はじめてのTHE PINBALLS

2/14。こんばんは、INNOSENT in FORMAL CANDY MANです。

我々が所属する事務所「No Big Deal Records」には本当にキャラの濃いアーティストが目白押し。「04 Limited Sazabys」と「JYOCHO」が同じ事務所にいる狂った感じ。左目で「ROCKIN'ON JAPAN」見ながら右目で「りんご音楽祭」見てるみたい。

そんな多彩なアーティスト、多様なジャンルが揃った事務所の中で私が愛してやまないアーティストがいる。

「THE PINBALLS」である。

ロックンロール以外に何と形容しようか。

私は勝手に彼らを「ライブハウスの案内所」「ロック界のEXILE」と思っている。

これは私の大好きな、読める音楽ウェブマガジン「BASEMENT-TIMES」の記事から引用している。

石左さん、早く新しい記事書いてください。待ち焦がれて朝がきます。

今まで知らない新しいものにはニンゲン誰しも恐怖心を抱き、避けたがる。これを「ネオフォビア」という。「フォビア(phobia)」は恐怖症のこと。

特にライブハウスは怖い。本当に。初めてライブハウスに行く人は「怖い」という印象が強いだろう

耳を破壊する爆音。奇声を上げながら暴れる観客。そこはまさに、「世紀末」。「ライブハウス」もそうだが「ロック」に対する恐ろしさ。ステージで暴れまわり、ギターを地面に叩きつけたり、アメをくわえながらギターソロで音が出なくなる。常軌を逸してるとしか思えない。

そんな怖いとされる「ライブハウス」「ロック」の初デビューは「THE PINBALLS」が良い。その理由を列挙しよう。

①優しい

「ロックに優しさはいらねぇ、消え失せな」と思うあなた。ちょっと落ち着きましょう。お茶でも飲みますか?

まずライブ。音はデカイ。耳は大事なので耳栓しましょう。ライブハウスによっては狂ったほど高音がキツいところがある。頼んますよ、本当。

彼らのライブにはずっと奇声をあげ続けるワケわからんやつもいないし、喧嘩を吹っ掛けて来るやつもいない。ギターをぶん投げもしない。メンバーがダイブするときにはちゃんと事前に告知される。だからライブハウスに行きやすい。

ライブだけでなく、楽曲も優しい。フロントマン古川貴之が歌詞と曲を書く。彼の歌詞は「詩」だ。中世ヨーロッパの雰囲気を出しながら、自分に寄り添ってくれる。

「応援しているよ」とか「君は一人じゃない」といった優しい顔した悪魔のワードは使わない。人間臭く、泥臭い。でも一言一言が綺麗で丁寧。

オススメは「way of 春風」。「春風のやり方」って誰が思い付くんだよ、天才かよ。

②メロディが良すぎる

音楽の良し悪しの判断基準は人それぞれ。「歌詞が良い」もそうだし「メロディが良い」もそう。「ギタリストがカッコ良すぎる」もそう。全部◯。

でもメロディが良いとずっと口ずさむことができる。口ずさむ歌があればそれだけで旅に出られる。

カラオケの文化があるニホンジンは特に歌が好き。

ロックってちょっと歌いずらかったり、ビートでノるのが良い、歌は二の次みたいなところが少しある気がする。

彼らが奏でるメロディは本当に美しいし、歌いやすい。だからどんなアレンジをしても響く。

「Dress up」というタイトルが素晴らしい。

だからこそ、ロックという入り口には本当にピッタリだ。ジャンルの垣根の話はすべきではないが、今までアイドルやJ-POPと呼ばれるジャンルのアーティストだけを聞いて歌ってきた人たちにこそ、ぜひ聞いてほしい。本当に歌いたくなるくらい、全て美メロ。

オススメは「way of 春風」。

何だよ「春風のやり方」って。天才だろ、古川貴之は。

③カッコいい

カッコいいです。こういう話をすると特に「ボーカル」がカッコいいことに嫌悪感を持つ君たち。音楽の楽しみ方は人それぞれだから基本的に否定はしないが、「カッコよさ」は「正義」だ。

