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【エッセイ】川上洋平さんに感謝を述べたい。
写真は随分前に新卒やめた頃になぜか撮ってた写真。
11/29。ギタリストのCANDYMANです。
先日スマホに登録されていた、お気に入りサイトをなんとなしに見た。コードの上手い押さえ方から作曲の方法、大阪の美味しそうだけど行かなかったお店のHPなど、ここには写真フォルダとは違った思い出が詰まっている。そのうちの一つ、珍しく人のブログがお気に入り登録されていた。それが[Alexandros]川上洋平さんのブログのこの記事だった。
spyという曲についての記事なのだが、川上洋平さんが売れる前にアルバイトではなく正社員の仕事を選んだ理由が書かれている。この記事に自分は幾度となく救われて来たことを思い出した。
今日のテーマは「【エッセイ】川上洋平さんに感謝を述べたい」です。
バンドマンのインタビューを読んだことがあるならよく知ってるかと思うが、売れる前はほぼ100%皆バイトをしている。理由は単純で、時間の融通がきくからだ。それだけなのに「正社員で働く人は社会の歯車になってる」「俺はそんなやつになりたくない」などと大層なことをのたまう。お前のライブを見に来てくれる人は正社員じゃないのか?といつも思うが。
とはいえ時間の融通がきくのは大事。でも川上洋平さんたちは正社員を選んだ。理由は以下だ。
理由としてはいつデビュー出来るかわからないからだ。
正社員はやはり給料面でかなり優遇されるから
長期戦としてはかなり有利である。
確かに時間の拘束は厳しいが、
そこは余暇の時間を削れば何とかいけるだろう。
という事でそちらを選んだ。
その時点でシャンペインに土日は無くなった。
これを読んで「頭が良いな」と思った。バンドが解散理由する大きな理由に「お金がない」「いつまでもバイト生活は恥ずかしい」が挙げられる。正社員で働いていれば何をしてたって何の文句もないだろう。ある程度の基盤は必要だ。何よりずっと続ける覚悟があったから、正社員の道を選んだ。
50歳になってもデモテープ送れるか?と
メンバーに聞いた時全員が「出来る」と答えたので
うちらにはそっちの方が合ってると思ったのだ。
一方私自身の周りで正社員で働いている人など皆無で、正社員で働いていた自分は狭い思いをしていた。新卒を半年経たずして辞め、バイトをしていたが結局正社員になった自分を認めてくれるのは川上洋平さんだけだった。ライブの後打ち上げに参加し、夜中の高速道路を爆速し、寝ずに朝からの仕事に向かう。自分で選んだやり方だから文句は言わない。辛くなったらブログを読んで川上洋平さんに慰めてもらっていた。一人じゃないんだなと思えた。川上洋平さんが同じくサラリーマンしながら活動していたアジカンやビークルのインタビューに救われたように、私は川上洋平さんの記事に救われてきた。今度は自分が次の誰かを救えるよう、不死身のジョン・マクレーンのように這い上がってこう、成り上がってこう。その前に。川上洋平さん、ありがとうございます。いつか必ず直接お礼を言いに行きます。
おまけ
Googleで「川上洋平 ブログ」で調べると、関連する質問に「川上洋平は退職金をもらえましたか」という質問がある。どんな質問なんだよとおもったけど、俺も新卒をすぐ辞めたときに「退職金出るかな?」と同じことを思ったことを思い出した。当然のように出なかった。川上さんも出てなかった。
以上。
今日の一曲 [Alexandros] 「spy」
優しい曲だな、本当に。