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留学生活で苦労すること|カナダ高校留学日記 Vol.11
前回の日記を読むと、心の緊張が何一つない穏やかな日々を送っているように見えるが、実際は留学生活でしんどいこともかなりたくさんある。
友達関係について
まずそもそも学校では、大人っぽく見える人が多いためか、周りの人が皆愛想がなくて冷たいように見えてしまう。
実際には皆びっくりするくらい優しいことが殆どなのだが、人目を気にする癖がある私は、学校にいるだけでドキドキしていることも多い。
それからいつも一緒にいる友達は、幼馴染みペアとトリオに加え、お互いに中国語で話す移民の子たちなので、正直そこで何とかやっていけている自分を褒めてあげたい。
皆もシャイな所もあるが本当に優しく、名前が覚えられにくいので英語名を作ろうか悩んでいた時に、好きだからそのままでいいと言ってくれた子もいる。
普段はものすごく人見知りなのに、私とは初対面でも話しやすかったと言ってくれた子もいる。
新しく学校に来て輪に入ったばかりなことを忘れているかのように、気軽に遊びに誘ってくれる子もいる。休み時間に見かけると声をかけて一緒にいてくれる子もいる。
田舎ならではの昔からの付き合いやコネクションがあるにも関わらず、輪に入れてくれた友達には本当に感謝しかない。
もし他に日本人の移民や留学生がいたら恐らく今の友達とは巡り会えていなかったので、その点でも本当にラッキーだったなと思う。
こちらでは友達の定義が広いことにも感謝。
コミュニケーションについて
性格に加え、英語に対する不安や自信のなさも重なると、自分の思ったことや感じたことが永遠に言えない負のループに陥ることもあり、それがかなりストレスだった時期もあった。
英語でのリアクションのバラエティも多くないのに徹底的に聞き手に回っては、コミュニケーションに疲れ切ってとぼとぼ家に帰り、学校で人と話すのが面倒くさいという状況にまでなったこともあった。
自分が悪いのか、相手が悪いのか、話す相手のチョイスが悪いのか、はたまた睡眠不足か何かで気が立っているだけなのか、原因が分からない。
しかし、とにかく早くなんとかしないと持たないと思い、しばらく考え続け何度も実践し、やっとストレスの少ないコミュニケーションを構築できるようになった。
日本にいたときは、本当に視野が狭くなっていたんだなと実感した。
新しい人と関わることで新しい悩みや課題が生まれる分、新しい自分を開拓できることが大変でもあるが嬉しく感じた。
ホストファミリーとの関係
ホストファミリーとの関係もすごく良くなってきている。
はじめは正しい英語で話そうと気負いすぎて、感情の乗らない英語になっていた。さらに、あくまでも他人の家に一時的に泊めてもらっている意識で距離があったりもした。
しかし、思ったことを素直に口に出すとともに、態度で示す余裕もでき、ぐんと距離が近づいた気がする。
ホストファーザーの庭仕事を手伝いに行ったり、ホストマザーの焼いてくれたクッキーが美味しかったので「もう1個食べてもいい?」と遠慮なく聞いたり(その日からデザート好きが印象に残ったみたいで、クッキーモンスターと呼ばれたりする)。
簡単で些細なことだが、素直に感情表現をすることが自分にとっても相手にとっても重要であることを、第2言語の使用や新しい人との出会いを通して学ぶことができた。
著者:ぴーなっつ
新しい世界が見たい。新しい自分が知りたい。そんな思いから留学を決意し、長年の憧れだったカナダ・プリンスエドワード島にて10ヶ月間の高校留学を経験。留学先での新たな出会いや気付き、挫折や失敗、そして苦難を乗り越えて手にした成長など、人生を変えた10ヶ月間の日々を綴ります。