見出し画像

台風の日に。

8/13。どうも、CANDY MANです。
夏中盤。ずっと家の中にいるのもなんなので外に出ようかな、と息巻いたら台風だって。

大きなイベントもなくなり、外もネットも曇り空。そんな中、ふと頭の中にやらなければならないことが出てきた。

「コロッケ買いに行かなきゃ」

なぜだろう。台風とコロッケとの共通は何だろうか。

ということで、今日のテーマは「台風の日に。」です。

起源はどうやら2001年の2chから。

台風の話をしているスレッドに「念のため、コロッケを16個買ってきました。もう3個食べてしまいました。」というほんわかコメントが書かれた。このほんわかさに「俺も食べたくなった、買ってこよ」という流れが生まれ、今も受け継がれている。

これって凄いよね、歴史みたい。
たった一言でその後の慣習が生まれる。慣習を作り出すのって時間も労力もかかる。

例えば、日本のバレンタインデーという風習が、製菓業界の策略によって作られたということは周知されている。でも実際に定着するまで10年以上もかかったみたいで。今では相当な市場規模になっている。

おそらくそこには製菓業界の方々の並々ならぬ血と涙の努力があったはずだ。

一方で、「土用の丑の日」という鰻を食べる日は江戸時代、鰻屋が夏に売上が下がって困るという相談に平賀源内が「本日丑の日」という看板を立てたところ、とても繁盛した(cf wiki)からとも言われている。
労力もそこまででなく(本当は凄まじい労力があったかもしれないけど)、ここまで続いている。

「台風の日にはコロッケを食べる」というのはもう20年以上前の話になるが、定着具合は微妙だ。

災害ということもあり、学校が休みになるからといって大喜びする小学生とは違って、なかなか大々的に「本日台風の日」とは言いづらいのがそこまで広がっていない原因か。

ただ、たった一言で慣習が生まれるということは、もしかしたら自分の手で100年後の文化を生み出せるかもしれない。

例えば「この間雨の日にライブハウスに行ったらその後から幸せなことが続くんだよね」とか呟いたら、いつの間にか女子高生の間で「好きな人に振り向いてもらえるおまじない5選」に選ばれるくらい話題になって、「雨の日はライブハウスに行きましょう」という文化ができる、割とありそうでなさそうだけど、コロッケの人もまさかここまで伸びるとは思っていなかっただろうし、あり得そう。

言葉ってたった一言で誰かを生かすことも、殺すことも、100年後の文化を生み出すこともできるのが凄い。たった一言。何を発するのかを考えなければな、と思いつつも、文化を生み出してきた人はそんなこと考えてねーよなー。

ということを考えながらコロッケを買いに行ってきます。

以上。


今日の一曲 Nagaoka Ryosuke(PETROLZ) / "雨"

雨と言って思いつく曲の一つ。

雨が上がった後の路上で歌うのがなんとも切ない。




いいなと思ったら応援しよう!