カナダにワーホリで滞在し、海外フリーランスとして仕事をする
留学とは「留まって学ぶ」ということ。最近では、日本国内でも、住む場所を変えて就学する「国内留学」などが盛んです。
留学を広義で捉えるのであれば、ワーホリで海外に滞在しながらフリーランスで生計を立てるのも、1つの"留学"の形と言えるのでは。
今回お届けするのは、現在バンクーバーにワーホリで滞在し、フリーランスで仕事をしているMasakiさんのインタビューです。
カナダに行くことを決めたきっかけから、カナダで通った語学学校、現地での生活やお仕事、海外での挫折やこれからの目標まで、さまざまな経験を語っていただきました。
Photo: Masaki Takeuchi
カナダ留学を決めたきっかけ
まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
カナダのバンクーバーを拠点にウェブ制作や動画制作の仕事をしながらフリーランスとして活動しているMasakiと申します。
バンクーバーには2年ほど滞在しており、半年は観光ビザを使って語学学校に通い、その後ワーキングホリデービザに切り替えました。
現在はカナダの永住権を申請しています。
カナダ留学を志したきっかけをお話しいただけますか。
海外留学に行きたいという気持ちがあって、最初はマルタに行こうと考えていました。
2021年の夏頃に情報を収集しており、その際にマルタでは新型コロナウイルスの影響により、入国後に隔離が必要でした。
そんな中、カナダは隔離なしで新型コロナウイルスのワクチン接種だけで入国ができることを知り、カナダに留学に行くことを決めました。
バンクーバーに行っている友人が多く、とても良い場所だと聞いていたため、これを機にバンクーバーに行くことを決心しました。
絶対にカナダに来たかったというよりは「条件が当てはまった」というのが、カナダを選んだ理由なんです。
では、カナダ留学前の英語力はどのくらいでしたか?
8年ほど前にオーストラリアにワーキングホリデーとして3か月ほど滞在していました。
その時は英語力ゼロに近いレベルでした。3か月たち英語がなんとなく分かるようになり、日本に帰国後2~3年ほど英語の勉強をしました。
オンラインのコースを受講したり、発音の練習をしたり、日本在住の外国人の友人と交流していました。
カナダに来た時の英語レベルは、海外旅行を際のやり取りや、レストランのオーダーなどのやり取りほか、日常会話は問題なくできる状態でした。
語学学校に行った時のレベルはPre-intermediateのレベルでした。
8年前にオーストラリアでワーキングホリデーをした際、3か月で終えた理由は何でしたか?
家の諸事情で日本に帰国をすることになったんです。
3か月でワーキングホリデーを終えてしまうことに対して、もったいないという気持ちが大きかったですが、オーストラリアに限らず他の国でもワーキングホリデーができるため「まあ、いいか」という気持ちで帰国しました。
3か月の滞在でしたが、この3か月があったからこそ、今回のカナダ留学でオーストラリアでの経験を活かせたと思います。
カナダ留学を開始してから
英語の勉強を積極的に行ったうえでカナダ留学をしていますが、実際に英語を使って暮らしていけると実感が湧いたのはいつ頃ですか?
ざっくりいうと、カナダに来てから4か月経った頃からだと思います。
ただ、現在も言語の壁は常に感じています。英語力の向上だけを気にしすぎると、ストレスになってしまうように感じますね。
自分が海外に住んでいて、英語に触れているという現状に満足するなど、自分のマインドを変えて、ストレスが溜まらないように生活しています。
ECバンクーバーという語学学校に通っていましたが、この語学学校を選んだ理由はありますか?
オーストラリアで留学した際は、あまり大きな規模ではなく、アットホームな雰囲気のある語学学校に通っていました。
その学校の居心地がよかったため、カナダでも似たような雰囲気の語学学校を探していました。
ホームページを見て、自分の条件に合っていたECバンクーバーを選びました。
クラスの人数は少なめでしたか?
私が通っていたときは、10人くらいでした。
コロナの影響もあり人数が少なめで、日本人の比率に関しては、他の学校と比べて低い方でした。
クラスの半分は日本人で、その他はメキシコ人が多く、ほかブラジル、スイス、フランス、台湾などさまざまな国からの留学生がいました。
年齢としては20代前後が多く、最年少が17歳、最年長が50代でした。
フリーランスのお仕事について
バンクーバーを拠点に、フリーランスで働いているそうですが、現在のお仕事内容についてお聞かせください。
現在はウェブ制作の仕事をメインに、日本企業とリモートで仕事をしています。
会社のホームぺージのデザインやディベロッパーとしての業務を担当し、クライアントさんの希望をヒアリングしてウェブサイトを制作しています。
動画編集に関してはYouTubeやTikTok、Instagramのリールなどの編集業務を請け負っています。
フリーランスの仕事はどのように見つけていますか?
