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壬生義士伝を観てきました!!

ついに、ついに!雪組大劇場公演を観てきました〜!!2日間で3回観たんですが、まだまだ観たい。まずはお芝居の感想から書きます。

ショーの激しさに比べたら若干地味なお芝居。
浅田次郎先生の名作、壬生義士伝。
私は発表があって初めてこの作品を知りました。映画化もされているということで、Netflixで事前に鑑賞。中井貴一さん主演なのですが、吉村貫一郎の田舎侍な感じが中井貴一さんにピッタリ!!そんなこともあってこの役をだいもんが!?と驚きというより大丈夫なのだろうか、、と少し心配に。私の中で望海さんはダークヒーローが1番似合う人なのでやっぱり望海さんには悪い役をやってほしいと思ってしまう。どちらかというと今回の物語で重要なポジションを担っているあーさ演じる斎藤一とかの方が望海さんには似合ってるのでは〜?と思いました。

そんなこんなで観に行った壬生義士伝ですが、結果大号泣いたしました。(さすがに2.3回目は泣かなかったけど。)
宝塚の作品の中でもトップクラスに泣ける作品なのでは??!?詳細は控えますが、あの銭数えるシーンね〜。最後の最後もお金、そして家族。
お金に汚い人は何かと嫌われますが、やはりお金がなければ生きていけないわけですよ。
お金が全てじゃないけど、お金があれば幸せなこともたくさんあるわけで。
家族のために故郷を捨てて銭を稼いで家族を守る、、、うーんあったかい、、、だからこそ、最後なぜあの道を選んでしまったのか、謎が残る。

そして今回のお話はダーイシ先生お得意のストーリーテラーがいるお話。それが贔屓含めた鹿鳴館メンバー。彼らがいることによって話が分かりやすくなっている部分もあるのだけど、、、

私はいらないな、、と思ってしまった。特にカチャ演じる松本医師。彼が吉村や、新撰組について語るのですが、幕末には登場せず、新撰組との関わりも描かれないからいや、お前誰やねん!状態、、、。なんで幕末に登場させなかったのーー!!と思わずにはいられない。そしてビショップさんもいらないと思います。何より新撰組の良い話の後にあの人が出てくると急に冷める。小説だと代わる代わる語り部が出てきて、映画だと斎藤一と大野千秋が語るのですが、まあ役名増やすために鹿鳴館になったんですよね。娘役さんのためには良かったのかもしれないけどうーん、、、!やるとしてももう少しやり方があったんじゃないかと思ってしまう。同じ手法でもモンテクリスト伯は良かったんだけどな〜。

鹿鳴館はちょくちょく出てくるとして、それ以外は結構時系列順に進みます。盛岡から始まり脱藩し、新撰組に入り、武士の世が終わっていく。

やっぱり新撰組の場面は華やかでいいですね。新撰組隊士はたくさんいるから男役さんの役も困らないし。最初の群舞の場面とか、とにかくかっこいい〜!!!凪あーさひとこの3人組はいいですね〜!!配役出る前はあやなちゃんまた総司やってくれないかな〜って思ってましたが、ひとこ総司いい、、、!!斎藤あーさの存在も相まって更にいい、、!!ひとこちゃんはやっぱり何でも似合うなあ。意外だったのはあーさの斎藤一。映画は斎藤一の比重が大きかったので、あーさが斎藤一!?と初めは驚いたのですが、上手かったです!ビジュアルもどことなく、映画で演じていた佐藤浩市さんっぽい(気のせい??)。この公演で彼女はかなり評価を上げるんじゃないでしょうか?そしてこれからが気になる彩凪さんは土方さんです。誠の群像で描かれる歳さんより親しみやすい歳すんだった気がします。義理人情に厚い人間味を感じる歳さん!ただ、階段降りからすると凪さんは3番手なのかもしれないですが、役柄的には3番手という感じはしなかったですね。これから雪組の番手は大きく変わっていく気がする。

そしてそして、贔屓は大野次郎右衛門の息子、大野千秋です!登場はかなり早く、暴漢が襲ってきた鹿鳴館に駆け込んで来ます。決してディスるわけではないのですが、その風貌が全く明治の人っぽさがないんですよ!笑
白衣の下はチェックのスーツだし、髪は黒くないし笑  良い人なんだけど見た目だけだとチャラさがすごい、、笑。
まあそれは置いておいて、あやなちゃんもしかしたら明治パートのみ!?と危惧してましたがちゃんと幕末にも出てきて良かった〜!!しかも結構重要な場面で、、!!千秋と嘉一郎の絆があったら百点満点だったけど。和服姿と洋服姿が観れて満足です。映画の伊藤淳史さんもただただ良い人な大野千秋だったけど、あやなちゃんの千秋もただただ良い人!!みつは幸せだね〜としみじみ。みつを支えると決意するシーン良かったなあ。良い役に出会えて良かったね!あやなちゃん!

吉村の竹馬の友大野次郎右衛門は咲ちゃん。
初めは新撰組隊士じゃないからそんなに出ないのかな〜と思っていたけど、咲ちゃんが次郎右衛門で良かった。最後の場面は観ていて辛いし、次郎右衛門も辛かったと思う。助けてやりたいけど自分は国もあるからそうはいかない、、、。あれしかなかったんだよね。咲ちゃん良かった。

真彩ちゃんはしづとみよの二役です。しづは盛岡にいてあんまり出てこないのと常にぼろぎぬなのを、考慮しての配役だと思います。でも結末的にはしづもみよもどちらも傷ついて終わってたと思う、、、。特にみよ。あれは本当に可哀想!!貫一郎あれだけして逃げるとか、、!!(本編をご覧ください)しづも結局残されちゃうし。いやー雪組公演ての真彩ちゃんの残され具合半端なくないですか!?!つぎのワンス〜もどっちか絶対死ぬよな、、、。死ぬ話嫌いじゃないけど。約半年くらいやるの辛そうだなと思わんでもない。

嘉一郎あみちゃんとみつの少女時代みちるはとにかく上手い〜!この2人、新公の貫一郎としづだね。あみちゃん大抜擢すぎる、、。ファントムくらいからがーーーーーっと上がってきたあみちゃん。急な抜擢にも関わらず、堂々としていてすごいなあと感心するばかり。新公も素晴らしい出来だったと聞きました!これからの雪組を担う人材ですね。お顔に特徴がないのと体が小さいのがちょっと難ですが、、。
みちるといえば老け役もめちゃくちゃ上手ですが、少女役も上手!!みつが泣くと劇場全体悲しい気持ちに、、、。常に泣いてたんじゃないか!?ってくらい。笑顔のシーンなかったのでは??新公もしづだし。
上手いんだけど、彼女の場合上手すぎるのが仇になっている気がする。宝塚の娘役トップはヒロインしか似合わない!みたいな子がなるイメージなので、あんまり上手すぎると別格に回されちゃうんだよね、、、。新公ヒロやらせて今さらみちるをどうする気なんだろうか劇団さん、、、。つぎの別箱は潤花に決まったし。

ストーリー、配役共にこんなところでしょうか!?ショーが楽しすぎてあっという間だったので若干地味に感じられるお芝居でしたが、日本の古き良きものが詰まった心温まるけどなんだか悲しいお話でした。宝塚初見の人向きなんじゃないかな〜と思う作品だったので行けてない人はぜひ💕💕

次回はショーについて書きます!!