毎日のマッサージと会陰マッサージのススメ~妊婦の妻を持つ夫の皆様へ~
この記事は、去年の今頃、長男が誕生する直前にFacebookに綴ったものです。
妻から、「家族に見られたら恥ずかしいから全体公開にはしないで」と言われて限定公開にしていたのですが、あれから1年が経ち、許可が出たので、こちらに掲載します。
なるべく、当時の原文そのままで、載せさせていただきます。
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世の中の旦那様方にオススメしたいこと
妊婦の妻を持つ夫を数ヶ月経験したことで、すごく、世の夫婦にオススメしたいことがあります。
特に、男性の皆様へ。
それは、奥さんに毎日マッサージしてあげること。
大袈裟かもしれないけど、これを「気持ちよく」やるだけで、万事うまくいきます。
僕、この3ヶ月くらい、ほぼ毎日やってます。
やり方は、まりこが助産院で教わってきた手法などを、そのまりこから指示してもらいました。
始めた当初は、ほんの5分程度の軽いものだったんですが・・・
日を追うごとにメニューが増えていき(笑)、今では全部入れて20~30分くらい、毎晩やってます。
骨盤や仙骨の周りのマッサージをしたり、足の付け根がよく吊るらしいからそこを念入りに足で踏んでほぐしたり、足の指の1本1本まで揉んだり・・・・
あと、揉むだけじゃなくいっぱいさすってあげたり。
この話をすると、大体みんなに「旦那さん偉いですね!素敵ですね!」とお褒めの言葉をいただくのですが・・・・
ぶっちゃけ、「面倒くさい」と、少しも感じないわけはないじゃないですか笑
だから、「今日はどうしてもやりたくない」っていう日は、ちゃんとそれを伝えることにしています。
でも結局のところ、マッサージを始めてから今日まで、やらなかった日は1日しかないんですけどね。
そりゃね、こっちも、基本的に仕事場は家の隣であるとはいえ、仕事はしてるわけです。
しかも夜の方が色々はかどったりもするわけなので、そんな中で毎日妻のマッサージを「タスク」として入れるのは、しんどいと感じる時だってありますよ。
けれども・・・・
よくよく考えたら、僕は、「休憩」を取っているわけですよ、お仕事においては。
でも、妊婦さんって、「24時間労働」みたいなもんなわけです。
あんな重たい胎児をお腹に抱えて、疲れたからって、下に降ろすこともできないわけです。
そんな、休みなしで自分の仕事をしてくれているんだなぁと思ったら、その毎日の面倒くささなんて、どーだってよくなるわけですよ。
「こういうところでくらい、旦那らしいことするぞ!」って、むしろ頑張る気になります。
毎日のように続けられる考え方のコツ
それでも、基本的に「地」(※)の無い僕は、毎日コツコツ同じことをするとか、すごくストレスに感じるわけです。
だから、「今日はこの音楽を流してやってみよう」って気分を乗せる工夫はもちろんのこと・・・・
「昨日はこの部分をこれくらいのチカラで押してあーいう反応だった、じゃあ今日はこっちをこんな感じでマッサージしてみよう」
というように、
「昨日よりも今日、自分のマッサージのレベルが上達するように」意識してやってみました。
すると、やはりそこのところは、「火」の研究・分析大好き人間、毎日どんどん新しい技を開発して、楽しくやってられるわけです。
※「地」・・・・性格診断「エレメンツコード」において、日常的なルーティンをコツコツやれる性質のこと。
<エレメンツコードとは>
https://elementscode.jp/about/
しかも、まりこがまた「受け取り上手」で・・・・
毎日必ず、「昨日よりうまい!」とか、「どんどん上達してるね!」とか、マッサージを受けながら僕を褒めてくれるのです。
他にも、気持ちいいところがどこなのか、どのあたりをどれほどやると痛いのか、ちゃんとリアクションを取ってくれます。
だから、僕もそのリアクションを見たくて、やる気になるんですよね♪♪
そう、マッサージって、旦那が一方的にやればいいってものじゃないです。
奥さんの側も、それを喜んで受け取ってくれると、「妻を喜ばせる自分」に自尊心が満たされるから、続けることができるのです。
「献身的」と言われることもありますが、そんなカッコイイものじゃないですし、僕はそーいうのできないくらい自分軸人間ですよ笑
ただ、ただ、「まりこにマッサージをしてあげること」が、僕ら2人の大切なコミュニケーションタイムだと思っているだけです。
実際、楽しいしね。
足裏のツボとか押すと、まりこが「はうあっ!」て変顔するから、それを見て笑ったり、
そのままその足を僕の頭にのっけて、「かかと落とし!」とかやると、今度はまりこが笑ってくれたり。
それに、まりこのマッサージをしているのに、ナッツ(我が子の胎児ネーム)も気持ちいいらしくて、結構ポコポコ動いてくれるから、それがまた嬉しいし。
この、毎日のたった20~30分が、僕らのパートナーシップの大切な要になっているような気がします。
だから、旦那さんはみんな、奥さんにやってあげたらいいです。
奥さんも、旦那さんにやってもらったらいいです。
マッサージ自体、やるの苦手とか、ヘタッピな人もいるかもしれませんが、それはそんな大した問題じゃないんです。
簡単なことだけ、誰でもできるようなことだけやればいいんです。
たださすってあげるだけでも、効果は大きいようですよ。5分10分でも、いいですから。
もう一段階上のマッサージ
さらに僕らは、8月に入ってから、会陰マッサージも始めました。
(何のことか分からぬ男性諸君はググってください笑)
<参考>
【助産師解説】自分でできる会陰マッサージ!オイルが必要?目的と正しいやり方
https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/3528
