【カナダ留学体験談】カナダで仕事を探してローカルカフェで働いた話
大学を1年間休学して、修学と就労がセットになったカナダのコープ留学へ。バンクーバーの私立カレッジでビジネスを学んだSさんの、お仕事探し体験談と、カフェでの就労経験談です。
履歴書の作り方から、ローカルカフェでカナダ人に囲まれて働く良さや大変さについて語っていただきました。
レジュメ(履歴書)作り
カナダ留学中に、現地でアルバイトを探す上で、まず最初に力を入れたのがレジュメ(履歴書)作りです。
職場でのコミュニケーションから生きた英語を学ぼうと思っていたので、ローカルのカフェかレストランで働こうと決めていました。
そのためにはプロフェッショナルに見えるレジュメづくりが肝心で、レジュメを見て会ってみたいと思わせるように時間をかけて作りました。
一人で完成せるのではなく、学校の先生やCo-opのアドバイザーにもアドバイスを受けるようにしました。
またネットで「Resume Template」と検索するとレジュメの型が無料で提供されているのがわかります。
私が利用したのは「My Perfect Resume」というサイト。
今まで日本ではカフェ、居酒屋、英会話教室のアシスタントくらいしか経験がなく、社会人経験もないので、カナダに来てから学校で取り組んだプロジェクトについてレジュメを埋めました。
社会人経験はないけれど、それと同等のスキルが自分にはある!ということをアピールできたと思います。
ただ書いたからには面接でこのプロジェクトで自分はどんな役割を果たしたのか、内容はどんなものだったかについて聞かれるので練習しておく必要があります。
求人サイトで申し込み、面接から採用へ
主にIndeed、JPcanadaで求人を見て、何件も申し込みました。
レジュメづくりを頑張ったおかげで送った半分くらいの会社には面接までたどり着き、最初はレストランの皿洗い、オーガニックグローサリーの試用期間での就労を経験しました。
しかし、何か技術的に得るものがほしいなと思い、どちらも途中で辞退しました。
その後も仕事探しを続けて、日本の人材会社とローカルのカフェから面接の案内が届きました。
人材会社は留学する前から興味があった業界だったこともあり、会社の情報も頭に入れ三次面接まで進むことができました。
日本の会社ですがバンクーバー支店なので面接はすべて英語です。
残念ながら採用までたどり着きませんでしたが、この過程で英語での本格的な面接力が鍛え上げられました。
最終的にはローカルカフェに採用してもらい試用期間と研修を経て、晴れてバリスタとして働くことになりました。
英語面接で悔しい思いをするのも良い経験でしたし、採用に向けて色んな職場と面接を受けるのは良い練習にもなります。
面接で聞かれたこと
どこの面接においても、レジュメの内容の詳細についてを詳しく聞かれました。
カフェの面接のときに出したレジュメに、日本のカフェでの経験を書いたので、業務内容について細かく聞かれました。
採用後マネージャーに「あなたの日本での経験がとても気に入って採用することに決めたよ」と言われたので、バリスタの仕事に関係する経験を書いておいてよかったと思います。
応募する職種と類似経験がある場合は、例えアルバイト経験であっても必ず書くことをおすすめします。
二番目に多く聞かれたのは、これからの目標です。
「カナダに来て勉強しているみたいだけど、最終的な目標は?」と聞かれますが、これは私が一番苦手な質問です。
今はいろんな挑戦したいことをやってみて、それから最終的な目標を見つけようとしている私にとっては言葉に詰まってしまう質問でした。
しかし、何度も面接を経験したことで、真面目に働いてくれるかを見極めるための質問だと気づきました。
自分の考えを伝えることでmどういう仕事ぶりなのか、また面接先企業での経験が今後の人生にどう影響するのかを説明できれば、面接は突破できると思います。
「長くここで働いてマネージャーになりたいです」とでもいえばいいのかな….と悩んでいた時期もありましたが、雇用主側もそもそも留学生を採用するか悩んでる時点で期限付きなのはわかりきったことです。
目標を聞くことで長く働ける人かどうかを見ているのではなく内面的な思考を見抜くために質問しているのだと私は思います。
質問の意図を汲み取りながら、面接に臨むことが重要です。
「日本に帰って●●の業界で就職したいです」と正直に答えても大丈夫!
