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最初のカナダ留学:想定外のホストファミリー(1)

ニューブランズウィック大学(UNB)では、寮に入ることが決まっていました。しかし、思いがけずホストファミリーもできたのでした。

留学に向けてカナダに入国後、新潟の英会話学校で知り合ったカルガリー在住カナダ人の友達を訪ねて行きました。90年代的余談ではありますが、新潟に住んでいた頃の友達は吉田栄作の大ファンで、日本語ほぼ理解できないと言いながら、毎週「もう誰も愛さない」を見て悶絶してたっけね。(言葉が分からない外人もハマる凄いドラマだった。)

カルガリー滞在中に、栄作ファン友人のご実家で、近所の人たちが集まるパーティーがあり、お招きに預かりました。ご近所さんの中に偶然フレデリクトン出身の方がいて、9月からUNBに行くのだと言ったら、こちらがビビるくらいコーフンして、「フレデリクトンの実家には、天使のような妹が両親と弟と暮らしているのよ。もう絶対会いに行ってやって!!」と連絡先を渡されました。

初めての外国暮らし、しかもカナダ人ですら「なんでそんな僻地へ行くの」と心配する場所へ赴く心細さから、栄作ファン友人の実家のご近所さんの親御さんという方に連絡を取ってみたのです。

「あー、うちの娘がね、日本人の子が行くから面倒みてねって言ってたよ。空港に迎えに行くからね、どんな外見なのか教えて?」つまり、初対面で顔も知らないので、what do you look like?と聞かれたわけですが、英語が達者でなかった私は、えっと、日本人の、髪が黒い女の子です、と答えて大爆笑されました。いやふつう日本人は髪が黒いだろ、ということで笑われたらしいです。

その方はネルソンさんといい、本当にフレデリクトンの空港に来てくれました。「おお~、ホントに髪が黒い日本人の女の子だ!わはははは!ようこそ!!」と歓迎を受けました。

今思うと、ネルソンさんは何を考えて what do you look like?という質問したのか、ちょっと謎です。当時、フレデリクトンの小さな空港に、アジア人が降り立つことは稀だったはず。一目で分かったと思うんだけど。(続く)

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