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ユニフォームの色と表面温度の関係
先日たまたまこういう記事を読んだ。
ざっくりいうと、シャツを日向において表面温度を比較したところ、色によって顕著な差が得られたというもの。そして以下の画像がその結果を示したものである。
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(国立環境研究所より抜粋)
白や黄色いシャツはより光を反射するため熱を持ちにくく、黒や緑のシャツは光を吸収しやすいので熱くなりやすいという。
この事実について、中学高校時代に習った光の特性や普段の生活の経験で知ってはいたが、日常の中でそこまで気にしてはこなかった。
会社の社用車に乗る時、夏場の黒い車は熱くなりやすいから嫌だなと思ったりするが、わざわざ「夏だからあえて白い服を着る」ということまではしていなかった。だが、この結果を見ると白い服を着たほうが間違いなく良さそうだな、「次から気にして服を買おう」なんて思ったりもした。
そしてもう一つ気になったのは、これはスポーツの世界でもかなり影響を与えているのでは?ということだ。
特にサッカーではデーゲームの場合、日差しが振り刺さる中で試合をしないといけない。夏場はナイトゲームが多いので直射日光を避けることができるが、春の終わりや秋の初めなどはかなり強い日差しの中試合をしている。
下記にJ1のユニフォームのメインカラー一覧を記す。
ホーム アウェイ サード・限定
札幌 赤・黒 黒 白
鹿島 赤 白
浦和 赤 水 白
柏 黄 白
東京 青・赤 白 青
川崎 水 白 黒
横マ 青 白 紺
横C 水 白 紺
湘南 緑 金 青緑
新潟 橙 白
名鯱 赤 白 赤
京都 紫 白 黒
脚大 青・黒 白 黒
桜大 ピンク 白 黒・ピンク
神戸 深紅 白
広島 紫 白
福岡 紺 銀 白
鳥栖 水ピンク 白ピンク
※色の名称については各クラブにおいて固有の名称で呼んでいるところもありますが、字数の関係で簡易な表記にしておりますのでご容赦。
※限定ユニについては拾い切れていないものがある可能性があります。
※ACLユニについては通常ユニとカラーの違いがない場合は割愛しています。
Jリーグでは対戦相手との視認性の関係からホームユニにクラブカラーを、そしてアウェイユニに白(もしくは3rdに白)、限定ユニに黒や紺を採用する傾向が強いです。
そして、ホーム・アウェイともに涼しめのユニフォームを採用しているのは柏レイソルだけという結果となった。
実はこれは世界的に見てもかなり稀で、欧州5大リーグではホームユニに白や黄色、水色を採用するチームはいくつかあるが、アウェイも涼しい系の色を採用するチームはほぼ無かった(23-24シーズン)。
ホームが白、黄、水色系の欧州5大リーグのチームは以下である。(白が含まれていても他の色の面積が大きい場合は割愛→アトレティコやブライトンやユベントスなど。)
ホーム アウェイ
イングランド
トッテナム 白 紺
マンシティ 薄水 白
フラム 白 ピンク
ウルブス 黄 赤
ニューカッスル 白黒 緑
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スペイン
ラージョ 白 黒
レアルマドリー 白 ネイビー
セビージャ 白 赤
バレンシア 白 青
カディス 黄 黒
ラス・パルマス 黄 黒
ビジャレアル 黄 赤
ソシエダ 白青 白(3rdが紺)
エスパニョール 白青 赤
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ドイツ
アウクスブルク 白 緑
バイエルン 白←! 黒
ボルシアMG 白 緑
ケルン 白 赤
ライプツィヒ 白 赤紺
シュツットガルト 白 赤
ドルトムント 黄黒 黒
イタリア
ウディネーゼ 白黒 橙
フランス
リヨン 白 青
マルセイユ 白 青
イングランド、スペイン、ドイツではホームユニに白基調のカラーを採用しているチームがかなり多いことがわかった(Jリーグでホームが白のチームはない)。
そしてバイエルン・ミュンヘンの新ホームユニフォームがなんと白ということがわかった(驚愕。1965年モデルの復刻らしい。)
一方で、アウェイでも白系統を採用しているクラブはほぼ無く(当然視認性の問題のためだろう)、ホーム/アウェイともに涼しめのユニフォームを採用しているのはマンチェスターCとレアル・ソシエダのみであった。
いずれのクラブの「クラブカラー」を重視しており(これは当然だ)、色の差による表面温度を気にしていると思われるクラブは皆無であった。
そもそも、ピッチ上では日光よりも選手の体から発せられるの熱の方が顕著なのかもしれない。この点について研究してくれるところはないのかな。気になりますね。
ということで、日差しが強い試合はユニフォームの色を気にして観戦してみるのはいかがでしょうか??