「将来××がしたいから、そのためにここで▲▲という経験を積むことで将来に活かしたい」など納得のいく説明ができると、何を考えて応募したのか、また相手に自分がどういう人か理解してもらえます。
カナダのカフェの職場環境
日本人の私と、キッチンスタッフのタイ人しか、アジア人はいません。
カナディアンと、カナダで幼少期から過ごしている他国からの移民が大半です。
仕事を覚えるのと同時に。英語での多様な言い回しを学び、シフトごとに教科書で習った英語の応用から実践まで同時並行で行っている感覚です。
忙しい仕事の最中に発言するので瞬発力が鍛えられました。
自分の英語力は数カ月しか経ってない割には、一対一だとうまく話せるレベルでしたが、カナディアン同士の何気ない会話に入っていくのはとても難し異状態でした。
みんな話の輪に入れてくれますが、ついてくのに私は必死で、リラックスして聞けませんでした。
高い壁を感じますが、留学生同士の会話、カナディアンとの一対一の会話をクリアした私ならできる!と自分を鼓舞して頑張りました。
カナダのカフェでの仕事内容
バリスタの私の仕事内容は、オーダーをとる、ドリンクをエスプレッソマシーンを使って作る、ペイストリーを並べるなど。
オープニングもクロージングも行うので、その一連の流れも覚えました。
マネージャー含めて全員わからないことがあったり英語が理解できない時は手を差し伸べてくれました。
「英語でこういう言い回しをしたらいいよ!」
「一人で大丈夫そう?」
「ここまででわからないこととか聞きたいことはある?」
など、随時私の様子を確認してくれたり、忙しいラッシュを乗り越えた時は「you killed it!! (よくやったじゃん!)」など励ましてくれることでストレスを感じることなく仕事に慣れていくことができました。
今では2人でお店を回していくほどに成長しました。
勤務時間は6~8時間で、途中に30分の休憩があります。
日本のカフェ時代はシフト表に休憩時間まで厳密に決められていましたが、私の働いているカナダのカフェは取れるときに勝手に行くのが普通です。
忙しければ仲間を手伝ってから休憩に入るし、暇なら休憩はもうとっていたとしても仕事仲間とおしゃべりしたり、ボーっとしたり、何か食べたり、スマホを見ることだってあります。
かなり日本とのギャップは強いですがこの文化を私は結構気に入っています。
日本のカフェだと勤務時間はとにかく働くのが普通でしたが、ここではみんないかにストレスをためないで働くかに重点をおいているので、新しい考え方を知りました。
服装もネイルや髪色も、私のカフェではすべて自由です。
日本の飲食店だと考えられないですよね。
服やネイル、派手な髪色で遊ぶのが好きな私にはうれしい環境です。
お客さんや仕事仲間に服装やネイルを褒められるとうれしいし、そこから何気ない会話につながって仲良くなるきっかけになることもありました。
初心者でも上手に接客するコツ
まだ仕事に慣れていないとき注文を受けてタブレットに情報を打ち込むだけでも時間がかかっていました。
そんな時はお客さんに「まだ慣れていないので、少し時間をください」などと自分の状況を言語化してお客さんに伝えるといいと学びました。
黙っているとただ遅い人だなと思われますがちゃんと説明すれば大丈夫です。
「全然ゆっくりでいいよ」とお客さんは言ってくれます。
ドリンクを作るのに忙しくてオーダーをなかなか取りにいけない時も同じです。
忙しくても「こんにちは!すぐにそちらに行きます」と一声かけるだけでお客さんの態度が全然違います。
またお客さんの英語が聞き取れないときもよくあります。BGM、扇風機、お客さんの会話に妨げられて本当に大変でした。
間違えがないように注文ははっきりと、自信がなければ最後にもう一回復唱させてもらうを徹底して、ほぼ間違えが無くなりました。
最初はいちいち確認するのがお客さんに申し訳ない気がしてできませんでしたが、何度も間違いを経験することで、しつこく聞かれても間違えるよりはマシだと思われることに気づきました。
英語がわかってないと思われるのを恐れないで、何でも聞くのが今の私のモットーです。
実際ネイティブ同士でも、マスク越しだと一回では聞き取れないことがしばしばあります。
これらのコツは簡単なので、これからカスタマーサービス系でバイトをする方は参考にしてみてください!
カナダ留学で仕事探しをする人へ
英語レベルや、持っているスキル・経験に合わせて仕事を探すのが一番良いと思います。
たとえば英語は初心者だけど、日本でレストランや居酒屋で働いていた人は日本食レストランがいいと思います。
基本的な動き方は、お客さんが外国人だろうと変わりませんから、仕事自体にはあまりストレスを感じないで英会話に集中して働く体験ができるでしょう。
逆に私のように、日本でサーバーをやったことがないと、英語を使うこと以上に仕事自体が大変で、それがストレスに感じるかもしれません。
留学を何のためにしているか考えた時、無駄なことでストレスを感じたくないですよね。
仕事探しをする際、まずは自分の得意な分野を理解しましょう。
飲食、カフェ、ドラックストア、アパレル、教師など、今まで経験があって得意だと言える分野です。
次に、伸ばしたいスキルを考えます。
英語を伸ばしたいのか、プラスαで何か求めるものがあるのか。
両者ががなるべく一致するようなところを見つけられると、自分に最適な仕事が見つかると思います。
体験談をシェアしてくれたSさん、ありがとうございました!
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