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眩耀の谷・Rayを観てきました!

久しぶりの”生”観劇の感想です。

なんと東宝での観劇は1年ぶり!ONCE~の東京に行く予定でしたが、全て中止になってしまい、、、壬生義士伝以来の観劇でした。

もう舞台の感想というより、まず劇場の感想を述べてもいいですか?!

もうとにかく感染対策がすごいです。入場口では自動で検温してくれる機械、チケットは切り取らず、バーコードを自分でかざします(毎回これで良くない?)。階段の前にはずらっと消毒液が。もちろん、自分でプッシュする必要なんてなく、勝手に出てきます!そして聞こえてくる電子ピアノの音!これこれ~!これよね~!やっと帰ってきたよ~!と最初の涙腺崩壊ポイントでした。劇場内のキャトルレーヴは整理券が無いと入れません。以前のように、あれ買い忘れた!とか観劇後に気になった生徒のスチールを買うとかはできないですね。人数制限をしているので店内ではゆったり過ごせました。

観劇したのは9月6日(日)のマチソワです。
マチネは2階の5列目、ソワレは1回の20列目でした。
どちらも特別良いお席ではありませんでしたが十分良く見えました。
双眼鏡の度を合わせるのに緞帳を使うのとかも久しぶりすぎて、、!
双眼鏡曇ってました笑 現在オペラグラスの貸し出しは中止しておりますのでお忘れなきよう、、、

眩耀の谷~舞い降りた新星~

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ライブ配信で1回観ましたが、やはり話が難解な今作。
今回2回観てやっと少しモヤモヤが解けました。
まず汶族のいる谷ですが、ここに汶族のすべての人がいるわけではありません。亜里の地には汶族が多くいますが、すべての人が周王に反抗的なわけではなく、谷に残っている人たちだけが周王に反抗しています。つまり村には周王の統治に反対していない人たちもいるということです。礼真が谷の探索をしている時に兵士が村の女性たちに叩かれる場面があったと思うのですが、初めに観た時はなぜこの女性たちは捕まらないんだろう、、?と疑問だったんです。その後の場面で村をうろついている兄弟テイジとアルマが捕まるシーンがあります。周国の兵士たちの目的は谷に残っている者たちの討伐ですから、アルマとテイジは捕まったんですよね。舞台では谷に残る人も普通の村人も同じ衣装なので非常に分かりにくいです。
観ていて思ったのは周国や眩耀の谷の位置関係が分かる地図が欲しいです、、、。礼真は前半は谷の探索、後半は瞳花の息子家宝の無事を確かめるために奔走するのですがいまいち今どこにいるのか分かりにくいです。

次に礼真の出自です。周国の役人だった礼真ですが、実は時々出てくる母(もう死んでる)が汶族11代目の王の娘の末裔。非常に回りくどいですね笑。つまりは礼真も王の末裔ということで王の血を引いてるわけですね。加えて汶族を安定の地に導く瑠璃瑠の神(水乃ゆりちゃんの鹿)は王の血を引くものにしか見えないらしい。そして周王が狙っていた黄金ですが、なんと偽者(愚者の黄金)で汶族が谷を価値あるものにするためにそう思い込んでいただけだったらしい。ということで神聖な地と思い込んでいた谷を捨て、新しい安寧の地を目指す汶族でした。タイトルにまでなっていますが、結局捨ててしまうんですよね。新しい地で国を築く丹礼真ですが果たしてそこでは争いはなく幸せに暮らせたのでしょうか?流浪の民は伝染病を流行らせると言われ、蔑まされてきた汶族。いつの世も伝染病って怖いですね。

さて、キャストの感想です。礼真のこっちゃん。尊敬する菅武将軍から命を受け、谷を探索しますが、汶族と出会い管武の言っていることが正しいのか思い悩みます。管武に憧れを抱く礼真ですが、劇中では尊敬できる部分があまり出てこないので礼真、人を見る目無くね?と思ってしまいました笑
あとネットの意見を観ていると、テイジとアルマを助けるより、瞳花にご執心で姉弟のファンからは不満の声が上がっています。確かにあの牢の場面、仕方がなかったとはいえ、礼真が招いてしまった最悪の結末ですよね。百央さんも死んじゃうし、、、!
でも礼真さん、こっちゃんにはすごくピッタリな役だと思います。真っすぐで純粋で優しくて!まあ私は悪役の方が好きですけどね笑
お披露目公演お疲れさまでした。


