見出し画像

【妊婦日記inイギリス】その⑦妊娠9ヶ月で虫垂炎になった話


胃腸炎になったり↓


子宮筋腫が暴れたり↓

タイトルでネタバレですが、総仕上げか?という虫垂炎で緊急入院、緊急手術になった話です。
時は妊娠9ヶ月。



腹痛アタック

ある朝、お腹の上のあたりになんとなく違和感。。というか、痛み?
だんだんと右下に降りてくる。
子宮でも、胃腸でもなさそうな…

最初は、病院案件程ではないかな?と思いきや、動けなくなってきたので病院に電話し、Day Assessmentという日中対応の所へ行くようにと。

病院に着いた頃はもう歩けなくなる程の痛みで、車椅子で移動。
ベッドに直行させてもらう。

夕方までその場にいるが、ただうめくのみ。痛みも数値も変わらず。

「今日は上に移動して入院だね。」

と歩いて移動するように、とのことだけど1歩1歩が辛すぎる。。

緊急入院


まずは3名同室の大部屋へ。出産を間近に控える妊婦さんや私のように体調不良での入院妊婦さん部屋のようです。

部屋にはシャワーつきのお手洗いあり。
言えばタオルやサシェのシャワージェルなどももらえます。

1日2度ほどの体温、血圧チェックと、赤ちゃんのモニタリング。
1日1回ほどのドクターの回診。

症状を聞かれ、腹痛が今は右はじにあること、また4日程便通がないことを伝え、便秘だけでこんなに痛いのか、あるいは虫垂炎ではないかなと思っていることを伝える。
まずは便を通すことに専念しようとなるものの…
2日ほどしても便もでないし、痛みも強まる一方。

便通を良くする飲み薬→強めの飲み薬
でも一向に改善されず、、
→座薬…ちょろっと。でもまだ駄目
→強めの座薬…少しまし。でもまだ駄目

とお気持ち程度の結果で、おなかの痛みは増幅するばかり。
夜中とか特にうめきまくっていたから、周りの妊婦さんは不安だっただろうなぁ。。陣痛か?ぐらいのうめき声でした。
痛みどめも飲めるのが限界があるので、もっと強いやつを早くくれー!という気持ちでいっぱいで。。

1度念のためMRIを撮るも、大きくなっている子宮に隠れて虫垂炎かどうかもわからないまま、血液検査の数値も悪くなる一方でした。


24時間体制の部屋へ移動


入院から3日、専用に常に様態を見てもらえる部屋に移動となりました。
基本は、出産後の方が入院されるような部屋で、離れたかんじでの2人部屋。
ドクターの回診も頻度が増え、さらに医療ドラマ?というほど5~10人ほど毎回わらわらとやってくるように。
何かあったらすぐにミッドワイフを呼び出すように!とのことですが、何も言わなくてもすごくこまめに様子を見に来てくれる。

さらに1回MRIを撮って、それでもやはり虫垂炎かわからず、数値と痛みが悪化していくのをみて…

突然の緊急手術

部屋移動の翌日、入院4日目の夕方頃、

「結局残念ながらMRIで何も原因が突き止められなかったけど、おそらく虫垂炎ということで、準備ができたら今夜手術しますね。」

とのこと。
なんとも急な!
そして、さらに急に始まる手術前の説明。家族に、とか同席で、などなくそれは突然始まる。。

虫垂炎の手術なので、現在一般的な腹開鏡からトライするけど、何せ子宮が大きいからそれがだめなら開腹になるとのこと。
手術の刺激で早産の可能性もあるとのこと。その場合は私が先に退院しても子供は予定日まで入院することになるとのこと。
そして何より、母子に危険が起きた場合は母体を優先するとのこと。

…ドラマや漫画の世界だ。。
冷静に、第三者としてみてたり聞いてたら、そりゃ母体でしょ!と思っていたものの、いざ自分ごととなると
「子供を優先してください!」
と真っ先に思い、涙が止まらなくなってしまいました。

説明が終わったらサインを求められましたが、いったん主人に電話させてもらい、手術が今夜あること、危険性の説明をされたこと、私の気持ちなどを聞いてもらいました。

「ドクターはプロだから、お任せしよう。手術の時間が決まったら教えて。そっちに向かうから。大丈夫だよ、大丈夫!」

手術の時間に主人に来てもらってもいいか聞いてみると、手術中は何もできないので、術後すぐも麻酔が切れて意識が戻るまでは待機するしかないので、朝来てもらったほうがいいかもとのこと。ただ、手術が終わったら連絡を一報入れてもらうことになりました。

そして、夜10時から11時ごろでしょうか。いざ手術へ。
ベッドごと移動し、全身麻酔を打ってもらい、数回深呼吸をする間に落ちていく感覚をかんじながら意識が遠のきました。


手術成功

術後、一度無理やり起こされ、何か確認をされましたが朦朧としすぎてあまり覚えておらず、、
次に意識が戻った時は病室にいました。

その前の部屋とはまた別の、完全個室です。
体にはいろいろな管が取り付けられ、体が思うように動かない。
でも、あんなに痛かった右っぱらの痛みはもう消えている。
だけど同時に、なんとなくおなかがすっきりしているような??

