予定)
Ⅰ.サンクタ族の特殊性
サンクタの名前は聖なるを意味するラテン語「Sancta」から。
サンクタ族はGAまでのストーリーで以下のような特徴が語られている。
・天使の輪(光輪)と光の翼をもっている
・爆破と甘いもの(特にスイーツ)が大好き
・守護銃と呼ばれる銃を武器として使う
・サンクタ族同士で「共感」と呼ばれる感情の共有ができる
・法に背くことで堕天する
・通常の葬儀とは異なる、「葬儀」と呼ばれる現象に襲われることがある。
①天使の輪(光輪)と光の翼をもっている
サンクタ族は頭に天使の輪(光輪)と光の翼をもっている。詳細はそれぞれの項目に譲る。
②爆破と甘いもの(特にスイーツ)が大好き
当初アルケットのプロファイルにおける「三年間で母校を十七回も爆破した」様子や「アップルパイ!」についてはエクシアがぶっ飛んだ性格ゆえかと思われていたが、ラテラーノ市民自体が爆破やスイーツを好んでいることがGAの各所で確認できる。
一事が万事、料理の味付けも甘い傾向にあるせいで万国会議に訪れた来賓に苦言を呈されている。
この甘党設定、一見ただのユニークな慣習かと思えるのだが…
後述する光輪の本当の役割で考察しているのでお読みいただきたい。
③守護銃と呼ばれる銃を武器として使う
詳細は「守護銃とは」を参考。
守護銃を使うには許可が必要で、許可が得られないサンクタは主にクロスボウを武器として使用する。(アドナキエル等)
例外としてアレーンはアーツで戦うためフレイル状の武器を用いている。
④サンクタ族同士で「共感」と呼ばれる感情の共有ができる
サンクタ族同士で「共感」と呼ばれる感情の共有が可能。これのおかげで言語を介さず分かり合うこともでき、以下の特徴をもつ。
・共感は遮断(拒否)することができる
・堕天してしまうと共感が失われる
・思想を共有できるわけではない
オレンは「強すぎる感情の繋がりってのは、弱点になることもあるんだぜ。」と語っているとおり、メリットばかりではない。
レミュアンたちとフィアメッタ(リーベリ)のように共感があるがゆえに引き起こす軋轢も看過できない。
また、共感は思考することで感覚が失われる(エンフォーサーの昇進後会話2)、つまり拒否できるらしい。(「光輪とは」も参考)
鉱石病は共感を阻害する?
在りし日の風を求めて「異郷の同胞」ではアレーン、アドナキエル、アンブリエルが一堂に会しているが、共感について触れられていない(GAで追加された設定なので…という可能性は多いにあるだろうが)。
光輪のハンデをもつアドナキエルが共感を持たないというのであればあとの二人は共感し合えるはずである…と考えると、鉱石病の影響下では共感を使えない可能性はないだろうか?
もっとも、アレーンが共感を拒否していることは十分考えられるので今後のイベント等で新しい情報が出てくるかもしれない。
⑤法に背くことで堕天する
少なくとも「同族を守護銃で撃つこと」は堕天の要因のひとつである。詳しい考察は別記。
⑥葬儀と呼ばれる現象に襲われることがある
葬儀についてはGA-5「葬儀」行動後に触れられているのみで詳細は不明。
「あるひとときを迎えると、すべてのサンクタはあまりの悲痛さに喉を詰まらせ、身動きも、呼吸も、視線を動かすこともできなくなるのが常」とされる現象。
Ⅱ.サンクタ族とサルカズ族
①サルカズ族との長きにわたる確執
GAではセシリアがサンクタとサルカズの混血であり、それが混乱を招く一要因となっている。さらに、GA-4「安魂教会」行動前にてサンクタ族とサルカズ族の確執がアンドアインから具体的に語られた。
ヴィクトリアでのテレシスの台頭、ラテラーノ宣言による「相互的に安全を保証(保障?)する組織の設立」宣言によりこの2種族の対立はテラ全土を巻き込んだ戦争を起こすのではないだろうか…。
性格の比較的穏やかなエイゼルでさえ。優しく朗らかなロゼラに対して角を見ただけで警戒心を露わにしている。二種族の対立は想像以上に深刻な根深さを抱えているのであろう。
②サンクタとサルカズの同祖説
サルカズ族にはブラッドブルードやウェンディゴ、ナハツェーラーといった支族が存在しているが、その原点は神話や民話に登場する怪異や神性である。
1.一神教では堕天した天使も悪魔と見なされる
一神教における悪魔は天使がなんらかの理由で堕落した存在(堕天使)とされ、また、布教のための施策として異教の神を悪魔とみなして教義に取り込んでいった経緯がある。
天使と堕天使にオマージュした設定だとすれば、サンクタとサルカズは同祖ということになる。
2.混血児の因子
