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WCW2022 ゲノム 対談 グラレコ公開

★DAY1_5_ゲノム_グラレコ_本園

グラレコ  本園 大介

【CancerX ゲノム 対談】
ゲノム情報を予防につなげる 〜個別化医療の実現と多様な選択が尊重される社会へ〜
関連する「Cancer Agenda」は下記の7点です
1 がんのイメージをアップデートする
3 がんに関するアンメットニーズを可視化する
4 がん領域におけるマイノリティへの公平なサポートを拡充する
9 持続可能な医療のしくみを構築する
11 誰もが必要な時に適切ながん情報を得られるようにする
13 最適な医療を選択できるようにする
18 科学的根拠がある検診と予防を世の中に広める

櫻井 晃洋氏(札幌医科大学医学部 遺伝医学)に詳しく伺いました。
<"がん家系"と思う人と"遺伝子要因"がある人の違い>
「家族の中でがんが多いといって遺伝性がんではない。『特定のがん』『罹患年齢が早い場合』遺伝性であり、 家系にがん患者が多いとしても遺伝性とは限らない。もはや家系にがんがいない人の方が珍しい。
 もしいなければ、がんにかかりにくい(珍しい)家系といえる(櫻井氏)」
「遺伝性乳がん癌卵巣癌症候群の遺伝子変異を持っている人は、一般市民における割合が200人に1人と意外に多いものも、遺伝性腫瘍が一般診療の中で扱われてきたのは最近のこと(櫻井氏)」という説明がありました。

<専門医師へのアクセス>
 簡単にまとめられたものはないが、臨床遺伝専門医制度委員会(http://www.jbmg.jp/ )のホームページがヒントになり、登録されている医師の所属する病院のホームページの記載が参考になります。

<もし診断を受けた場合>
「おすすめ度によって提案をするが、それぞれのQOLがあるので
 それを一緒に考え、良い方向へ進めていく(櫻井氏)」

<まとめとして>
「ゲノム情報を理解できているかという社会にまでなっていない
 法整備と同時に、社会全体でゲノム情報とはどういうものなのかを知っていく必要がある。遺伝性は特別ではない。わかればその疾患に特化して自分にあった治療や予防法を選択できる。わかったことで家族を救う事もできる。知ることで活かしていける。遺伝性を特別なこととらえず、知っておくことで先手を打つ。2人に1人ががんになる時代、様々な視点で考えていくのが大切だと思います(櫻井氏)」

Cancer Agenda v.1
https://link.cancerx.jp/wcw2022-canceragenda

社会意識調査
https://link.cancerx.jp/wcw2022-research-2nd




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