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本気で家族を大切にしようしたら、会社員とかバイトとかやってる場合じゃないと思った
この記事は、元々2年前(2017年)に、Facebookで書いたものを、改めて読み返して、加筆修正して、こちらに転記しています。
愛する家族のそばにいられる暮らし
その頃、今僕が運営しているシェアハウスの、当時のオーナーに、待望の第一子が誕生したばかりでした。
もうね、この子が、かわいくてかわいくてね。
僕は親戚のおじちゃんなのかくらいにかわいがっちゃっていました。
その頃、その子をあやしながら、彼が言っていたのです。
「家族のそばにいられるような暮らしをしたかったから、
時間や場所に縛られない生き方を選んでよかった」
みたいなことを。
「奥さんのそばにいてあげたい」
「一緒に子供の面倒を見たい」
そういうことを考えても、「外」で仕事をしてくる暮らしをしていたら、叶わない。
逆に、自分が家でできる仕事をしていれば、奥さんがつらい時には家事を肩代わりしてあげられるし、
「赤ちゃんの面倒は自分が見るから息抜きしておいで」
って言ってあげられる。
それが、今、すごく幸せだと。
それを聞いた時、深く深く、共感しました。
分かる。
というか、僕もそうだったんです。
小さい頃からずっと、
「家族を大切にできる生き方をしたい」
って思っていました。
30代で会社を起こしバリバリ頑張って、「外」で働いていた父を見ていて、その反動もあったんだと思います。
今でこそ、その当時の父に「理解」は示せるものの、子供心に寂しかったんだとは思うのです。
「お父さんは家にいないから話したくても話せない」
っていうのがありました。
で、時々しかコミュニケーション取らないわけですから、お互いにお互いのことが全然分かり合えてなくて、たまに話していても、そのズレにイライラすることが、昔は多かったんですよね。
そういうこともあったから、僕は、
「子供と日頃からコミュニケーションが取れる父親になりたい」
と、早い段階から考えていました。
まぁ当初は、自分が起業するなんて思ってもいなくて、
「仕事がどんなに忙しくても、子供が風邪をひいた時には、仕事を投げ出してでも家に帰れるサラリーマンになるぞ!」
みたいなことを思ってた気がしますけど(笑)
「家族を大切にする」がちゃんと実行できる生活とは
「家族を大切にする」
ということについて、それを示す具体的行動は、人によってそれぞれ違うものだと思います。
ですから、今、昔の父が家族を大切にしていなかったとは、少しも思いません。
当時は、父親に大切にされていないと感じてしまうこともありましたが・・・・
それこそ、時代的に、
「男は外でバリバリ働いて稼いで、
経済的に一家を支えるのが大切な役割」
っていうような価値観でもありましたからね・・・・
それを思うと、むしろ、父は、その役割をすごくしっかり果たしてくれた、良い父親だったように思います。
そのことに感謝はしつつも、時代や社会の変化と、そして僕自身の価値観を踏まえると、僕は、
「物理的・時間的に家族のそばにいてあげられること」
「お金や仕事よりも家庭の事情を最優先に尊重すること」
を、大切にしたいと思っていたわけなのです。
こういうイメージを持つ人は、本当はすごく多いんじゃないでしょうか。
そして今の時代、それを叶えようと思ったら叶えられるように、どんどんなってきているのではないかと感じています。
勿論、いくら家族のそばにいられると言っても、「お金を稼げない」っていうのは、それはそれで別の困難が生じます。
しかし、今や、僕らの親世代が僕らの年齢だった頃と比べたら、ネットの発達もあって、格段に働きやすくなっているのは確かです。
昔は現実的に、
「家族を取るか、仕事を取るか」
みたいな二択を迫られることもあったと思います。
働けば働いた分だけ稼げるということは、家族と過ごすことを選んで働く時間を減らせば、収入は減るということですから。
けれども今の時代なら、
「家族と一緒の時間をしっかり確保しながらもちゃんと稼ぐ」
ということが、数十年前の何倍も簡単になっています。
だったら・・・・
そこで悩む必要、ないんじゃないの?と思うのです。
それらはもはや、「両立が難しくない」ものになっています。
さらには、先の時代の人々だって、「外で働いてくるのが父親の役目」って思っていても、でもやっぱり、こう言うんですよ。
「おれだって、できれば家族のそばにいたいさ!」
って。
仕事が忙しくて時間が取れないからそれができないだけで、本当は、そばにいられるならそばにいたいっていうのが、多くの「父親」の本音みたいです。
なんだ、じゃあ、結局やっぱり、一緒なんじゃないですか。
今の僕と同じように、「家族と一緒の時間を過ごしたい」って、そう思ってるんじゃないですか。
やっぱり、世の中の「父親」は、そういうことを当たり前に考えるんですね。
「一緒にいてあげられることが家族のため」って、それ自体はそう思うんですね。
家族のため云々はともかくとしても、「家族と一緒にいたい」って願うのは自然なことなんですね。
別に、「外で仕事していたい」「家に帰りたくない」「家族のそばになんかいたくない」って、そう思ってるから帰ってこないわけじゃないんですよね。
(特別な理由が無い限り、自然には)
だったら、これからの時代は、それを選択したらいいんじゃないかと思うのです。
本気で家族を大切にしたいのなら、
「働いて経済的にしっかり稼ぎ」、
「時間的に一緒にいて支える」。
その両方を、取ったらいい。
どこまで「家族のため」を本気で思えるかどうか
けれども、そういう生き方を現実にしようと思ったら、「時間に縛られた働き方」をしていると、難しいものです。
朝9時に出勤して、夕方5時まで拘束されて・・・・その間、奥さんや子どもは、家でぽつん、になってしまいます。
まぁ、奥さんや子どものフォローそのものは、例えば地域で協力体制ができていたり、その夫婦親子の、さらに親世代が助けてくれれば何とかなるものかもしれません。
「日中は奥さんのお母さんが来て子供の面倒を見てくれる」とか、ありますしね。それはそれでとてもありがたいことです。
だけど、どうあっても、「父親」という存在は、そこにいられません。
「父親」がいなくても、子は育ちます。
確かに、経済的に安定してさえいれば、最低限の暮らしはできますよ。
けれども、それでいいのですか・・・・?
