おすすめは全部です。その②
7/31。INNOSENT in FORMALのCANDY MANです。暑い。
企画ライブの一般発売が始まりました。また対バンも発表。
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2176102
来月には少しでも安心してライブが見られるようになるといいな。
良い日にします。
今日のテーマは前回の続き「おすすめは全部です。その②」です。
③幸せについて本気出して考えてみた
これはベストに入っているけど記憶にない人が多そう。まだポルノが3人だった頃のシングル曲。岡野さんの衣装、ワイルド。
ポルノの良さを「ボーカルの力強い歌声」「曲の多彩さと美メロ」と挙げてきたがもう一つ挙げるとしたら「歌詞」の良さ。
J-POPで取り上げられる歌詞のネタは「恋愛」。皆大好きだし、これまでも、これからも変わらない不変なもの。
この恋愛について、例えばただ「愛している」とか「好き」とか言ってもそれはそれでストレートで良いかもしれないが、そればかりでは響かん。
かといって「月が綺麗ですね」と言われても遠回りすぎて分からん。その塩梅がなんとも難しいところ。
この「幸せについて本気出して考えてみた」というなんとも時代を感じさせるタイトルの歌詞はその塩梅がピッタリ。
幸せについて本気出して考えてみたら、いつでも同じ場所に行き着く、じゃあ君が幸せについて本気出して考えてみたら僕の姿は浮かんでいるのかな、と。曲の最後に「僕の姿は浮かんでる?いつまでも消えないように」というフレーズに愛しさが詰まっている。「好き」だとか「愛している」と何回も言われるよりもこの一言の方が強い。ちょっとキザなところがなんとも本人らしい。
彼はギタリストであるが、どちらかと言えば詩人。吟遊詩人。ロマンチストな歌詞を書くくせに、主人公は自分勝手な妄想を振り撒きがち。まさにデビューアルバムのタイトル「ロマンチスト・エゴイスト」だ。
一方、ボーカルの岡野昭仁さんの書く詩は現実的。硬質な感じがする。
音のない森。ベストBLUE'Sに入ってます。暗いね。
でもこんな歌詞を書く人が恋愛の曲を書くと、新藤さんの書く歌詞とはまた違ったリアルな温かさがある。
これは失恋の歌だけど。温かさを感じる曲。ポルノの曲には珍しいハーモニカが使われたイントロ。泣けます。
この差が曲の幅を持たせているのだろう。聞いていて飽きない大事な要素だ。
ポルノグラフィティは今年でデビュー22年。ベストがリリースされたのがデビューして5年。そこから17年もの歴史がある。「3人の頃が良かった」とか「ベストが至高」と思っている人たち。そこはまだまだ沼の入り口なんだ。
この17年、ぜひシングルだけでも追ってみてくれると嬉しい。
で、タイトルを回収してなかった。
好きな音楽や映画、漫画の話をするとき「おすすめ何?」と聞く。
するとたまに「全部」と答える人がいる。
こうなると「ああ、じゃあいいや」と会話を終わらせる。
例えば初めていく料理屋で味も何も分からない、メニューには名前だけで予想もつかない。そんなとき「おすすめ何ですか?」と聞いて、「全部」と言われたらどうだろう。
そりゃ当たり前じゃんか。おすすめできないものを客に出すのか。そんな店二度といくか。
例えば辛いのが好きだったらこれハマりますよ、とか、お酒お好きでしたらこれお酒止まらなくなりますよ、とかね。
音楽でもそう。一番有名な曲は〇〇で、とかアップテンポが好きなら〜とか失恋で落ち込んでるなら〜とか。誰かにおすすめする気があるのなら、それくらい教えて欲しいね。
いざなう方向が心地よく、かつ底の見えない沼なのか、それともぬるくて浅ーい池なのか。全ては君の手にかかっている。
好きなものを人におすすめするって難しいね。おすすめのアルバムの話をしたいけど、また今度ね。
以上
今日の1曲
ポルノグラフィティ『メリッサ』
タイトル、メロディ、歌詞、イントロ、歌声、ギターソロどれをとっても最高。沼の始まり。
これ以上胸を震わせてくれる曲は未だ出会えていません。
皆の沼の入り口、教えてください。
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