サンクタの混血はサンクタになれない、つまりはサンクタ同士でないとサンクタは産めないということになるが…サルカズとのハーフとして生まれたセシリアは光輪をもっている。
GA-1ではセシリアの身体検査の結果、明らかにおかしい数値が出ていた。それを知ったモスティマは「私が以前受けた身体検査でも、似たような傾向が確認されています。」と言っている。
堕天使したサンクタとサルカズハーフの身体データが似ているのだとすれば…それは堕天した因子とサルカズの因子が同じことを意味するのではないだろうか。
Ⅲ.「法」とは
GAメモ①でも書いた通り、ラテラーノには現行法と核となっている上位の法が存在する。教皇の言う「我々を存在させ続ける」法だ。
ややこしいのでここでは区別するために「法」と表現する。
①「法」と奇跡は全てサンクタ族に対してのみ機能する
ラテラーノの国体がどのようになっているかはハッキリしない。立憲君主制で最高権力者が教皇なのか、民主制で国会のようなところで教皇が選ばれているのかは不明なので、現実にある制度に当てはめるのは難しそうだ。
(政治学の話になるので筆者では対応しきれない。)
そこにラテラーノ教の信仰が加わるので、さらにややこしい。
そして現行法はリーベリにも適用される可能性はあるが、GAメモ①でも述べた通りフィアメッタとプリュムに公民権適用のテキストはない。
少なくとも「法」と信仰による見返り(奇跡)は「サンクタ族」にのみ向けられるものであり、そこが火種の発端ともなっている。
推測だが、公民権のどこかに「サンクタ族はラテラーノで唯一の種族であり『神の奇跡』である。」のような条文がありそうだ。
②「法」の正体
アンドアインはラテラーノを支配する「法」の正体を見てしまい、全て目的を失ったかのようなショックを受ける。
低くうなる音、人が創り出したのではない「もの」、解釈や弁論、改革で動かせるものではない…となると「法」とはテラのテクノロジーでは再現できない、サンクタ管理サーバーと考えるのが自然ではないだろうか。
それを裏付けるようにGuidingAheadのイベントページ画面には一瞬だけ以下のような画面が映る。
そして扉のすき間から見えたキューブ状こそがサーバーなのではないだろうか。
「法」がサンクタ管理サーバーと考えると、色々合点がいく。
アンドアインや迷い人の目的はおそらくラテラーノ教を信仰する他種族にもサンクタと等しい奇跡を与えること。サンクタのために用意された管理装置は当然他の種族にも適用されることはない…。
ではサンクタ管理サーバー「法」はどのようにサンクタ族を管理しているのか。
Ⅳ.光輪とは
①光輪の特徴
光輪とは「天使の頭上に浮かんでいる光の輪」のこと。光輪にはいくつか特徴がある。
・サンクタそれぞれで形が異なる
・言葉を覚えた瞬間から光輪が発現する(喧騒の掟 CB-ST3)
・気分が優れないと陰ることがある(GA-1行動後のエゼルの発言)
・堕天すると黒くなる(モスティマ)
・執行人のように許可ある同族殺しを実行しても黒くなっていく?
・光輪に被せ物をすると気持ち悪くなる(喧騒の掟 CB-9、在りし日の風を求めて「異郷の同胞」)
・蛍光灯代わりになる(ネタ枠)
②光輪の本当の役割[考察]
1.「法」の監視装置
堕天や法に反する行為や感情によって黒く汚れるため、目視による相互監視の役割があると推測できる。
2.共感の受信装置
モスティマの共感喪失や帽子を被ると気持ち悪くなることから、光輪に受信機能が付いているように思われる。「法」(送信基地)を仲介して「共感」(WiFi)が発現しているのではないだろうか。また、葬儀や聖鐘のようにサンクタのみに大規模範囲で影響を与える現象があるので、やはり共感の受信機能が備わっていると推測できる。
3.補助演算機能
例外はあるものの、ほとんどのサンクタにはアーツの精密性を含めた銃に関する特異ともいえる才能が備わっている。光輪から送られる演算機能で弾道計算や風向きといったものを計算しアーツで補正、射撃精度を上げているように思える。
イグゼキュターが常識がないとされてしまう理由は、補助演算機能の過剰な受信によりサンクタの共感が受け取れないこと、それにより光輪を介さない共感についても乏しくなってしまった、ということではないだろうか?
また、堕天すると演算機能が失われることから、守護銃から見放されるように感じるのではないだろうか。
4.サンクタが甘党であることの真相
サンクタ族が甘党なのは、この多機能な装置を機能させるために脳のエネルギーを通常の種族より多く使っているからではないだろうか?