管武将軍、愛さん。この管武将軍がね、、、。心底ガッカリ残念将軍でございますよ。お芝居の時間が限られているのでなかなか主人公以外の人物像を掘り下げるのは難しいですが、中途半端な人物過ぎて。私がもし、演出家だったら、菅武は密かに瞳花のことを思い続けている設定にして、周王と汶族の間で思い悩んであげく謀反を起こして礼真の腕の中で死ぬ設定にします!
一応、2番手就任公演だし、悪役なら悪役で、味方なら味方で魅力的に描いてほしかったなあ、、、。将軍の最後は描かれませんでしたが、谷の黄金は偽物だったし、礼真の裏切りもあったし亡き者にされちゃったのかなあ。

謎の男、瀬央さん。みほちゃんの春崇と並んで超重要人物、謎の男!
なぜこの重要な役が、2番手の愛さんじゃなくて瀬央さんだったのか。劇団は瀬央さんのことをとても大事にしているんだなーとひしひし感じました。周りの声を聴いていると早くから謎の男の正体について感づいている人が多かったみたいですが、自分は全く分からずえーーーーーーーーー!!!!となりました。笑  礼真以外の人に見えてないのはなんとなく分かりましたが、まさかと。 龍の宮の山彦もそうでしたが、こういう細かい違和感に気付けないんですよね。観劇向いてないかもしれない。笑

春崇ちゃん、みほちゃん。みほちゃんで始まりみほちゃんで終わる、ファンとしてこれほど嬉しいことはありません!私がファンになったきっかけの1つに彼女の声があります。ハキハキしていて聞き取りやすく、優しくも強くもなる声。誰とも絡むことが無い語り部でいつもと違って新鮮でした。出演者の一人であるにも関わらず、誰とも台詞を交わさず、物語の時空とも違うところにいるというのは孤独だし、大変だったと思います。礼真と瞳花の娘なのでもしかしたら春崇が語っているのは礼真、瞳花が亡くなった後かもしれないし、礼真が国を作ってから何十年か経過した後かもしれません。宝塚の作品で語り部が出てくることは珍しくないですが、明らかに生きている時代が違ったりしますよね。春崇の場合は、最後に正体が明かされて衣装も物語の時代に沿ったものなので全く違和感がなく、もはや同じ時代に生きてるのでは?と思ってしまうほど。最後に正体が明かされる演出もいいですね。瀬央さんの正体よりもびっくりしたかも、、、。あの場面、分かっていてもおおおーーーー!となります。トップ2人と一緒に幕を閉めるってみほちゃんの凄さ、、!ちょっとだけソロ歌唱があるのも嬉しい!また春崇ちゃんみたいに語りまくる役見たいですね。

Ray-星の光線-

実際に観てからこのショーが大好きになりました。
オープニングのトランペット?の音から新しい時代が始まるなあという感じがします。黒と紫のスタイリッシュな衣装も素敵ですよね。最近のショーは暗い衣装が流行っているのでしょうか?MRもシャルム!も暗い衣装でした。宝塚の舞台は背景と照明がとにかく眩しいので暗い衣装の方が存在感が際立つ感じがして好きです。男役さんは長いコートのような衣装、娘役さんはタイトなミニドレスです。娘役さんはショートカット縛りなんですが、これがまた新鮮で可愛い♡みほちゃんは金髪ショートで目立ってましたね~!

