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【現地留学生が解説】バンクーバーのシェアハウス探し

こんにちは^^


これまで、自己紹介やアメリカのロードトリップの話など、自身のカナダ留学を記録するという本来のNOTEの目的からは少し離れたトピックでしたが、今回からようやくカナダの「中」について綴れそうです、、、笑


今回はバンクーバーにおける「シェアハウス探し」について自身の経験談とともに、いくつかのtipsをお伝えできればなと思います。


イカれたバンクーバーの住宅事情

バンクーバーの住宅事情はイカれています!Crazyというほかありません。例えば、2024年12月時点でバンクーバー市内のZONE1に1人でシェアハウスに住む場合、家賃は$1,000かそれ以上が平均的な相場になってくると思います。もちろんシェアハウスなので、バスルームやキッチンは共用です。円安の影響も鑑みれば、同額の予算で東京で賃貸するとなると、かなり良いお部屋に1人で住むことができますよね、、

コロナ直後は家賃も安かったらしいのですが、以降留学生がめちゃくちゃ増えて、最近だと、トルドー首相やカナダ政府が移民受け入れの方針を転換しつつあるくらいには、カオスな状態となっているようです。


シェアハウス探し

海外でシェアハウス探しする際の鉄則としては、他のサイトや情報網でも取り上げられている通りで、「内見」は絶対必要です。オーナーはどんな人か、部屋の雰囲気、ハウスメイトの人数構成、アメニティ、シャワーの水圧チェックなど、やることはたくさんある(そして大体忘れる)ので、聞きたいことやチェックしたい項目は事前にメモしてから行くことをお勧めします。


何件か行くと慣れてきますが、最初の内は友達を連れて行ったりして、客観的に見てもらえる人(特に女性は安全面でもこれは重要)が一緒だと良いと思います。


ちなみにですが、ついてきて!とお願いされたら、なるべくついていってあげてください笑。誰かの内見についていくことは、自分がシェアハウス探しするときにも役に立つし、そうでなくても慣れない地でお互いに助け合うことはすごく大事です!!(僕も最初は日本人の友達についてきてもらってましたし、今はほかのバンクーバーに来たばっかりの韓国人の友達にも、内見ついていくからいつでも連絡して!と言っています)


自身の経験談

さて、そんなシェアハウスを探すことがタフなバンクーバーで、実際に僕がどうやって探したのかを紹介したいと思います。正直、日本でも一人暮らしをしたことがない僕にとっては、探すのだけでも相当苦労しました。。。


まず、シェアハウス探しで重要なのは、これだけは譲れないという「フィルター」をかけることです。僕が実際にシェアハウス探しをする上でかけた「フィルター」は以下の通りで、その優先順位は昇順の通りです。


①清潔さ

これは日本人としてはどうしても譲れないものがあります笑。僕は血液型がB型でかなり「がさつ」だとか「適当」と言われますし(自分でもそう思いますが)、それでもなお小汚い家や部屋、なんかちょっと臭い所には「絶対」住みたくありませんでした。

これまで内見にいった物件の中には、床が汚い、ごみの扱い方、築年数が古い、一見綺麗でも細かいとこ見ると汚い、掃除ルールがあるか、掃除用具はちゃんとあるか、ハウスキーパーを雇っているか(HK雇ってるオーナーはそう多くないと思いますが)、などなど、物件の清潔さに関して見るべきポイントは大量にあります。

こればっかりは、内見の時にどれくらい注視して見るか、や個人の価値観、直観に拠るところがありますが、ほとんどのシェアハウス(カナダに限らず)はぶっちゃけ「日本未満の衛生観念」なのでなにかしらは妥協する点が出てくると思います。

僕が現在住んでいるシェアハウスのオーナーは、ハウスキーパーを雇っていて、週1でコモンスペース(キッチン、通路、バスルーム)を清掃してくれること、内見した時に家の中が白が基調でぱっと見で一番綺麗「そう」だったことが決め手になりました。


②家賃

これも外せないファクターですね。。。僕の場合は、家賃は交通費とリンクして考えていました。なぜなら、基本的に家賃はDT(ダウンタウン)からの距離が離れれば離れるほど安くなり、近いほど高くなるというある程度の相関性があるからです。

