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過去文放出

Google+と言うサービスはingressをやらなければ知らなかっただろうし、ingressの人と繋がるのが目的だったので正直なところサービスが終了した今も尚、あれの使い方はよく分からないままだった。

ただ文章を書き散らすにはある程度知っている人が読んでいるので読者が想定しやすく、書きやすい場だったような気もする。
不特定多数に向けて書くよりは筆が進みやすかったし、だからこそ気楽に書いていた。

基本的に過去のものは捨ててしまう方なのでサービス終了したらそこにあったものはそのまま消えるに任せるのだけれど、楽しく書いていた思い出が勿体なかったのでいくつか文章をコピペして残したりもした。

内容云々より、書いていた当時の自分の気持ちの標本として。
アルバム代わりに、ここに貼り付けていこうと思う。

以下は、2017年5月14日の手記である。

集落を抜けた先にポツンとある神社は、確かその孤独で異様な雰囲気を映画撮影にきたスタッフに買われて、ミステリ映画のワンシーンに使われたらしい。

ポータルになっていたのに気付いて行って見たら、近付くにつれて霧が出てきたのは深夜2時のことだった。
街灯もなく、地図の示す道を信じて曲がったそこは砂利道でさえなかった。

普段なら夜のイン活は停車したらライトを消すが、周りに民家もない事から点けたままグリフをしていると、顔を上げた時にはそこにある神社も見えないくらい霧が深くなっていた。

ライトを上げても霧が反射するばかりで道が見えず、地図を頼りに前進するも道はあっけなく緑に呑まれてしまった。
霧は深い。
仕方なくバックするためにミラーを見ても何も写らず、振り返れば夜を背景にサイドガラスに自分の顔が写る。

霧の中。大小の社と乱立した御柱が、木立の影と重なって霧の中に浮かんで見えた。


既にここに来るまで、神社神社お墓お寺みたいなルートを通ってきている。
すっかり慣れていたつもりだったけど、流石に色々冷んやりした雨上がりの夜。

バックする最中、ふと前を見た時に白く霞む夜の神社の揺らぐ陰影と来たら作り物のような有様だったのですが、流石に写メ撮る勇気はなかった。

尚、霧は神社から離れたら晴れた。
山の天気は変わりやすいのである。

そんなこともあったねと、笑って語り合える日がきっと来る。

来る……
きっと来る……

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