WCW2023【CancerX 情報】 診察からの1時間 〜情報の渦におぼれないために それぞれの立場でできること~
■セッション概要
CancerXの初回、2019年のサミットから続けてきた「がん×情報」に関するセッション。今回は「診察からの1時間〜情報の渦におぼれないために、それぞれの立場でできること〜」と題して、現状の共有と、医師、看護師、患者、患者家族、メディアの立場で情報の渦におぼれないようにするためにそれぞれができること、やるべきことを話し合いました。
■サマリー
NHKが偽情報や誤解をいかに撲滅するか取り組む「フェイク・バスターズ」「#がんの誤解」で紹介した轟浩美さんのケースを、藤松さんが漫画で紹介しました。
轟さんの夫は、がん告知当初からステージ4と言われました。轟さんは目の前が真っ暗になる中で、医師から「エビデンスによると・・・」と説明を受けても言葉の理解ができず、「えび?」としか思えなかったそうです。
そのため、轟さんは医師が味方に見えなかったと話していました。
轟さんは「私がなんとかしなくては!」と思い、様々な民間療法を試させていたことがあるというケースでした。まさにリアルな経験談でした。
この体験談を受けて、それぞれの立場で何ができるかを話しました。
結局診察からの1時間だけでできることは限られているが、藤松さんは、その1時間で、また病院に戻ってきたいと思わせられるかが大切だと語った。
佐々木先生は、正確に情報を伝えるだけでなく、気持ちのサポートも一緒にする大切さを、藤原先生は、チーム医療で支える大切さを、鈴木は、患者さんを人として支える場が広がっていくことの大切さを語った。