しばらくしてミッドワイフがきて

「よく頑張ったわね!手術は成功したわよ。ベイビーもがんばって、ほら元気よ!」

と言われ、一瞬パニックになり

「え、もしかして私産んじゃったの!?」

と聞いたら

「違う違う、モニターの音聞こえるでしょ?まだお腹にいるから安心して。」

よかったー。すっきりしたように感じたのは気のせいでした。
手術の刺激に負けず、お腹に留まってくれてありがとう。不安にさせてごめんね。。

そのあとドクターが来て手術の説明をしてくれました。
やはり腹開鏡ではどうしようもできなかったので、結局開腹手術になったこと。
かなり大きく開いたけど(20㎝ぐらいは開いた跡が。。)、それでも大きい子宮で患部は見えず、チューブを入れての手探り状態だったとのこと。(こっわ)
子宮から子供を取り上げてから安全に手術を、との案も出てたけど、その他の意見で子供はそのままにして今回の判断になったとのこと。(こっわ)

いやー、取り上げるのを反対してくれたドクターに感謝です。そして無事に成功してくれたドクターに感謝感謝です。


術後の経過

お腹の20㎝ほどの傷はホチキスの針みたいなので留められていて、なんとも痛々しい。。

そして身体は思うように動けない。。

入院してから食欲もすっかり落ちて、無理やりご飯の時間に少しずつ食べるも、1食分ちゃんとしっかり食べきることもできなくなっているので、体力もかなり落ちて、ベッドから起き上がることも辛い。。

ホチキスの針を抜くのに、普通なら術後10日以降とか2週間後とかかな?でもお腹もさらにどんどん大きくなるからもう少し早めにとったほうがいいかな?なんて言われていたので、身体も動かないしあと1週間ぐらいは入院かなと思いきや…

手術翌日か2日後くらいにはだんだん、動くようにがんばれムードに。
私も早く動けるようになりたいとは思うものの、起き上がるのがやっと、ほんの2,3メートル歩くのも1分くらいかけて、支えてもらいながらやっとことさの感じだけど…

そろそろ退院しましょうと言われはじめ、数値もよくなってきたので退院しましょう!とのこと。
結局術後4日後ぐらいに退院することになりました。
本当に早すぎる。。でも、使わせてもらってた個室は他に必要な人がいるかもしれないので渡したほうがいいとも思ったので、後は自宅まで主人とたどり着けさえすれば部屋で療養すればいいかと思い退院へ。


退院後とまとめ


そのあと、ほぼ普通に歩けるにはかなり時間がかかり、術後の身体だからなのか、日々大きくなるお腹だからなのかわからないまま臨月、生期産の時期に突入となりました。
そして、帰宅してから体重を計ると、妊娠前に戻っている。。お腹はちゃんと大きくなっているので、本体が5㎏ぐらい?落ちてしまったようです。

妊娠中に虫垂炎になってしまうこともなくはないらしいのですが、ここまで時間がかかったり、大きな手術になってしまうことは通常のことではないと思います。

ちなみに、この時お子は頭が左、足が右にある逆子状態で、元気に右っぱらを蹴ってきてくれていたので余計に痛かったのもあります(笑)
元気なのはわかったよ!と何度話しかけたことかww
でも、後半戦にたびたび母ちゃんの体調不良で振り回されるお子としてはこのくらいやってやりたい気持ちだったのかな?ごめんね。


これで、後は出産を控えるだけ…
いや、まだあとひと波乱くらいあるかな、なんて少し不安になっていたら、いやな予感は的中します。

①車上荒らしにあい、窓ガラスが割られ主人のバッグが丸ごと盗まれる
②私、喉風邪をひいてしまう…と思ったら、念のためひっさしぶりにLAMPテストをやってみると、、コロナ陽性に。。

誘発をするため入院が決まり、あと1週間というところでこの2つが巻き起こります。
なんでこのタイミングなんだーーーーー!

私に関してはワクチンも打ったのになぁ。。
車も無事になおるかなぁ。。

ということで、入院まであと2日になりました。
出産怖いなぁと思ってたけど、あらゆる痛みや恐怖をくぐりぬけたこの数カ月、もうドンとこい!という気持ちになっております。
(それでも怖いけど。。)


無事に出産できたら、また報告できたら。
では!

いいなと思ったら応援しよう!