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chiyoizmo
息子の就活
息子の就職活動が終了した。
ほぼリモートで上半身スーツで下は短パン姿で面接を受けていた。
息子の部屋から微かに面接の受け答えが聞こえて来る。
普段家ではそれほど話さないのに随分と語っているようだがちょっと早口過ぎないか、声が緊張してるみたいだが大丈夫だろうか?
と聞いているこちらもソワソワしてしまう。
息子の小学校入学時の面接を思い出す。
公立の学校なので合否が面接で決まる訳でもなかったが、幼い彼なりに小学生のお兄さんに見えるように頑張らねばと思ったらしく、少し緊張しながらハキハキと答えていて親としては嬉しいやら可愛いやら少し淋しいやらだった事が懐かしい。
息子は小さい頃は活発で物怖じしない性格だったせいか、習い事の先生からはリーダーになる素養がありますと言わた。
へぇ、そうなんだ。
意外だなと思って聞いていた。
幼稚園入園後、初めての通園バスに乗る時も周りのお友達が母親と離れるのを嫌がっているのに一度も振り返らず嬉々として乗り込み、イベントなどで参加者を募っている時は率先して手を上げる性格だった。
しかし、今現在の彼は良くも悪くも平均的で普通である。
リーダーでもない。
コロナ禍での学生生活だったので面接で話すガクチカ(学生時に力を入れた事)もコレと言ってないはずである。
内定をくれた会社は息子の何を気に入ってくれたのだろうか?
あるかもしれない何らかの可能性だろうか?
そう言えば、中学の時の塾の先生からもまだまだ伸び代がありますと言われた。
言われ続けた。
私はその伸び代はいつ成果として現れるかヤキモキしながら待っていたが、実感する事はついに無かった。
とは言え
とにかく
これで子育ては一段落した。
後は社会が若者たちにとって希望があって平和である事を祈るばかりである。