GAメモ③堕天について
【INDEX/】
メモ①ラテラーノについて
メモ②サンクタ族について
メモ③堕天について
メモ④GAのまとめと考察
メモ⑤番外編(随時追記予定)
Ⅰ.不可解な「堕天」の仕組み
GAによりモスティマは同族であるアンドアインに銃を撃ち、それが元で堕天したことが判明した。上のイヴァンジェリスタ11世が言うようであれば「法に背く行為」である。
しかし、GAでは数度サンクタ同士の戦いは表現されているし、イグゼキュターには悪魔のような角や尻尾は生えていない。
また、堕天の兆候としては「ヘイローが黒くなる」が挙げられそうではあるが後述の「老いたようにみえる」も見逃せないものであり、不可解さが拭えない。
Ⅱ.堕天すると何が起きるか?
前の引用のとおり、
・共感が失われる
・守護銃に拒絶される(モスティマはもう使っていない)
・公民権は剥奪?(追放対象にもなる?)
・外見的な特徴が変化する?
①共感が失われる
モスティマ本人も「(共感を失って)だから今は、目で観察して、心で判断するようにしてるよ」と答えているため事実のようだ。
②守護銃に拒絶される
詳しくは守護銃についてを参照。モスティマの印に「彼女の銃。彼女には必要なくなったものだ。」と書かれている。
③公民権は剥奪?(追放対象にもなる?)
鉱石病に罹患した場合追放対象になるが公民権まで剥奪されない(アドナキエル)ようである。堕天したサンクタは通例として公民権を剥奪され追放されている可能性はある。
モスティマのプロファイルには公民権に関する記述がない。
④外見的な特徴が変化する?
モスティマは「悪魔のような角と尻尾」「黒く陰った光輪」「黒く染まりつつある翼」と、おおよそ天使からかけ離れた外見に変化している。
ただ、「悪魔のような角と尻尾」と「黒く陰った光輪」、「黒に染まりつつある翼」はそれぞれ別要因である可能性もある。
Ⅲ.GAにおけるサンクタ同士の衝突
GAではサンクタ同士の戦いが複数表現されている。彼らの戦いの中で「堕天」は起きなかったのだろうか?細かくみていくことにする。
①GA-6 エゼル&フェデリコvsオレン
②GA-7 イヴァンジェリスタ11世vsアンドアイン
③GA-8 レミュアンによるアンドアイン狙撃
①GA-6 エゼル&フェデリコvsオレン
GA-6は執行人とレガトゥスの戦い。お互い爆発音はするものの、射撃音は聞こえない(&剣戟音がする)。そもオレンは
と言っているので守護銃を使っていない可能性が高い。
一方のイグゼキュターは、
と言っているように、確実に守護銃で同族を死に追いやっている経験がある。なので、この戦いで使用してようとしていまいと関係なさそうだ。
②GA-7 イヴァンジェリスタ11世vsアンドアイン
GA-7 イヴァンジェリスタ11世vsアンドアインはスチルにもあるように明らかに守護銃を向け合っている。
会話の途中にアンドアインの構えるスチャッという音、その後に「銃声が同時に何発か鳴り響いた。」とあるので間違いなくアンドアインはトリガーを引いているし、爆発音の後アンドアインが壁にめり込んだので教皇も撃っている。
老けているように…で思い出したのだが、モスティマとアンドアインが再会したときも、
と言っていた。
ただし、モスティマののらりくらりした言動、8年の歳月を考えるとなんらかの作用で老けたというには少し証拠に乏しい気がするが…
アンドアインは堕天覚悟で教皇に撃ち合いを挑んだはずだが、結果どちらも特に変化はない。
③GA-8 レミュアンによるアンドアイン狙撃
GA-8 レミュアンによるアンドアイン狙撃は守護銃を狙ったもので、アンドアイン自身を傷つけていない。よって、こちらも堕天には程遠い。
Ⅳ.堕天に関する仮説
①執行人、またはヒエラルキーの高いものは堕天しないようになっている。
執行人は当然のこと、教皇が堕天してしまったら大問題…そしてアンドアインは”殉教者”という名前をもってエネミーとして登場している。殉教者は聖人として崇敬することも少なくない。
ラテラーノ民として高位の存在は堕天しないようにされているかもしれない。
②法として許可しえない殺傷に関して違反と見なす。
①に関連して、最大遵守すべきは「我々を存続させる」であるので、執行人のように殺傷を許可されているサンクタ以外は全て法に背いたとみなされる可能性がある。
教皇とアンドアインの撃ち合いに関しては殺傷ではなくサンクタ存続に必要な衝突と解釈された、と取れるので厳密には①と異なる。
③「法」がマルチシステムによって決議を適宜行うため、モスティマは堕天するに足る対象と判定された。
①②はどちらかといえば「機械的」な解釈に対して③はよりAIに近い判断という推測。
「法」の考察については別記するとして、法が協議システムであればあり得るパターンだと思う。(MAGIやシビュラシステムを想像すると分かりやすい)
過去教皇10人分の魂や記憶を電子的に取り入れる…とか、ドクターの意識を我々が乗っ取ってる説を考えたらできそう。怖い。
④堕天はあくまでトリガーであり、モスティマに由来する理由から今の容姿になった。
堕天はあくまで光輪が黒くなるだけで、角や尻尾は別の理由という説。堕天は契機にすぎず、錠と鍵に気に入られたためだったりモスティマの生い立ちが理由…という路線も無くはないかなと。
己が何者でなにをすべきでどこに向かうのか、という意味でもモスティマにとっての契機になった事件であることは間違いない。
モスティマの名前はユダヤ教の天使「マスティマ(マンセマット)」からきている。
「モスティマ」が本名なのかコードネームなのかは不明だが、堕天する宿命にあった可能性があるのかもしれない…。
Ⅴ.余談「過去に堕天した人物」はいるのか?
