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TOKYO STARTUP GATEWAY2019開幕!CAN EATの400字を公開 #1エントリ~一次審査編

みなさんこんにちは、株式会社CAN EATの田ヶ原です。いよいよ、東京都が主催する大規模ビジネスコンテストTOKYO STARTUP GATEWAY2019「Dream or Never」の募集がスタートしました。私も2018年のファイナリストとして、約1300人の応募の中選んでいただき、本プログラムをフル活用して起業に至りました。広告で知った方、去年応募できなかった方、様々な方がチャレンジするにあたって、ファイナリストに選んでいただいた経験を忘れないうちにどなたかの次の挑戦にお役立ていただければと思いnoteを投稿します。「実際どんなことを送ったの?」「どんな風にアイデアが変わったの?」「ぶっちゃけ、忙しいの?」といったところをお伝えできればと思いますので、迷っている方も含めてぜひご活用ください。

CAN EATとは?

CAN EATは「食事制限がある方の外食を救うスマホオーダーアプリ」です。母が米・トマト・キウイにアレルギーがあり、鶏肉が食べられず、外食で苦労をしていたことがきっかけで発案しました。すべての人の「外食で食べられないものが提供されてしまうかもしれない」といったストレスを解放し、快適で豊かな食事生活を送っていただくことが目標です。(CAN EATについての詳細の説明は以前のnoteで投稿しておりますのでぜひご覧ください)

また、現在200万円目標のクラウドファンディングに挑戦しています!ぜひTOKYO STARTUP GATEWAY卒業ビジネスアイデアとして成功させていきたいので、ご支援・拡散のほどよろしくお願いします!

クラウドファンディングページ

https://readyfor.jp/projects/caneat

エントリー時(6月頃)

さて、そんなCAN EATの最初の400字はなんだったでしょうか。過去の資料を漁ってまいりました。

一言で表現すると?
積極的休養の最大化「デジタルデトックスツアー」サービス
取り組む事業・プロジェクト(アイデア)の概要
普段人付き合いや仕事に追われるサラリーマンに向けて、まったくデジタルツールから切り離された世界でゆっくり休養をとることができるツアーを提供します。これまで休養のひとつとして自然豊かな場所や異国の地へ旅行に行っても、調べものをしたり写真を撮ったりする必要があってどうしてもデジタルツールから逃れることは難しい現状があります。そんな中、ブルーライトに一切触れず、電気照明も一切つけず、日の光だけで生活することで、デジタルツールへの依存性を遮断し休養の価値を高め、体内時計を安定させることにより生活習慣の改善やマインドフルネスの実現が期待できると考えています。 ツアー客には予め、時計を含めたデジタルツールをすべて預かった上で、「旅キット」なる行動表を渡して旅行を楽しんでもらいます。旅先のフォトスポットには、現地のカメラマンが待機していて自撮りをしなくても素敵な写真を撮ってもらえます。思い出はきちんと残しつつ、休養を集中して楽しんでもらえるサービスです。普段、過度な緊張にさらされている現代人に深い休養を与え、また新しい気持ちで仕事に励んでもらえるような「休み方」を提案したいと考えています。

食はどこに!?と思った貴方、安心してください、正常です。実はTOKYO STARTUP GATEWAYはステージが進むごとにアイデアを進化させていくプロジェクトです。最初のアイデアと最後のアイデアが全然違っても全く問題ありません。その後受けるプログラムを通して、自分のアイデアが驚くほど変わるし、自分事になります。ちなみに私はこの時点でCAN EATの基礎の構想はありましたが、当時所属していた会社の中で実現したいともがいていた頃だったので、このように違うアイデアでこっそり応募していました。この時点では「こういったビジネスコンテストで審査通過したら、会社の中で全然評価されないアイデアも見られ方が変わるんじゃないか」というモチベーションでした。全然、起業は考えていませんでした。

1次審査時(8月頃)

(0-1)世の中や世界を変えるアイデアを一言で表すと?(35文字以内)
ひとりひとりの健康状態に合わせた栄養が提供されるレストランバーの経営
(0-2)アイデアの概要(200字以内)
このレストランバーで飲食する人は、自分に最適化された栄養が入った食事を摂取することができ、食べたいものを食べても安心感を得ることができます。具体的には自分の栄養摂取状態や摂取カロリーを元に、理想的なバランスになるよう計算して適切な量の食事とお酒を自動で提供します。

だいぶ変更されました。エントリー後に、当時の部署から「このアイデアはプロジェクトとして遂行しない」という判断が入り、お蔵入りしたものを手直ししたものがこちらです。私のやりたいことは「ひとりひとりの健康状態に合わせた食事が提供される」ということで、もともと所属していた会社と親和性があるようにアイデアをつくっていました。しかし、その縛りを無くして、自由に事業をやろうと考えたときに、「もうレストランつくっちゃえばいいんじゃないか?」と考えて、こちらのアイデアになりました。