私の場合はエージェントを使って仕事を見つけています。
企業とフリーランスをマッチングさせるエージェントに登録し、スキルや履歴書を見てもらい、企業さんの案件を紹介してもらいます。
もう一つはクラウドワークスやクラウドソーシングなど、案件を探すことができるサイトで仕事を見つけています。
カナダでの生活について
カナダで生活をする上で日本と比べて生活費が高いと思いますが、生活費はどのように工夫していますか?
1か月で約2200ドルで、日本円にすると25万円ほどです。
家賃と外食費がとても高いため、自炊をして節約することを心がけて生活しています。
カナダで生活はしやすいと思いますか?
バスタブが無かったり、ユニットバスのためお風呂につかれない、という部分は少し不満がありますが、他の国に比べて住みやすいと思います。
値段が3倍くらいしますが、日本食が手に入りやすい面はありがたいです。
駅や電車が少ない面では少しギャップを感じました。
カナダでの生活を続けてきて、挫折や苦労はありますか?
言語の壁、ビザ問題、金銭面、家探し、食事など生活を整えるだけでも労力を使いますよね。
仕事や勉強に集中しなければならない中で色々な要素を抱えすぎて精神的にダウンしてしまったことがありました。
その挫折や苦労はどのように乗り越えましたか?
私の場合は工夫して乗り越えたというよりも、死に物狂いで何とか生きながらえたという表現が合っていると思います(笑)。
とくかく、休むことが大切だと思います。
私の性格上、色んなことをやりたい、勉強を頑張りたい、遊びにも行きたいというようにやりたいことが多いからこそダウンしてしまうことがありました。
できることとできないことを分別していくことが重要だと思いますが、その時の私はコントロール力が足りなかったので、しっかり休むべきだったと思います。
抱え込みすぎず、削ること、人に話すことも本当に大切です。
カナダに留学して良かったことは何ですか?
一番は、さまざまな価値観に触れられることです。
日本に留まっているだけでは分からない、知ることができなかったことが常識だったりするので、自分の視野が広がります。
カナダに限定すると自然が圧倒的に多く、バンクーバーの中心でも公園やハイキングコースがあり、健康に良い国だと感じました。
留学中に新しい発見はありましたか?
ビザの問題が一番衝撃でしたね。日本人が日本にいる場合、ビザに関して何も考えなくても暮らすことはできますが、海外にいる場合、ビザを申請しなければ不法滞在となり、犯罪になってしまいます。
クラスメイトにさまざまな国の人がいて、日本以外の国に比べて日本人はビザに関して恵まれていると思いました。
例えばメキシコ人のクラスメイトはカナダに来るためだけにビザを申請しなければならず、手続きが必ず必要になってしまいます。
カナダ留学中は旅行に行きましたか?
アメリカのロサンゼルス、シアトル、カナダのジョフリーレイク、スコーミッシュ、ホワイトロックに旅行に行きました。
アメリカ旅行に気軽に行けるのはカナダの良い点だと思います。
今後の目標と読者へのメッセージ
5年後くらいにどうなっていたいかなど、目標はありますか?
世界一周をしてみたいです。
また、私自身海外に出て視野が広がったため、色々な人が海外に出られるように支援をできる仕事をしていきたいです。
バンクーバー在住の仕事探しに悩んでいる方が沢山いるので、バンクーバーを拠点にして仕事探しに関する事業を展開していきたいです。
最後にこれから留学したい方に対してのメッセージをお願いします。
海外に行くことに対してハードルが高いと感じている方が沢山いると思いますし、年齢を重ねるごとにそのハードルがどんどん高くなっていくと思います。
若いうちに海外に出ていくと今までの自分の考えが覆されたり、世界の広さを感じたり、仕事や人間関係の悩みがちっぽけに思えたりします。
資金は勿論必要になってきますが、若いうちに外に出ていった方が自分の人生に良い影響が出ると思うので、ぜひ海外に興味がある人は行ってみた方が良いと思います!
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