フランス修士データサイエイエンス前期課程の振り返り
明けましておめでとうございます!
年内に書き終わるつもりが年明けてしまいましたが、momoさんに留学Advent Calendarにお誘いいただいたので、2024年を振り返りも兼ねてまとめました💡
少し私の背景を説明しておくと、私は2024年夏にそれまで在籍していたフランスの大学で社会学系の修士を卒業し、秋からデータサイエンスを専攻する別の大学の修士2年目に在籍している。
フランスは修士に限らず、学部在学中でも途中で専攻を変えたり別の学部に移ることが可能で(もちろん募集要件を満たしている必要あり)、実際に私のフランスでの大学生生活もフランスの学部最終学年(licence 3e année)に編入したところから始まった。今在籍しているデータサイエンスの修士も2年目へ出願し、今一緒に机を並べる同級生には去年この修士1年目に入学してそのまま進級してきた学生もいれば、私のように2年目から編入してきた学生もいる。
編入出願スケジュール
フランスの修士2年目の出願は修士1年目と比べて少し遅く3〜5月に各大学のプラットフォームE-candidatureで募集が開始される。
私が現在在籍しているマスターの場合は、
3月〜5月初め:出願期間
5月末:書類通過&面接のお知らせ
3日後に面接
6月末:合格通知を受け取る
というスケジュール感だった。
このプロセスは、大学によってもマスターによってもかなり違うので、志望する大学の募集要項等で確認して欲しい。
面接&テスト
面接対策はLinkedinでここ1〜3年に卒業した同じような編入生を何人か探してメッセージを送り、
どんな質問をされたか
先生や面接の雰囲気
を聞き、それに沿って自己紹介や聞かれるであろう質問を想定し返答を練って準備した。
実際私が聞かれたのは、
自己紹介
修士1、2年目で書いた修論の内容
技術面
で、面接時間は質問も合わせて20分くらいだった。
また、この時事前のメールではアナウンスされてなかったが、面接と合わせてロジックのテストがあった。論理スキルやロジックの能力を測ることが目的で、記号を組み合わせのルールが与えられて、それを解いていくというもの…多分経験があれば難なく解けるパズルのようなテストだったが、全く経験がなかった私は撃沈だったと思う…(結果的には受かったが)
モジュール
データサイエンス系とは言え、社会科学系の分野に位置している私のマスターだが、
Python
ハッカソン×2
マシーンラーニング
テキストマイニング
アルゴリズムと倫理
社会学系の授業
英語
修論
等の授業がある。
チームビルデングも兼ねたハッカソンのようなイベントが前期1週目にあり、後期1週目にはオランダの大学であるため実は今週末からオランダ入りする予定である(英語がめちゃくちゃ苦手でほとんど話せないのだけれど大丈夫だろうか…)
Alternance(アルテルナンス)
合格したマスターはアルテルナンス有りのプログラムなので、9月までに就職先を見つけないといけなかった…!
補足すると、フランスの大学のアルテルナンス制度は大学と就業を交互に体験するプログラムで、学生はアルテルナンス生としてフルタイムのお給料をもらいながら職業経験を積むことができ、かつ学費も就業先が払ってくれるという一石二鳥な制度だ(フランスの国立大の学費は日本に比べてかなり安いがそれでもありがたい)。このような学生身分での就業形態は日本で言うとインターンシップのようなものだと思うが、企業での就業がマスターの必修単位の一つにもなっているので、インターンよりもずっと拘束力があると思う。
実務系の修士では2年目でアルテルナンスを課すところが多いと思うが、9月から就業を開始するアルテルナンス生用のポストの募集はもうとっくに始まっていて(多分3月くらいから募集開始)、合格通知を受け取った6月末の時点から開始するには少し遅すぎた(特にフランスは全ての動きがスローになる魔のバカンス期前)。
その時の就活交々については別の記事に書いているので、興味がある方はぜひご参考に。
https://note.com/canafr/n/n629c0364282c?sub_rt=share_sb
結局、私は大学が設けているデッドラインまでにアルテルナンスの就業先を見つけることができず、その後スタージュでのポスト(アルテルナンスとは別の学生の就業形態の契約)で仕事を見つけ、今はどうにかこうにか大学先と仕事先の二つに通う日々を送っている。
※ ※ ※
ありがたいことに昨年度も今年度もマスターの同級生に恵まれたので、このまま穏やかになんとかこのマスターも無事に取得したい〜〜〜というのが2025年の私の目標です。
noteを読んでくださった皆様、2025年もどうぞよろしくお願いします。