これは単に「イケメン」というちゃちなワードで語られるものじゃない。

ステージでの立ち居振舞い、これがミュージシャンにとっては「命」だ。

ガレージロックの正装「スーツ」を身に纏い、全身全霊をかけて音を奏でる。その姿がカッコ良すぎる。

カッコ良すぎやせんか。

④1曲が短い

個人的にはこれが一番大事。

彼らの曲の長さは平均3分。

昨年リリースした「ブロードウェイ」は1分54秒。1分台の曲がゴロゴロある。1分てまだ歌い始める段階だろ。

長くやれば良いってもんじゃない。短くても伝わるものはきちんと伝わる。

"ONE SHOT,ONE KILL"精神だ。一発で心の奥深くを射ぬく。

1曲平均3分なら30分で10曲。X JAPANならもう本編を終えアンコールを迎える曲数だ。

⑤ネコがかわいい

古川さんちのラムちゃん。かわいい。

ここまで列挙したがいくつあってもページが足りなくきりがないのでここまでにしておこう。

ベストアルバム的な、まとめられたアルバムがデジタル限定で配信されている。

「way of 春風」をセレクションしたセンスに脱帽。とても入りやすいアルバムなので一回だけでも聞いてください。俺は毎朝聞いてます。

初めてというものは何事もすごく大事なもので、一生に一度しかない貴重な体験だ。その1曲で今後の人生に大きく左右する。

もちろんまず第一に我々INNOSENT in FORMALをお勧めしたい。

カッコ良い。歌詞もいい。メロディも良い。ギターも良い。

ただ、THE PINBALLSも同じくらいカッコいい、と思っている。

はじめてのロック、はじめてのライブハウス、はじめてのTHE PINBALLS。

この出会いが素晴らしい出会いであること、保証します。


今日の二曲

THE PINBALLS 「way of 春風」

今回だけ、二曲。

とりあえず歌詞だけでも見てくれ。

「春風のやり方で 木漏れ日の仕草で」と来たら、「君に触れていたい」とか「君のところまで行きたい」など優しそうな顔した言葉が出てくるはずのに、「誰にも見えないとこへ消え去ってしまいたい」というフレーズが続く。明るい曲調で「口がきけないふりをして暮らしてもよかった 本当に誰一人僕を知らない町へ」とか歌ってしまうんだもの。本当に寂しい思いをされたんだろうなとキーボード打ちながら泣けてきたわ。

辛かったことを暗いキーで歌ってもただ辛いだけで。辛いことほどポップに歌った方がいい気がする。

この曲、本当に好きなんです。この時期しかやらないから、一度逃すとまた来年を待つか、脅してやってもらうしかない。

2018年、彼らのツアーに呼んでもらったとき、アンコールでこの曲をやってくれた。リハを見ていたから知っているはずなのに、客席から観ていてタイトルコールから曲が終わるまでひたすら涙を流していた。優しいんだよ、歌詞と歌声が。ただポカポカした優しさではなく、痛みが伴っている優しさ。

THE PINBALLS 「299792458」

ド名曲。光の速さが1秒に299,792,458m、約30万 km。地球7周半。ものすごいスピードで進む光について歌詞では特に触れていない。

どこで何をしていても馴染めない「孤独な様子」を表現するために「別の惑星の宇宙生物」という言葉を選ぶ。自分が異質で、周りの生物と何一つ共通点のないような、「自分の惑星に帰りたい」という気持ちが感じられるような言葉。その惑星は「きみ」がいる惑星なのかもしれない。
秒速299,792,458mのスピードをかけないと届かない、遠く離れた遠い惑星に「きみ」がいたとしても、輝いて見えてる、ような気がする。

古川さんの全てを受け入れてくれる優しさは、以前「◯をつけてあげよう」というタイトルのnoteを書いたが、そこに通じている。

本当に全てを受け入れてくれる。何をしても褒めてくれる。疲れたら彼のところに行くといい。

このnoteの仮タイトルは「その男、古川貴之」だったけど、あんまり奥深く書きすぎてもただのファンページになるだけなのでやめた。

早く全人類に気づいて欲しい。

また3000字も書いたわ。しかも公開するまで2ヶ月もかかったわ。
決してサボってたわけではなく、それだけ好きだってことで。


ギャラ下さい。

以上

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