バンクーバーにはスカイトレインという公共交通機関がありますが、バンクーバー全体ではZONE1、ZONE2、ZONE3とエリアが分かれています。ZONE1はDTから最も近いエリアで、1か月の定期券も最も安いですが、その分ZONE1内の家賃はほかのエリア内の物件と比較して高くなる傾向にあります。ZONE3の定期券代が最も高いです。

Skytrain Map

生活費全体をみたときに、家賃のことばっかり考えてしまうと、例えば家賃がめちゃくちゃ安くてもZONE3で定期券代合わせると、ZONE1内の少し家賃が高い物件に住んで比較的安い定期代を払うのと同じくらいになる、ということが起こりかねます。そうなると、後者の方が良いかもわかりませんね。

なので、僕の場合は「1か月の交通費(定期代)と家賃合わせて$1,100まで」とあらかじめ決めて探していました。でも、ZONE1に住みたい欲が強かったので、ZONE1の定期代約$100を予算$1,100から差し引いて、「ZONE1内の家賃$1,000以下の物件」と腹に決めて探していました。

こうすることのメリットは、②家賃と後述する③アクセスの良さ同時に絞り込むことによって、膨大なシェアハウスから、予算的且つアクセス的に自身にとって適切な物件を探す時間を節約できる点にあります。先述したように、家賃と中心街からのアクセスが切っても切り離せない相関関係にあるからこそ、できることですね。


③アクセスの良さ

アクセスの良さは、②家賃でも述べた通り、家賃と強く関係しています。僕の場合は、学校がDTにあるので、DTからなるべく近いところで探していました。個人的には、カナダライン(Canada Line)かエクスポライン(Expo Line)沿いが便利でおすすめです。

カナダラインはYVR空港が終点にあることもあって、電車内がかなり広いです。Richmondに行けば中国系のお店が沢山あって楽しいです。エクスポラインの良さは、Burrard StationがDTのど真ん中にあってDT内アクセスは抜群に良いですね。あとZONE2ですが市内最大級のショッピングモールがMetrotownにあってそこも便利で楽しいと思います。

また、どちらの路線もBroad City Hall StationやCommercial Broadway StationといったDT内ではないけれどDTからほど近く、スーパーマーケットや買い物に便利なエリアがあってすごく便利そうです。個人的にはDTは便利だけどDT内には住みたくない、、けど近くが良い!!って人にはすごくお勧めのエリアです。

あと、なにげにGrocery Storeが近いかどうかも考え物です。安いスーパーはNo FrillsReal Canadian SuperstoreWalmartが有名ですが、意外と近くになかったりします。優先順位は決して高くないですが、「相関関係」で述べた通り、近くの高価なスーパーマーケットで食費が嵩むと、結局生活費全体では、、、ということになったりしなくもないので、考える余裕がある人はGrocery Storeのアクセスも考慮に入れても良いと思います。


④アメニティ(Furnishedか)

僕の場合は、いわゆるCo-opビザでカナダ在住期間は1年程度なので、家具付きであることが望ましく、Furnishedなシェアハウスに絞って探していました。Unfurnishedなら、基本的には家具を自分で揃える必要があります。例えばCo-op留学生なら少なくとも勉強するための椅子ベッドは必須。また、僕は警戒心が高いので(カナダは大好きですが)自分の個室に「」があるかも選ぶ基準になっていました。クローゼットなんかもあるとめちゃいいです!

どんなに物件が良くても、鍵ある?ってきいて「ない」っていわれたところは全部諦めてましたね笑

また、の有無も見てました。もちろん、でっかい窓である必要はありませんが、特に僕は喘息を持っていることもあり、換気や空気の入れ替えという点で窓があるかどうかはまあまあ重要でした。

家の種類として「ベースメント」(Basement)という比較的家賃が安価な物件がありますが、ベースメントは地下or半地下の物件なので、窓がないor固定窓(開閉ができない)ことがあるので、採光や換気を重要視している方にとっては窓の有無も重要なファクターになってくるかと思います。

最後に、洗濯機(Laundry)と乾燥機(Dryer)についてです。物件によっては、コインランドリーの場合があり、その場合は当然家賃とは別でコインランドリー費用を払う必要があるので、ぶっちゃけめちゃくちゃうざいです(個人的には)。

なので、僕みたいに全部込みで払いてえよって人は、コインランドリーというAnnoyingな存在はリストから外し、備え付けの普通の洗濯機と乾燥機がついている物件にした方が良いです!!


