たぶん

読むべきものではない。




多分まだ大丈夫だ
日によるが、統計的に眠れてはいる。
時間はかかるが起きることもできる。
服を着ることができる。
食事もしている。
外出もできる。
物欲も多分ある。
絆創膏を貼ったら、患部がかぶれて痒いので切るのはやめた。
薬は、失敗した時の体験記を読んだためにやめた。
借りている部屋で死ぬこと自体不適切だ。
代わりに壁に頭を打ちつけることにする。
しかし人がいるので、廊下側の壁に打ちつける。
それでもだめなら手近なドライヤーで殴る。
しなければいけないことは山ほどあるのに動けない。
何をやりたいのかわからない。
誰かを心配すること、何かを[いいな]と思うこと、喜ぶこと、そういうことは大事だと想う。
それ以外の感情は感じない。感じたくない。
感じないことにしている。
私も誰も幸せにならないからだ。
そうなってしまった原因を考える。
頭に蓋をされている。それ以上考えてはいけないというように何かが拒否している。
結果的に何もわからない。
自分はなんの障害だったか。
どうしてこのようになったのか。
病院には、もう長らく行けていない。
友人に聞かれたのでこれを答えると、信じられないと言うようなリアクションが返ってきた。
どうしたらいいのかわからない。
病院選びが間違っていたのかもしれない。
行こうとも思わない。
行っていいのかもわからない。
どこにいるのかわからない。
理由のわからない涙が出るのも
何もかもわかりたくないだけなのかもしれない。
死にたいかどうかもわからない。
ここにいることが正しいかどうかもわからない。
友達は、話を聞くと病気だと言う。
友達は精神科医でも、医療関係者でもないから、信憑性はない。
病気でなかったらと思うと動けない。
あの子は、元々優れなかった心のバランスをさらに崩して地元に帰ってしまった。
あの子ほどじゃない、と思う。
あの子の方がよほど辛いはずだから。
隣に座った誰かの生理の血が、白い洗い場に広がって、排水溝に吸い込まれている
辛いのか、つらくないのか。
何を言うのが正解なのか。
なんと発言したらいいかわからない。
どうやって友達と話していたかわからない。
過去の自分の足跡をなぞって再確認する。
まだいけると思い込むことで自分の輪郭を保つ。
あやふやな自分は多分いらない。
大丈夫でない私は想像できるけれど、それを見た周囲の反応が怖い。
私は心配されるのがあまり得意ではない、というよりは慣れていない。
以前ひどい口内炎で、うどんすらも食べられなくなった。その時母は「心配だ」と言った。
耳を疑った。扁桃腺炎で高熱を出していた時は言われたことなどなかったはずだ。
たかが口内炎で心配されると、全く思っていなかった私は面食らった。
心配されるのか、それとも罵倒されるのか。
罵倒される方が大いに想像できる。
どうしたらいいかわからない。

しつれいしました。
わすれてください。
駄文です。
きっと私はだれにも必要とされず、だれの頭にも残らない、どうでもいい存在でした。
誰かを惹きつける要素がないから、だれかの一部になることもできませんでした。
私は私にかかわる全ての感情を無駄にしてしまいます。
多分死ぬこともできません。そのあとのことを考えてしまって何もできません。
多分のうのうと生きています。

2023.3.12

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