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檸檬は残したまま

7/2。 INNOSENT in FORMAL CANDY MANです。

梅雨が明け、連日夏日の暑さ。溶けそうです。

金曜日夜。どこも混みやがる。そんな中、サウナに行くのは嫌だが、どうしても我慢ならず都心へと繰り出した。

そこで待ち受けたこととは...。

今日のテーマは「檸檬は残したまま」です。

サウナに行く目的は一つ。前回食べられなかったレストランにあるオススメの皿うどんを食べることだ。

前回はラストオーダーのギリギリを攻めてしまったため、「ちょっと準備に時間がかかってしまうのですが...どうされますか?」と店員さんを困らせてしまった。今回は困らせない...!そう誓ったはずだった。

過ちは繰り返される。

前回より余裕を持ったはずだった。時刻は22:03。20分早い。
前回と同じ店員さんにニヤリ「皿うどんください」とお願いすると、ほぼ同時に、「すみません、22:00で終わりにしました」と。「もう少し早く来て頂けると〜」と付け足しが。

作戦、失敗。

悔し過ぎた。たかが3分。されど3分。
悩んで醤油ラーメンを選び「ああ、うまいなぁ」と呟いてみる。そしてもう一人の自分がテーブルの上に檸檬を置いた。あんなに自分を魅了したこのサウナが、この檸檬のせいで木っ端微塵になったとしたらどうだろう。そんなことを考えながらレストランを出る。時間はまだある。上階にある漫画コーナーで漫画を読む。少しでも元を取れるように。

手に取った漫画が面白い。心が動かされる。気がつけば終電まで残り50分ほど。

急いで駅まで走り、余裕を持って改札をくぐり抜ける。
するとどうだ、皆がホームに向かわずに、電光掲示板を見上げながら手元の携帯電話を覗き込んでいる。嫌な予感。

アナウンスに耳を傾けてみる。「再開の見込みは今のところありません。なお3、4番線に参ります....」

なるほど、調べてみると近くの駅で爆発物が置き去りにされている可能性があり、電車が全て止まっているとのこと(夜が明け調べてみると、爆発物ではなかった)。

あのレストランに置いてきた檸檬のスイッチをここで入れてやろうか、なんてほくそ笑むくらいに余裕はあった。さて、どうやって帰ろうか。ワクワクしてきた。

サウナでととのいスッキリした頭をフル回転。奇跡的に動いていた4番線の急行に乗り込み、普段使わないルートを駆使し、なんとか終電までに最寄り駅まで来れた。

檸檬のスイッチはまだ入れずにしておこう。

もし、「ああ、今日は踏んだり蹴ったりな1日だ、オワタ」と諦めていたら、まだ駅に取り残されていたはずだ。状況を楽しもうとしたことで運よく帰ることができた。

心持ち一つで嫌な状況も変えられる。全てをポジティブに捉えることは相当難しいけど、結局少しでも楽しんだもん勝ちなのだなと気付かされた。

そんなことを考えてたら電波障害が起きてスマホが使えなくなっていた。さて、どう楽しもう。

以上


今日の一曲 Tempalay 「あびばのんのん」

サウナでずっと流れてた。PVでみると曲の印象がグッと変わるなぁ。

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