プロローグの後は瀬央さんの場面です。この場面は金星の輝きがテーマです。ここは”Ray"は関係ないのかな?瀬央さん本当にお歌がお上手!!
瀬央さん推しの自分は瀬央さんがひと場面中心で踊っているだけでうわ~!と感動してしまいます。脇を固めるまめちゃんとゆりちゃんも可愛い。

愛さんの場面スピリチュアル。Mレボで言ったらJAZZの場面みたいな感じでしょうか?シリアスな雰囲気ですが、みなさん笑顔で踊られていてあんまりストーリー的なものはないのかな?みほちゃんだけ濃い赤のお衣装で他の娘役さんとは違う衣装なのですが、愛さんとの絡みはあまりなかったですね。あんなに激しく踊るみほちゃんを観たのは初めてです。ここの場面、ハットを被っているのですが、ハットの下の髪形もすごくかわいいんですよ!キラキラが髪に編み込んであって、凝ってるなーと思います。

中詰めの霊鳥。赤いチャイナドレス?(瀬央さんがカフェブレで言ってた)が素敵ですよね。タンゴっぽい場面もあったりして、愛みほで組んでいるのですがアダルトな雰囲気で大人なカップルです。みほちゃんと組むと男役さんの長身が際立ちますね。難しそうなリフトも軽々こなしていて、やっぱりペアダンスって良いですよね~。宝塚ならではだと思います。中詰めといえば楽しみは客席降りですが、コロナの影響で無くなってしまったのは残念ですね。ただ、銀橋にいる時間が長くなったのでみほちゃん、瀬央さん、ぴーすけといっぱいフォーカスして観たい人がいる自分には良かったです。今回の観劇ではどちらかというと上手側だったのでぴーすけをガン見していました(笑)ぴーちゃんがお客さんを釣りまくるんですよ!!釣られた人いいなあ、、、。

中詰めから続いて、あかみほの銀橋デュエット!この曲大好きです!
歌詞が素敵なんですよね。ツボはあかさんが♪あなたが一番好き~と歌った後にみほちゃんが照れてるところです笑 バックハグはあかさんみほさんの身長差がすごい!!多分15センチくらいしか差がないはずなんですけど25センチくらい差があるように見えます。普段、身長差萌えとかしないんですけどあかみほには萌えました!その後はロケットに続きますが、瑠璃花夏ちゃん(Bでは都優奈ちゃん)、小桜ほのかちゃん、桜庭舞ちゃんの歌うま三人が可愛い!ほのかちゃんはまだロケットガールさせるのか!と思ったんですが、さすがの存在感でした。新公で春崇ちゃんを演じている瑠璃花夏ちゃんは小顔だし、スタイルもいいし、歌も上手いしで目を引く存在でした。新公の春崇ちゃんすごく気になります、、、!ロケットは人数が少なくて寂しい感じでした。普段はすごく大人数でやってるんだなあと改めて感じましたね。でも人数の少なさを感じたのはこの場面だけで他はいつものと変わらない感じでしたけどね!

黒燕尾はシンプルな王道な感じでした。礼さん筆頭に愛さんと銀橋を降りてくる瀬央さんに胸が熱くなりました泣 瀬央さんって入団時の成績はあまり良くなかったじゃないですか。対して礼さんは首席入団でずっと推されてきたわけです。同期といえどもすごく差を感じただろうし、複雑な思いもあったんじゃないかと思います。そんな2人が隣で踊っているなんて、、、もう感動で感動で!瀬央さんは私が強く強く上に昇ってほしいなと思うスターさんです。

黒燕尾の後は中村ショー特有の大団円。娘役ちゃんだけで銀橋にずらっと並ぶところがあるんですよー!一徳先生ありがとうございます!みほちゃんはるこさんが娘役を引き連れているんですが、星娘本当に可愛い子が揃いすぎてる!!娘役だけのコーラスっていうのも新鮮でした。すべてのショーにこういう場面作ってほしいなあ、、、。

階段降りはぴーかりん→あかみほ→せお→みつるさん→愛→トップでした。天飛くんはまだ降りないのですね~あと水乃ゆりちゃんも降りてないのが意外でした。瀬央さんもみつるさんの前なのですね~限りなく2番手に近い3番手という感じでしたが、、、。次の大劇場は役替わり公演でしょうから、どうなるんですかね~?

では今回はこのへんで。
とっても楽しい公演でした!