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100円ガチャとカンバッヂと駄菓子屋

ガチャガチャとの生活

100円のガチャには、懐かしいノスタルジー感があります。 私の家兼お店の前にも100円ガチャを置いており、PRも兼ねて店の缶バッチを売っています。

100円ガチャ


ガチャを引く音は、家の中まで聞こえます。
その音が聞こえるたびに「誰かがまわしてくれている!」と、どんな人がまわしているのか、とワクワクする瞬間がやって来ます。

ある夜は、仕事が終わってのんびりとテレビを見ている時、車の音とともに、ガチャガチャの音が聞こえました。 2回ほどまわして去っていきましたが、30分ほど後、また戻ってきてガチャをまわしに現れたようです。
帰ったと思わせて戻ってきて再度回してくださったことに非常に心躍りました。

ある朝は、朝ごはんを食べている8時半頃に「ガチャガチャ…コロン」と何度か鳴り響きました。 誰かが朝早くから回ってくれるみたいです。
観光の方でしょうか、何語か全くわからない声が聞こえてきました。

「!?#%&」 「$”&%$#$%」 「$””&#〜〜〜〜!!!!T'#&”%7'#"%〜〜!!!!」

何やら大興奮している様子の声色が響き渡りました。
良いものが出たみたいです。
この時は、言葉の壁を超えて心が通い合う気持ちになりました。

遠方から京都に訪れた知人が、平日でお店が閉まっていても、わざわざガチャを回しに来てくれることもあり、人との暖かいつながりを感じます。

外出から帰ってきて、カプセル入れにいくつか空のカプセルがあることがあります。その瞬間、「誰かがガチャガチャを回してくれたんだ!」と、なんだかとても嬉しい気持ちになります。直接その様子を見ることはできませんが、空のカプセルを見ながら心の中でお礼を言います。

カンバッヂで生まれる人とのつながり

ショップカードが人気だった事もあり、同じ絵柄を使用して何かPRを兼ねた安価で手に取れるグッズを作りたいと考え、試しに周年記念でカンバッヂを作って配布しました。

これなら身に付けて、どこでも宣伝してもらえるという嬉しい効果があり、その後デザインの種類を増やしてガチャガチャに入れ、販売品として売り始めました。

時々、カンバッヂが予期しないつながりを生むこともあります。
以前、学童の先生とその生徒さんという関係の中で、実は両方が私の友人であることがわかった出来事がありました。 きっかけは、生徒さんのカバンに北原商店のカンバッヂがついていたことです。先生がそのカンバッヂに気づいて「これ、北原商店のバッチじゃない?」と話題になったので、二人が互いに、私をとつながりがあることがわかりました。
北原商店の缶バッチが思わぬ形で共通点を引き出して、さらに彼らとの距離が近くなったように感じました。

小学生の常連さんは、カンバッヂのようなビジュアル的な要素よりお店の体験を楽しみに来る方が多いため、あまりグッズには興味がありません。
その証拠に、ガチャガチャをまわしている姿は一度も見たことがないのです。と思っていました。姿を眺めていると、1人の常連さんのポーチに北原商店の缶バッチがついているのを発見し、思わず「カンバッヂつけてるじゃん!めちゃ嬉しい!」と声が出てしまいました。彼は「へへへ」と笑って帰ってきました。

小さなバッチですが、誰かのカバンやポーチについているのを見るたびに、思わず心が喜びます。作ってみて、設置してみて、ガチャガチャも缶バッチもただの販売アイテムではなく、こうして人とのつながりを感じるきっかけになっているのがとても面白いところだなと思いました。

お店の前を通った際には是非ひとまわしお願いします。

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