胃を手術した後の食事の仕方について
こんにちは。むーちゃん先生です!
前回に引き継き、今度は胃の手術をした後…退院してお家に帰った時のお食事の取り方についてお話します。
胃を手術して半年〜1年くらいすれば体が慣れて、 自分なりのペースが出来てくると思いますが、退院後すぐが一番ご不安が強い頃かと思います。
まずは1ヶ月間は👇の5つのポイントを守って、ご自分のペースが掴めるまでやってみましょう!
①まずは柔らかい消化のよい食材からスタート!
よくかんでゆっくり食べましょう!
・一口30回以上噛みましょう。
・一口ごとに箸を置いて、口の中に食べ物がなくなってから次の一口を入れましょう。
・一回の食事は30分以上かけましょう。
胃の手術を受け胃が小さくなったことで胃酸の分泌量の減り消化する力が弱くなってしまいます (胃を全摘された方は胃酸が出なくなります) 。
よく噛むことで、口の中の唾液が出やすくなり消化を助けてくれますので無くなった胃の代わりに口を使いましょう。
また食べ物を咀嚼によって小さくすることで、 腸に食べ物が流れやすくなり腸閉塞の予防にもなりますよ。
② 食事は分割食にしましょう。
・朝昼夕の1日3食+食事と食事の間に1〜2回ほど間食を取りましょう。
その際1回あたりの食事量は少なくして構いません。
・間食のペースは食事と食事の間2〜3時間置きにとるようにすると、消化に負担がかかりにくいです。
胃を小さくされた方や全摘した方は、今までのような食事の量は食べられなくなります。
特に全摘された方は、小さいお茶碗半分の量ですらお腹いっぱいになることがあります。
時間が経ち身体が慣れてくれば、徐々に食事量が増えていく方が多いので量は少なく、食事回数を増やし食べることに慣らしていきましょう。
また1回で食べる食事の量が以前のように戻ってきたら、 分割食は少しずつやめていきましょう 。
③水分を取る時は食事の前か、何も食べていない時間帯にとることがおすすめです。
食事中に水分を取りすぎてしまうと、胃酸が薄まり消化がしにくくなったり、水分によってすぐにお腹がいっぱいになってしまいやすいです。
④食事は主食、主菜、副菜を揃えて食べましょう。
ご飯だけ、 野菜だけでは栄養素が偏り手術した繋目が治りにくくなったり、 糖質源だけでは後期ダンピング症状で高血糖からの低血糖症状が起こりやすいです。
できるだけバランスを意識してみましょう。
⑤焦らずゆっくり自分のペースで進めていきましょう。
お身体の状態や、回復の速度は人それぞれです。他人と比べる必要はありません。焦らずにゆっくりやっていきましょう。
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次回は胃術後一ヶ月後に経過観察で来られた患者さんからよく頂く質問をご紹介していきます☺️
🍀前回のお話はこちらから🍀