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「万物の黎明」シリーズ:さっちゃんと学ぶカナダの歴史

「万物の黎明」という本を読んでいます。この本だけをネタに毎日NOTE書けるかもってくらいネタの宝庫。「思いつき」が泉のように湧いて出てきてます。

今日の「万黎ネタ」は、「なぜ日本史の教科書は縄文時代から始まっていたのか」です。唐突すぎてすみません、次回の記事できちんと説明します。とりあえず今日は、この疑問から派生して、自分の娘にカナダ史の始まりについて聞いてみることにしました。

私:さっちゃん、あんたカナダ人よね。しかも割とレベルの高い大学に行ってるよね。高学歴カナダ人に聞きたいことがあるんだけど。

娘:ちょ、なにそれ怖いんだけど。何が聞きたいの?

私:自分が覚えている一番古い「歴史の授業」の思い出について教えてください。小学校のとき?

娘:4年生のときかな。中世についての勉強だったよ。ジオラマとか作ってすっごく楽しかった。

私:ほう、中世って、ヨーロッパの中世?カナダの中世じゃなくてね?

娘:そうそうそう、騎士とかお城とか出てくるヨーロッパの中世だよ。

私:最初の歴史の授業がカナダのことじゃなくてヨーロッパの話だったわけね。それじゃカナダの歴史について最初に習ったのは?何について習った?

娘:建国の父についてかな?マクドナルドとかローリエとか。

私:それじゃあね、カナダという国はどうやってできたんですか、って聞かれたら、高学歴カナダ人としてどう答える?

娘:その高学歴カナダ人ってやめて(笑)それに、私は理系だから歴史の話は専門外だよ。間違ったこと言ってるかも。

私:これは正しい知識をテストするインタビューじゃないのよ。ローデータの回収が目的だから、間違ってたらどうしよう、とか思わなくていいから。

娘:カナダはイギリスの植民地としてできた国。もともと先に来たのはフランスだったけど、フランスと植民地支配権を争って勝ったからイギリスの統治国になった。それでずっとイギリスの統治が続いて、本当にイギリスの支配から抜けて独立国になったのは憲法ができた1980年。

私:フランスとの戦いについて、もうちょっと詳しく教えて。なんでフランスが負けたの。

娘:んー、それ習ったのって7年生くらいのときで、あの頃フランス語で授業受けてたから、いまいち覚えてないんだよね~。

私:(爆笑)授業フランス語だったから覚えてないって、超カナダっぽいな!

娘:だってお父さんとお母さんがフレンチイマージョン*に行かせたんじゃないの!

私:ごめんねえ、子供の教育に熱心な親はフレンチイマージョンに行かせるものだ、みたいな思い込みはあったかもねえ。許しておくれ。

娘:フランスはアメリカの独立を応援していて、そのせいで貧乏になってフランス革命が起きたんじゃなかったかな。それとカナダの支配権で負けたの関係あったかも。

私:なんでフランスは貧乏になってまでアメリカの独立を応援してたの?

娘:イギリスが嫌いだからじゃない?


この後フランスとケベックについて話は続いていったのですが、またの機会に。娘との面接、面白かった。シリーズにしていろんな人に聞いてみようかな。ちなみに上記トランスクリプトには重大な誤りも含まれていますので、引用しないでください。

「高学歴」に拘る必要はなかったのですが、この娘は高学歴をひけらかすところがあるので、ちょっとプレッシャーを与えてみようかと思った次第です。また、私には高学歴カナダ人は意外とカナダの歴史を知らない、という偏見があります。その件も、またいずれ書いていきましょう。

*フレンチイマージョンとは、英語話者の子供、つまりフランス語を話さない家庭の生徒が全教科の授業をフランス語で受けることです。オンタリオ州公立小学校では年少または6年生から始めるオプションがあります。うちの娘は6年生から始めました。

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