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シーイン(SHEINE)の商品に発がん性物質が見つかった件について

韓国・ソウル市が5月28日、「シーイン(SHEIN)」など中国発ECプラットフォームが展開するキッズアイテムにおいて、有害性物質を確認したと発表した。
ソウル市は、4月から2ヶ月間毎週にわたり、シーインや「ティームー(Temu)」、「アリエクスプレス(Ali Express)」など海外直輸入商品における安全性検査を実施。その結果、調査した全93製品のうち40製品から韓国政府が設定する安全基準値の428倍に相当する有害物質が確認された。具体的には、フタル酸系可塑剤や重金属などを確認。最も多く検出されたのはフタル酸系可塑剤で、同物質はプラスチックを柔らかくする化学薬品として知られており、基準値を超えると内分泌系障害を起こし、精子数減少や不妊症、早産など生殖機能に影響を与える可能性があるほか、発がんリスクもあるという。

 また、直近に行われた検査では、シーインのバッグや靴、ベルトなどの子ども用革製品計8アイテムを調査。そのうち7つのアイテムから、フタル酸系可塑剤やホルムアルデヒドなどの有害物質が検出された。

 ソウル市はこれまでの検査結果を受け、同ECプラットフォームに対し、有害物質が確認された商品の販売中止を要求。また、民間検査機関3社と業務契約し、今後は検査規模や検査精度を向上させていくという。

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いわゆる格安サイトは主に自国の検査を受けているわけではないために、基準値を超える物質が見つかるのもなんら不思議なことではありません。

ただここで重要なのが「発がん性物質」がどのレベルに危険なのか?である。

同ニュースを詳しく調べてみると、国際がん研究機関(IARC)のグループ1に該当するものだったと書かれていました。

国際がん研究機関のグループ1は、下記のように定義されています。

引用:国際がん研究機関(IARC)

エビデンスを持って、発がん性があることが分かっています。一方でここには加工肉やアルコール飲料などとも記載があることが分かります。

アルコールの過剰摂取は、食道がんや膵臓がん、肝臓がんリスクを高めることが分かっていたり加工肉の摂取では乳がんや大腸がんのリスクが高まったりします。

しかしながら、ただちに発がんするようなものでもないし、1回摂取したからといって非常に危険かというとまだそこまでのものではないことは誰でもわかることのように思えます。

その上で個人的には衣類による発がん性物質の曝露は、非常に不快だとは思うわけで今後SHEINE(シーイン)での購入は控えようと思いました。

理由はただ一つ、わざわざ発がん性物質の曝露を受けたくはないということ。危険性が今すぐに及ばなくてもリスクを高める必要性がないことのように思えてなりません。

※具体的にどのくらいの量を曝露するとまずいのか?湯通しやもみ洗いをしたらその成分がどのくらい薄まるのかなどは情報はありませんし、検証はしておりません。

安かろう、悪かろうはやはり存在するなという個人的な感想会でした。

【Cancer FP編集長】
川原拓人(AFP)

日本臨床腫瘍学会や日本放射線腫瘍学会に参画しており、「未病時に知るべきがんの知識を伝え、告知時のダメージを軽減する」をミッションにCancer FPを立ち上げる。
現役の医療従事者を中心としたライターと共に保険を通じて、がん罹患前の方に情報を届けています。

【資格】
2級ファイナンシャルプランニング技能士
プライベートバンキングコーディネーター
ガンファイナンスアドバイザー

【所属】
NPO法人日本FP協会 認定AFP
公益社団法人日本臨床腫瘍学会 準会員
公益社団法人日本放射線腫瘍学会 准会員
一般社団法人日本サイコオンコロジー学会 正会
【想い】
がん患者さんとお話しさせていただくと、もっと早く知りたかったと言うお声をよく耳にします。もっと早く知れる人を増やすそれだけで未来を変えられる方といると信じて活動していければと考えております。

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