大きな富士山の記憶

高校の頃、バドミントン部に入っていた。
中学の頃、硬式テニス(途中で軟式から硬式に変わった...)をしていて、高校へ入学したら軟式テニス部しかなく…ラケットの持ち方が同じ…という安易な考えでバドミントン部に入った。

それなりに強い学校で。
練習も週5とかだったかな、、、
熱心に練習していた。
初心者で入部したのは私含め…2桁いくくらい多かったはずなのに、気がつけば1桁に。
気がつけば3人に…気がつけば1人になっていた。
やってみればテニスより足の筋力が圧倒的に大事で過酷なスポーツでキツかったけれど。楽しくて、経験者に混じり、私は辞めずに続けていた。何より…無心になって汗水垂らしながら体を動かすことが好きだったのかも。

春、夏と合宿もあり。
そんな時は朝から晩まで練習が続く。
高三になる前の最後の春合宿の時にそれは起きた。朝から晩まて猛練習した翌日。
寝て、起きたら何故か脚が動かせなくなっていた。
布団から動けず、私だけ朝練に行けなかった。
みんなが、窓を開け放して行ってくれて
窓の外に見える大きな富士山を
1人眺めながら、みんなが朝練を終えて帰ってくるのを待っていた。


結局。原因はよく分からなかったのだけど。
生まれつき脚の不調はあって…きっとそれだろう。無理をしてはいけなかった。
バドミントンは私の身体には向いていなかった…ってことが分かったのだと思う。

これ以降、医師からはもちろんストップがかかり。結構な金額での手術も勧められたが…
少しずつ元通り歩けるようになってきたその感覚を信じて断った。
(セカンドオピニオンで相談して。将来的に歩きにくくなる可能性はあるけれど、手術しなくても大丈夫ではある…という答えは一応もらった。)


この直後に進路を本格的に考え始めたこともあり。足腰使う介護職は向いていないかもしれない…と思い考えた結果から今みたいな方向性に向かっていった。


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