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ワイルドライフ ミーアキャットの生き様を見て思うこと

私はワイルドライフやミステリアスプラネット、ナショナルジオグラフィックなどの動物ドキュメンタリー番組が好きだ。

野生動物が大自然の中で生き抜く姿の神々しさの反面、あっけなく消えてしまう無数の命のドラマに番組のエンディングでは感動的なBGMも相まって思わず拍手までしてしまう。

彼らは身一つで生き抜いている。
数百キロの距離も自身の力だけで移動できる。
スマホを忘れて外出しただけでも不安になる人間とは大違いだ。

ワイルドライフのミーアキャットの回がとても印象的だった。

彼らは数十頭の群れで生活していて、出産を許されるのはリーダーである母親のみで、他のメンバーは総出で協力して子育てをする。 

ミーアキャット母さんのリーダーシップは強力で、様々な判断をくだし群れを率いていく。

家族の絆、母親の深い愛情
などとつい人間目線で見てしまうが(番組も少しそのように演出されている)
実際そのような概念のない、善悪の区別もない彼らの生存本能が興味深い。

自分の群れの子供を別の群れの襲撃から必死で守ったかと思えば、小川を横断する時に付いて来られない子供はそのまま振り返ることもなく置き去りにする。

娘ミーアキャットが禁を犯して妊娠すると激しく攻撃して追放するが、時を経て帰って来るとまた受け入れる。

愛や赦しの感情がどこまであるのかわからないが、個々が生き抜く為に協力した方が生存確率があがると本能で知っているのだろう。

彼らは
過去も未来もなく常に今、現在を生きる事に全力を注ぐ。

尊い生き様だなと思う。

人間ももっとシンプルに、誰もが毎日生きているだけでも存在意義があり、幸せだと実感できるような社会だと良いなと思う。

しかし世界を見渡せば、シリアやウクライナなど過酷な環境下で生活されている方々がいる。

私が思う事など所詮は平和で安全な場所からの理想論でしかないのかもしれない。

私たち日本人は現状こんなにも満ち足りているのに、不安や不満をたくさん抱えているのはなぜだろう。

若者が将来の成功するかもわからないFIREの為に今の生活を疎かにしたり(本人が現在それで幸せを感じていれば良いが)
自分に全く関係ない人の成功を妬み、失敗をことさら大袈裟に糾弾したりして自分自身の貴重な「今」を擦り減らさないことを願う。

必要以上に搾取して、利益を追求し地球に負荷をかけ、今ある当たり前と思える幸せを見過ごしていると結局のところ今ある幸せさえも次世代に引き継ぐ事ができなくなってしまう。


人間界の東京では、また日本一の高層ビルが完成した。

下町と言われるエリアでも続々と再開発で高層ビルが計画されている。

本当に必要な物なのかミーアキャット母さん聞いてみたいものだ。

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