遅すぎる・・・
最近、年末の駆け込みなのか、毎週、初診の患者さんが多い
ただ本当に残念なことに、数か月前なら良い適応だったのに
状態が悪くなり、適応外になってしまってから相談に来られる方が
かなり増えた。
カテは、最後の砦ではない
どのタイミングがいいのかは、他の私のブログを読んでください
本当に、以前なら少なくとも余命を何か月も延ばせる自信が(当院の成績で実績がでている)ある患者さんも、全身状態が悪くなり
当院に受診するのも大変でご家族しか来れない状態
腹水や胸水がかなり貯留している状態
悪液質
このような状態では、申し訳ないが、うちでも治療が出来ない
確かに、この数年、他の病院から直接転院しなければならないような
重症の患者を転院させて緊急カテから救ってきた患者さんは何人もいる
ただ、それは、運がいいからだけ
簡単に言えば
起きている時間の半分以上、横になっていないと無理なかた
PS3以上と言われる状態だが
標準治療も難しいし、カテなら出来るわけではない
いつも書いているが、病状が進行していても、
ベースの身体がお元気なら、治療選択肢が多くて希望が持てる
御元気がなければ、僕らのことばで全身状態が悪ければ
そもそも何も出来ない
だから、全ての標準治療を、効果が期待できないものまでやりきって
がんが進行し、抗癌剤でぼろぼろになり
ダブルで動けない、そんな状態ではカテも出来ない
カテが将来できるか? そんな感じで少し早めのタイミングで
外来に質問に来られる患者さん
これが一番正解だろう
間違いない。そして、不幸にもその状態になったとき、治療目的で受診して、そのまま治療に入っている
ジャストのタイミングなんて、執刀医の僕しかわからない
今の主治医さんに効いてもわかりませんよ
他でやってない治療だから
もう一度書きます
全身状態が悪い方は、カテも含めた全ての積極的がん治療の適応外
僕はそういう患者さんに緩和治療をしています。
カテしてきます
何となく、最近の外来患者さんたちが哀れで、書かないといられなかった。
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