ヴェルリヴ曰く「教皇庁にとどまる堕天使がめったにいない」ということは過去に堕天したサンクタ族が存在していたことを意味するのではないかというところから、堕天した可能性のある人物2名が浮かび上がった。
一人はフェデリコが追っている指名手配犯であり遠縁の「アルトリア」。リターニアのイベント「尘影余音」ではほんの少しだけ、楽器を持った光輪も翼も黒い謎のサンクタが登場するのだが…。
そしてもう一人は戦地の逸話「公正の存続」に登場する故人デュレンマットだ。
ちなみにだが、Outcastやロドスの修理工房にいる銃嫌いのガンジェクトは自らの意思でラテラーノから出ているので堕天との関連性は薄そうだ。
①デュレンマットとは誰か?
デュレンマットは牙獣との戦いで重傷を負ったヴァーミルを助け、失った左腕の代わりに義腕を取り付けた人物。デュレンマットは偽名、ハンターを名乗るのも偽装ですぐにヴァーミルに看破されている。ただ、外見的特徴からサンクタであることは間違いない。彼は「(光輪と翼は)私が捨てた故郷が残した烙印みたいなものさ」と答えている。
彼の遺託担当執行人はイグゼキュター。遺言を執行するためにヴァーミルを追いかけるのだが…
彼の死は遺言により偽装されたものであり、ヴァーミルが「手紙からあいつと血の匂いがする」と言っていることから、おそらくイグゼキュターが処刑したものと考えられる。
以上の点から、デュレンマットは復讐を遂げるために誰かを銃で殺しラテラーノを逃亡、最終的には執行人に処刑された、ということになる。
(ヴァーミルの復讐を止めようとしたのも、自分自身と重ねたのではないか、という推測)
②デュレンマットは堕天したサンクタなのか?
ここで出てくる「銃殺」というキーワードだが、銃殺が目的だったにせよ道中たまたま銃殺したにせよ、問題はどの種族を撃ったかである。ご存じのとおりラテラーノの大半はサンクタ族とリーベリ族であり他種族を撃つ可能性は低い。そうなると、サンクタを撃った=堕天している可能性は多いにある。
ただ、イグゼキュターが現れたということは「公民権の剥奪」はなされていない。いずれにせよ死刑執行の対象であるデュレンマットにもう公民権は必要ないのだが…。
③デュレンマットと思わしき人物がフィアメッタと関連している
※ここからはより不確定な推測です。
フィアメッタのモジュール「律外特殊弾薬セット」にはフィアメッタが師匠から特殊弾薬セットを渡された話が書かれている。
「この箱の中身は機械技師の友人のもの。彼はラテラーノに戻れなかった、法に背いたのじゃ。」
という文があるのだが、サンクタ族で機械技師として現在言及されているのはラテラーノの銃研究者だったアレーンの両親かデュレンマットである。
(前者は陰謀により命を落としている)
推測にしては些か証拠に欠けるが、彼がもし堕天したサンクタでフィアメッタという他種族を救う一つの要因になっているのであれば鹿角は本当にすごい。彼女もまた復讐に囚われているからだ。
④デュレンマットに関しては今後も情報が出てきそう
この「シラクーザにいるサンクタ」がデュレンマットだとすれば、イグゼキュターが探しているアルトリアの追跡は一連の流れになっているのではないだろうか。今後の展開にも注目したい。
NEXT>> メモ④GAのまとめと考察