…「法」が管理装置であるならば、光輪とは、サンクタ族である証と同時にそれを束縛するための枷だ。
Ⅴ.守護銃とは
銃はサンクタの代名詞とまで言われている。現代社会では手軽に所持できる殺傷道具として広がっているが、テラではサンクタ族専用に近いアイテムだ。
①テラにおける銃
テラにおける銃はアーツを前提とした構造になっている。そのため工業製品化に加え射撃スキル(照準、反動制御)及び高いアーツスキル(精度、安定性、使用頻度)が要求されるため、現代社会のそれよりも使用ハードルが高い。大部分はラテラーノで生産されており、クルビアでも一部の企業(おそらくBSW)で構造を模倣しようと試されている。
また、弾丸についてもアーツを前提としている。オペレーションオリジウムダストではレンジャーの口から「弾丸がそれぞれ独立したアーツユニットでもあり、それ故に高価」と語られている。
テラの銃はアーツテクノロジーの集合体といえる。
なお、テラでは筋力に秀でた種族が多数存在しているため高価で高いアーツ能力を要求される銃よりもクロスボウや弓のような簡単に作れて威力を出せる武器のほうが有用である。ゆえに、普及が難しい。という説もある。
銃を扱うためのアーツ自体も複雑で、サンクタ族は手足のように使える一方で他の種族では扱うことが難しいとされている。
銃器を使用しているオペレーターは以下のとおり。
サンクタ:エクシア、エンフォーサー、イグゼキュター、アンブリエル
虹6小隊 :Ash、Blitz、Frost、Tachanka
その他 :W、フィアメッタ、シェーシャ、アンドレアナ、リスカム、ジェシカ、カタパルト
・Wは前Wの遺品を使っているので、使用できている可能性。あるいは…
・フィアメッタは銃を扱えるまで銃騎士直々に厳しい訓練を受けた。
・シェーシャは違法改造により使えるようにしている。
・アンドレアナは見た目が銃のクロスボウ。
・ジェシカはBSW開発の銃の中で自腹購入した私物。
・リスカムとカタパルトは不明(BSWの払い下げ品?)
②守護銃の特徴
守護銃については以下の情報が見つかっている。
・通常は12歳で守護銃を与えられる。ただし、銃型武器使用許可認定を含む各種審査を通過しないと使用できない。(エンフォーサーのプロファイル、アドナキエルのプロファイル等)
・定期的に公証人役場に持参しての銃検を受ける必要がある。
・授与には厳粛な授与式が行われる。
・守護銃は複数持てる(エクシア 昇進後会話1)
・守護銃は好きなものを選べる(アンブリエル プロファイル第一資料)
・守護銃は買い替えられる
・堕天すると守護銃からも見放される(GA-7 行動後)
自然発生する光輪と違い、守護銃の所持にはある程度自由があるように思える。ここで気になるのがGA-7で教皇が口にした「(堕天したサンクタは)守護銃にも拒絶される。」というセリフ。
イメージとしては「法」によるIDや指紋認証でその人しか使えない…ということがありそうなものだが、生産・購入できるし強奪された銃器は改造もあったろうが前Wによって使用されている等があるので、所有者が決められてしまうようなことはなさそう。
また、先にも述べたとおり、堕天により演算機能が失われる=射撃精度が落ちる=排斥されると捉えられなくもない。
Ⅵ.光の翼について
光輪については言及が多いので考察も捗るのだが光の翼について触れられている機会は少ない。
アークナイツ公式ページの特別企画プロデューサーQ&Aでは以下の回答が得られている。
・翼はそれぞれで色形が違う
・飛ぶ、跳躍するなどの機能はない
・堕天すると黒くなる?(他キャラにも黒い羽がいるので怪しい)
翼の形や色はそれぞれ異なるようで、一般的な翼のカラーは白に近い。
また、元々翼が黒いと思わしきキャラも複数いる。
モスティマ:
侵食されたような、滲んだ黒が背中の奥側からついている
公証人役場外勤(フェデリコ、エゼル):
先端から光沢がある黒に染まっている。フェデリコはほぼ黒くエイゼルは半分まで。
セシリア:
黒はないが、ヘイローと同じようなブレのようなものがある。
アレーン:
全体的に黒く、白部分も灰色に近い。
アドナキエル:
翼がない。ヘイローの傾きが原因?
(なお、CN版で実装されたコーデでは翼が生えている)
Ⅶ.簡易版「サンクタと法の図解考察」
Twitter用に簡易版「サンクタと法の図解考察」を作ったので、こちらも考察としてお読みいただきたい。なお、「法」については次項の「堕天について」に詳細を載せている。
NEXT>> GAメモ③堕天について