家の中のCO2を観察すると体調がよくなる話
CO2計ってどんなもの
わが家では、数年前にCO2計を購入して、部屋の中の二酸化炭素量をチェックしています。
写真のロガーは、わが家のリビングに設置している、データロガーで、二酸化炭素量[ppm]・温度[℃]・相対湿度[%]を測定・表示して記録しています。
コロナ渦で、特に飲食店などでCO2計を店頭に置いて、「1000ppm以下になるように換気しています」といった取り組みを記憶している人も多いではないでしょうか。
私が使っているのは株式会社マザーツールが出しているMCH-383SDという計測器。
ログ機能がついているので価格は3万円台と高めですが、ログ機能がついていないものであれば数千円からあります。
本体の上部についているセンサーが温湿度を感知し、右側についている縦長のボックスが二酸化炭素濃度を感知しているます。
室内の二酸化炭素濃度は1000ppm以下にする
二酸化炭素濃度は、1㎥に含まれる二酸化炭素の割合を示したものです。
室内の二酸化炭素濃度の基準は1000ppm以下です。
わが家で朝起きてCO2濃度をみると、確実に1000ppmは超えているので、
まず、窓を開けて空気の入れ替えをし、1000ppm以下にします。
日中も同様に、定期的に数値をみて、換気をします。
家に長くいる日だと、1~2時間に1回、1回あたり5~10分窓やドアを開放すると、600~700ppmくらいに濃度が下がります。
この様子をみて、小1の息子も
「1350(ppm)になってるよ。窓あけなきゃね。」
と寒さに関係なく窓を開け始めます。
24時間換気が機能していれば窓開けはいらない
いま住んでいる家は、築30年以上の集合住宅で、給気口・換気扇といった換気設備がありません。
お風呂も換気扇がないので、入り口の戸と浴室内の窓を開けて「2方向換気」をしています。
現在、建築基準法で定められている1時間あたり0.5回の換気を確保する24時間換気設備がきちんと機能していれば、窓開け換気は必要ありません。
窓を開けるということは、汚れた空気が入れ替わりますが、同時に冬は冷たい空気が、夏はあたたかい空気が入ってきます。
気密性が低い住宅では、窓開けをしなくても家のすき間から常に換気がされていますが、室内がほぼ外気と同じ、という状況なので、暖房をした先から暖気が外へ逃げて行ってしまうことになります。
「24時間換気」と「気密性」は大事なポイントです。
CO2濃度を下げると体調はよくなる
CO2が1000ppmを超えていても、計測器の数字を見ない限りは、
「あ、いま、二酸化炭素多いな」
と気づくレベルではありません。
でも、1500ppm、時には2000ppmを超える濃度になって窓開け換気をした後は、明らかに空気がさわやかになったことを感じます。
その感覚をつかむと、数字をみなくても、
「空気がよどんできている」
ことを意識するようになります。
さて、私がCO2計を購入したのは、感染症が始まる前のなんということのない時期です。
せき喘息がひどく、24時間せきが止まらず、夜も眠れず、常に体調不良に悩まされていました。
病院で処方された喘息の吸入薬や飲み薬を服用しても改善せず、耐えられない時用に処方されていた睡眠薬でしのいでいました。
民間療法もいろいろ試してみましたが、
空気質を疑ってみることにしました。
このようにして二酸化炭素濃度を測定し始めてみると、
特に家族が集まって寝る寝室の濃度は超絶に濃い。
寒いけれど窓を開けてみたり、過乾燥もよくないので、
加湿器とポータブル加湿器の2つで加湿。
CO2濃度と湿度の両方を観察して整えることで、
体調は改善していきました。
CO2濃度のほかにも要因はあるはずですが、
体調を混乱させる要因の一つではあると思います。
CO2濃度が高い状態のときは、
ぼーっとした感覚になり、空気がきれいになるとすっきりします。
自然の中でリフレッシュする感覚ですね。
というわけで、そうこうしているうちに、
CO2濃度が1418ppmになってしまったので窓を開けます。
換気設備が欲しい……