(2-1)具体的にどんなサービス又は商品を創りたいか?
又、それによってどのような世の中や世界、未来を実現したいですか?具体的に書いてください

自分の摂取カロリーや栄養状態をセンサーで取得し、一日の摂取目安量に合わせて必要な栄養素をカスタマイズした食事をレストランやバーの形で提供します。 ◆自分の摂取カロリーや栄養状態などの情報のインプット 食事記録アプリの「あすけん」や、ウェアラブルデバイスで摂取カロリーを自動的にセンシングする「GOBE2」を使おうと考えています。最近は呼気で脂肪燃焼度合いを測ったり、皮膚からビタミン濃度を測るデバイスが出てきているので、センサー技術については色々なベンチャーさんの動向もチェックしていきます。 ◆栄養状態から必要な栄養素を処理 厚生労働省から出ている理想の栄養バランスに対して、自分は栄養をどのぐらい摂取されているのかを引き算した上で、差分を粉末のサプリで抽出します。(某ハードウェアベンチャーを想定) ◆実際の食の提供 粉末のサプリをお酒に入れたり、ポテトの塩として使ったりと、サプリの風味を生かした料理メニューを提供します。また、お客様はそれぞれ固有のIDを持っていて、そのIDをもとにどんなメニューを提供したら良いか自動計算します。着席したらIDを読み込み、提供するべきメニューを厨房に送り、コース料理式で食事が提供されます。そのため、複数人で利用する場合でも個別に提供される料理が異なります。 このようなサービスを提供することによって、ひとりひとりの健康を守り高齢化社会の課題解決になればと考えています。また、食事量が決められることによりフードロスの解消にも貢献したいと考えています。

相当具体的に書いていますが、恐らく事業の実現性そのものよりも、ちゃんと自分で試せそうなレベル感に落とし込めているかということのほうが大事だと思います。これも、どうやったらやりたいことがなんとなくのレベルでも試せるのかな、と考えて描いていた構想でした。かなり時間を使う項目です。どのぐらい本気で課題に向き合っているか、熱意を伝えられる項目だと思います。確か字数制限なく書けた項目だと思うので、思いのたけを思いっきり詰め込みました。

(2-2)直近1ヶ月のアクション計画・準備計画
7月下旬の一次審査の結果発表からの約一か月間で、具体的にどのようなアクションや試行錯誤をし、ビジョンがどのように進化または深化したのか、そしてそのプロセスを通じて学んだこと・気づいたことをお書きください。また、その一連のプロセスを通じて「カタチ」になったモノやコトがあれば併せて記載してください。

直近1ヶ月では、飲食店経営についての知識が不足しているので、関連書籍を読んだり、実際に外食経営をされている方にお話を聞き、飲食店の起業の仕方や経営の仕方について勉強しようと考えています。 またメインターゲットはサラリーマンの飲み会を考えているので、どのような空間であればリピート客が増えるのかのイメージを付けたり、立地についても検討をしていきたいと考えています。(モーニングやランチについても実施したく考えているので、オフィス街が理想です。)

後ほど運営をしているETICのセミナーを受けていて気付いたのは、「起業家に大切なのはビジネスアイデアの優劣ではなく、試行錯誤して自分で気づきを得て改善する力」ということでした。実現性はそうしたプロセスの中で形になっていくものですし、私自身もこういった活動を通して変わっていったので、まずはどれだけ行動できるか、そしてどれだけ面白い切り口でそのアイデアを考察し、次のアクションにつなげられるか、といったところを見られるのだと思います。

(3-1)アイデア実現に向けて障害や自分に足りないもの(200字以内)
就職や留学が決まっている、今の組織を退職できないなど
所属に記載してしまいましたが、副業が禁止されているので今の会社に所属しながら実施するのは難しいと考えています。(もし実現性が見えてきたら、退職を検討しています。)システム上は編集できませんでしたが、可能であれば所属や名前を隠して参加できればと考えています…。

TSGのエントリーシートにはこんなことまでぶっちゃけて書いていました。(恥ずかしい…)ただ、実際に通過者とお話していたら、本業があって応募している人のほうが多いように見えました。(もちろん既に起業して本気で取り組んでいる方もいます)最近は、元居た会社も含め副業解禁の動きがありますので、副業起業をする方もいるようですよ!

そして地獄の夏休みが始まる

一次審査を通過すると、天王洲アイルにある寺田倉庫さんという広いスペースで、通過者の顔合わせが。この時点で1300人→400人。ここでは、今後の流れが説明されると同時に、自分のバックグラウンドやアイデアを考えた理由を更に精査することになりました。そしてここから、「自分を見つめなおすこと」、「人に役立つアイデアか聞きまくること」、「自分の考えを説明すること」の3つの地獄が待っています。

地獄と表現しましたが、審査の通過云々に関係なく、結果は「やってよかった!」となります。ただ、ものすごくハードワークでした。本気で取り組めば終わりがないので、自分に厳しくするということも必要になります。このあたりは、ぜひ夏頃に更新したいと思います。

参考になったかわかりませんが、応募をためらっている方、「どう書いたらいいか全然わからない!」という方にとって少しでも後押しとなって、挑戦の一歩を踏み出していただけたら幸いです。


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