助産師さんいわく、これをやっておくのと、やらないのとで、全然違うんだそうです。
ちゃんと会陰マッサージやってると、お産の時、ほとんど切れたりしないんですって。
逆に、会陰が固いままだと、子どもが通ってくる時に裂けちゃうことも多いんですってね。
なので、マッサージをして、日頃からほぐしておくことが、すごく大切なんだとか。
僕は男なので、実際のところそういうのはよく分かりませんが、きっと助産師さんが言うならそうなんでしょう。
じゃあ、それもやろう!幸せなお産をするために、できることはできるだけ何でもやっておこう!と思ったので、あんまり怯みもしませんでした。
ちなみに、恥ずかしくて旦那さんにはやらせず、自分一人でやる妊婦さんも多いらしいです。
まぁ、そりゃそうですよね。
まりこも、最初はそうだったんですが・・・・
どうしても、自分でやるのはそれはそれで難しいらしく・・・・
検診のために助産院に行った時に、僕もついていって、「僕がやるんでやり方を教えてください」って、聞いてきました。
これは、普通のマッサージと比べると、より難しく・・・・
これでいいのかな?力加減は?深さは?指の動かし方は??と、実際にやってみて分からないことも多く出ました。
それでも、なんとか教わった通りに、そしてまりこの反応を見ながらやっていってみると・・・・
1~2週間で、結構変化が起きるのが分かります。固さが、全然違ってくるのです。
それに、極めつけは・・・・
会陰マッサージを、「パパがナッツの通り道を作ってるよ~」って言いながらやるの、すごく良いです。
会陰マッサージの時って、物理的にも、本当に胎児のそばまで近づくわけですよ。
だから、普段お腹に向かって外から話しかけること以上に、子どもを近くに感じられます。
もうちょっと深くまで入っていったら、ナッツの頭に触ることができるんじゃないかって思うくらい。
(危険だから絶対やりませんけど。助産師さんや医師の先生はそれに近いことをやっていたようですが・・・・)
それだけ近づくから、ナッツもそれに反応してくれている感じがするのが、また嬉しいのです。
男が妊婦の奥さんにしてあげられること
男性は、残念ながら、お産を替わってあげることはできないわけですよ。
命を懸けるのは、奥さんと子どもです。
それを考えたら、毎日の多少のめんどくささが、どれほどのもんだって話です。
勿論、先に書いたように、イヤイヤ我慢しては、やりません。
イヤなら、その気持ちを伝えて、やらないことを選びます。
自分を犠牲にする必要は多分どこにもないのです。
やらなくて済むならそれに越したことはないかもしれないけれど、でも、
そうやって毎日僕がまりことナッツに、少しの労力をかけることで、
お産が少しでも楽になり、ナッツが元気に産まれてこられるようであれば、
この程度は本当にお安い御用です。
それにね、毎日マッサージすることの面倒くささが100だとしたら、それによって得られる楽しさ嬉しさ面白さは、10000くらいですから!笑
夫婦の繋がり、そして親子の繋がりを感じることができます。
自分の奥さんが楽になったらいいな、
子どもが産まれる時に負担が減ったらいいなと思いながら、やってあげる。
その行為を通じて、僕自身、父親として育ててもらっているような気がします。
男性諸氏、皆さん、毎日のマッサージ会陰マッサージ、オススメです。
まぁ、会陰マッサージは、奥さんの方が嫌だって言う人もいるかもしれませんし、闇雲にやっても逆に傷つけてしまうだけなので、無理しない方がいいでしょうが。
足や腰は、妊婦さんは尋常じゃない程に吊ったり痛くなったりするらしいので、そのケアはしてあげた方がいいですよ。
・・・・自分自身のためにも笑
一説によると、女性は、妊娠している時や産褥期(出産後しばらく)の間に旦那にネガティブな感情を抱くと、それを「数十年間忘れない」のだそうです。
脳科学の人かなんかが言ってたので、結構信ぴょう性はあると思います。
どんなに普段は良い旦那さんでいたとしても、「妊娠している時にケアしてくれなかった」という一点で、そこから数十年経って、熟年離婚をされたりするケースは頻繁にあるそうですよ。
・・・・それを聞いたら、僕も、妊婦の時と産褥期には、それこそ多少自分を犠牲にしたとしても、まりこのケアはしっかりせねば・・・・と思うわけです笑
この1年ちょっとをサボったら、そこから50年マジメに生きても取り戻せないらしいですからね!笑
・・・・っていうのは多少オーバーだとしても、やっぱりこの時期っていうのは普段よりよっぽど、心の深い部分まで動く時期であることは間違いないので、ここでパートナーシップの取り方を誤らないようにしたいですよねー。
というわけで、まーた長文になっちゃったけど・・・・
旦那さんは、奥さんが妊娠したら、毎日マッサージをしてあげるといいよ!!という話でした。
そして、それを奥さんは、愛を持って受け取る。喜びを表す。
どんなに忙しくても、「自分だって頑張ってる」のだとしても。
こういうのを疎かにしないことが、良いパートナーシップを育むことに繋がるんじゃないかなと思います。
#たくまりこ
#たくまりこのパートナーシップ
#マッサージと会陰マッサージ
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本当に、やっておいてよかったと思います。
マッサージと会陰マッサージ。
2人目の時も、きっとやります。
その時は、長男と一緒に。
お陰様で、幸せなお産ができました。
このことを教えてくれた、たくまりこがお産をさせていただいた助産院さんは、こちらです。
ファン助産院
http://www.fun-birth.com/
本当にありがたかった。
2人目の時も、来られる場所に住んでいたら、またファンさんがいいなぁ。