本当に???
もちろん、日中仕事をしていて父親が家にいない、そういう家庭の全てに対して否定的なわけじゃありません。
けれども、人間ですもの、コミュニケーションってすごく大切なんです。
日々、家族のそばにいるかいられるかで、関係性はどんどん変わってくるものです。
そして、そもそも、「家族のそばにいようと真剣に思えているか」でも、全然違うものになります。
時間的に家族と一緒に過ごすのが短いものの、それでも家庭がうまくいってる人っていうのは、時間が少ないかわりに家族のために何かをしようと、いつもちゃんと意識を向けている人です。
「仕事なんだから仕方ないだろ」って、自分を守る言い訳をしていたら、関係性は悪くなる一方です。
そして、一般的に、そういう「言い訳」をしてしまう人は、多いのではないかと感じます。
時間的に余裕は仕方ないにしても、他に埋め合わせようはあるのに、仕事を言い訳にしてしまうのは、自分だって「格好悪い」と思うでしょうに。
つまり、本質的には、
「家族のため」を思えるかどうか
そこに尽きるとは思うのです。
ですから、
「自分は外で仕事をしてもいつでも家族のことを第一に想ってる自信がある」
と胸を張って言えるなら、きっと問題は無いんでしょう。
けれども・・・・
とはいえ、「家族のことを第一に想う」のであれば、「働き方の見直し」って、すごく大切なことじゃないでしょうか?
一緒にいられるに越したことはないのであれば、それを実現できないか考えてみたらいいのです。
それが、「家族を想う」ってことに繋がるんじゃないだろうかって、思うのです。
考え抜いた末、結果的に、家族と一緒にいる時間より仕事をしてる時間の方が長い、なんてことになってしまうのなら、それは仕方ないかもしれません。
けれども、そこのところを真剣に考えることなく、ただただ、会社に通い続ける、バイトをし続ける・・・・
そうやって、自分の「時間」を労働という形で切り売りして、思考停止した働き方をしているのは・・・・
「家族を大切にしてる」って、言えるのでしょうか???
別に、誰しもが起業しなくちゃいけないわけじゃありません。
「起業」は、「数ある答えのひとつ」でしかないとは思います。
しかし、僕自身は、「家族を第一にする生き方」を考えた時に、「自由な働き方じゃないと自分の願いは果たされないな」って思ったのです。
というか、逆ですね。
「会社員なんかやってないで、自分で仕事作って生きた方が、断然楽しいし稼げるし、それが家族のためにもなる、最高!」
みたいな感じだったかもしれません。
(まぁ勿論しっかり形になるまではちょっと時間と苦労がありましたが)
だから、思うんですよね。世の「会社員のお父さん」たちに。
僕は、僕が大切にしたいものの最上位が「家族」であるがゆえに。
「家族を大切にしたいなら、なんで会社員なんかやってんだろ?」
って。
本気でその会社が好きでそこにエネルギーをかけたいんじゃなければ、そんなことやってる場合じゃないんじゃないの。って。
これからの時代は、「両立」できる
まぁ、人の生き方は人それぞれでしょうけれども。
僕は、自分がこうだからこそ、「家族を大切にする人」が好きです。
仕事よりも何よりも、家族やパートナーを優先する人が、好きです。
勿論、何も考えなしに盲目的になってる人じゃないですよ。
というか、大概、僕の周りの人たちは、
「家族を大切にする」と「しっかり仕事して稼ぐ」
を両立できている人が多いように思います。
だからこそ、実感として信じられるのです。
これらは、両立できることなんだ、と。
だったら、両立させたらいいじゃん、と。
「仕事が忙しくて家族と過ごす時間が取れない」
「家族を優先しているからいつまでも収入が増えない」
そんなのはどちらも、もう古い過去の時代の現実なんじゃないでしょうか。
今、僕にも、子どもが生まれました。
もう、毎日、この子を愛でているだけで生きて行けたらどんなにか良いだろうと思うくらい、愛しています。
そして、それに近いことを実現できている今の暮らしが、好きです。
勿論、まだ僕は、稼ぐためには働かないわけにはいかないですし、そもそもわりと自分の好きなことで働くのは大好きなので、お金が十分にあったとしても働くことは辞められないとは思いますが・・・・
それでも、毎日、好きな時に最愛の子どもの顔を見ることができるのです。
ずっと、願っていた生き方です。
この生き方は、そりゃそう簡単に手に入るものではないかもしれません。
僕だって、苦労したかと聞かれれば苦労はしたと答えざるを得ません。
それでも、「誰でもできるよ」とも、思います。
こういう暮らし方をするために、「準備」と「勇気」は必要ですが・・・・
それは、誰にでも、気持ち次第で手に入れ、発揮できるものです。
僕は、同じ努力なら、これからもこういう暮らしを続けられる方向で努力をしていきたいと思っています。
そして、他の、こういう暮らしをしたいと願う人たちのチカラにも、なっていけたらいいなと思うのです。