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虫、虫、虫、むし〜

今日のブログは、うちのスタッフの許可を得て投稿する話なので悪しからず。

いつも、この了承のくだりから始まるブログ、本当は大嫌いですがすいません、事情です、わかる人はご理解ください。

うちのカテ室は、医師1人(僕です)、看護師2人、放射線技師2人で、がんカテを実施しています。

がんカテ室はほぼ開院当初から業務していますから、この吹田で10年弱、カテをしています。その間、いろんなスタッフがここに携わりました。

正直、全くやる気がなくて、上司がここでやれと言われてきたといった感じのスタッフは、仕事を全く覚えず1ヶ月くらいで退職した人もいます。

その中で、がんカテを立ち上げた時の看護師と技師、その2人が退職した後を支えてくれた看護師3人(お一人は病棟でも有名な人ですし、お一人は緩和病棟、ケモセンターでも一緒に働きました)と技師2人。この2期は本当に皆さん頑張ってくれて、難しい症例に対しても僕のカテについてきてくれました。

結局、仕事は他と比べないと良し悪しがわからないです。
うちは、僕のカテしかスタッフが見ていないので、それが普通と思ってる人が多いのですが、必要時にカテに立ち会ったカテの業者やIVR-CTの業者さん、
「吹田のカテは速すぎます。そしてスタッフの動きが素晴らしい」
と皆さん絶賛してくれます。
そう、うちはレベルが高い(自画自賛)。
でも、そのくらい、技術があって、スタッフのスキルがないと、
後半戦の治療で結果を学会で報告し続けることは無理です。
本当は、若い先生に指導してやってもらいたいのですが、
腫瘍内科、放射線科、緩和科の3つに携わってがん患者さんの診療をしようとするパワーのある医者は皆無なので、結局僕ひとりがカテをする。
結果として、最速最良のカテになります。

僕が骨折して、沖縄の友人や近隣の先輩にカテをお願いした時も
先生方は、うちのスタッフの出来の良さを褒めてくれました。
自慢のスタッフです。

正直、現在は3世代目のチームですが、今もみんな仲良く仕事してますし、過去のチームも僕はみんなよくやってくれてたと思っています。

残念なのが、それを評価してくれない、やっかみで彼ら彼女らを壊した存在があることです。今更どうもならないのでお蔵入りしてますが、証拠も全部残してます。


さて、虫、のタイトルですが、

皆さん、G、好きですか??
好きな人、いないですよね。

僕もアメブロで過去に何度も書きましたが、僕の単身部屋は、
ホウ酸の原液の粉を玄関からベランダまで撒き散らし、
鉄壁のG防衛対策をしています。
さらに、某企業のスプレー式のG対策グッズを
週に2−3回、部屋にばら撒いてます。
このくらいすると、今のところGはみかけないのですが
正直、大嫌いです。

ただ、世の中には、Gが平気な人種がいます。

はい、うちの女性放射線技師です。

詳細を書くと、多分、この文面を読んで嘔吐する読者がいると思うので書きませんけど、可愛らしい、仕事一生懸命している若い放射線技師が

Gをティッシュ一枚で掴み取り、そのまま握りつぶして、ゴミ箱に捨ててます。


さらに、ハエは箸で掴んで処分したり
箸がなければ、その可愛らしい拳で直接ハエをつかみ、握りつぶします。
握りつぶす時は、音がするらしいです。
想像もしたくないのですが(泣)


素晴らしい。いつも、うちのがんカテのスタッフが、背中に冷や汗を書いてこのくだりを聞いている最中、彼女は得意げに話しています。


彼女は、仕事に熱心ですし、うちのがんカテで働きたいと、今では病院を退職して、それでも外勤で継続して、がんカテだけのためにうちの病院で働いてくれてますし、本当にいい子です。

それでも、彼女の言葉のひとつひとつでスタッフが怯えています(笑)


でも、彼女の存在が、うちのスタッフの結束と雰囲気をすごく向上してくれます。
雰囲気が明るくなりますね。
仕事も本当にしっかりとしてくれますし。
今では、なくてはならない存在。
ありがたい。

これからもよろしくお願いしますね。

それと、彼女と反対に、虫が全くダメな看護師を本日確認しました。

誰とはいいませんが、先日、Gをリビングで発見し、
ご主人がいなかった、お子さんも怯えてた、ということで、
そもままリビングのドアを閉めて
Gのことをわすれようとお風呂に入って
翌日、なんとか旦那さんに退治してもらったらしいです。

彼女曰く、Gを閉じ込めた、らしいですが、はて?
女性は、面白いですね。めっちゃ笑けました。さすがA型、現実逃避。

僕は、虫好きの上記の放射線技師さんに教わったことを守ってます。

Gを見つけたら、目を逸らすな。
睨み合ってたら、あいつらは動かない。
見逃さなければ、いろんな対応ができると。
(いろんな対応=市販グッズ、新聞紙叩き、ティッシュで掴む)

どうも、うちのがんカテは、現在、虫ブームのようです。

ただ、仕事だけの話しかしないチームでは、
お互いの性格、力量をわからず、
ここまでお願いできる、こういうときはこんな対応をしてくれるだろうという予測、こういうことがわからない。

コロナ禍によって飲み会機会が激減した今、
やはり、チーム医療は、本業の医業の面で最高の能力をはっきしつつも、
医療はひとりでできない、この前提のもと
信頼できるチームワークが必要ではないでしょうか。

そのためにも、こういう雑談は必須だと思っています。

なお、恐らく他の施設でカテを受けたことのある患者さんは
うちでカテすると驚くと思います。
緊張感の薄い空気感のなか、気付かないうちに実直な仕事がされていることを。
そして、僕らチームがみんな仲良く会話していることを。
そして、こんなに速いカテがあることを。とにかく、僕は速いです。


僕は、この施設にきて、10年弱、常にチームを大切にしてきました。
チームのメンバーとは、実直に、仲良く仕事をさせてもらってきました。
今でも、退職した一部のスタッフと飲んだりしています。



G 怖いですね。

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