⑤立地

ここでいう立地とは、③アクセスの良さにいうアクセスとは違った意味で用います。つまり、物件周辺の雰囲気や治安を指します。

例えば、DTから南に向かうと、Kitslianoという地域がありますがこの地域は富裕層が住むエリアとして有名です。逆に、DTやチャイナタウン周辺は、少し危ない感じがしますね、

比較的安全なカナダとはいえ海外であることに変わりはないし、安全であるに越したことはないです。周辺の住環境がどんな感じかを把握すれば、近所がどんな感じなのか、どんな層が多いのか、安全か、静かなのか、が分かると思います。

以下、エリア別個人的イメージを紹介します。

個人的には、DTやEast Hasting St.といった、DTやその東方のエリアは少し危ないイメージがあります。その周辺の物件の内見に行ったことがありますが、内見に向かう道中でホームレスがまあまあいたり、少し小汚いイメージを持ちました。

DTからExpo Lineで向かった先にあるSurreyなんかは、インド人が多いイメージです。Expo Lineに乗ると、ほんとに多くのインド人を目にします。

上述したKitslianoや近くのKerrisdale周辺といったDTから南に向かった地域は、比較的静かで、落ち着いた雰囲気です。夜1人で歩いても、特に問題ないと思います(油断は禁物ですが)。まさに僕が住んでいる地域はKerrisdale周辺で、静かだけどDTのアクセスも悪くなく、気に入っています!

DTからKitliano、Kerrisdaleをさらに抜けて南に行くと、そこには中華の国が広がっています(真剣)。Richmondというエリアですが、ここは本当に中華系のお店、スーパー、が多く、アジア人めっちゃいます。中華系スーパーでおなじみのT&Tもあるのでたまに行きます^^

逆にDTから北上すると、North Vancouverという地域がありますが、ここはCanadianが沢山いるイメージです。というのも、バンクーバー自体はダイバーシティな感じでほんとにいろんな国籍、バックグラウンドの方がいますが、North VancouverはどちらかというとCaucasianの街です。僕は1か月だけKelownaという自然豊かでローカルなBC州内の違う町に住んだことがありますが、少し似てる雰囲気があります。


⑥住人の人数、構成

これも大事です。①清潔さと関係しますが、ぶっちゃけ「シェア人数が少なければ少ないほど、綺麗」です。人数が少ない分、責任の所在が明白ですし、なによりコミュニケーションを取る質的な密度(量的な人数ではなく)が上がるほど、それは顕著になります。また、何か不満があれば、ハウスメイトに気軽に伝えることもできます。

ハウスメイトの国籍も僕は気にしてました(こだわりが強い、、)。家であっても英語で話したかったので、日本人が沢山住んでいるところやそういう物件を扱っているサイト、斡旋サービスは使いませんでした。(もちろんそうなると連絡や手続きまですべて英語になりますが、、)

日本人やアジア人と住むことの利点はある程度の衛生観念の一致いざというときに頼れる存在があることだと思います。逆に、多国籍環境を選ぶことのメリットは完全英語環境であること気を遣わないでいいこと、でしょうか。

多国籍環境だと、日本語で友達や家族と電話してても、日本のYoutubeをみてても、「こいつこんなこと話してるんだ」とか「こいつこんなYoutubeみてるんや」みたいなパーソナルな部分を悟られることがまずないので、その点でストレスフリーです。

次は生活リズムの重なり具合ですが、これも重要です。大事なのは「全体の住人の数」ではなく「実際に何人でシェアしているか」です。例えば、同じ家に6人住んでいても、バスルームが2つあればシェア人数は3人なので被ることはそうありませんが、家に4人住んでいてバスルームが1つしかなければ、シェア人数は4人なので実質的には前者の方が便利かもしれません。なので実際に聞くときは「何人住んでるか」より「(バスルームやキッチンは)何人でシェアしているのか」と聞く方が、本当に知りたいことに近づけるような気がします。

僕の場合、現在バスルームは4人でシェアしていますが、もともとは3人まで、で探していました。それでもこの物件にしたのは、①清潔さで述べた通り、オーナーがハウスキーパーを雇っていて、綺麗に保つ状態が担保されていることが、「まあそれなら4人でもええか」と僕を妥協させました。

どの条件も独立背反的な事象ではなく、関連しあうものなので、初めての方で、且つ僕みたいにある程度の「こだわり」があれば、シェアハウス探しは思った以上に大変になるかと思います。なので、コスパ良く住みたいなら、なるべく早い段階で誰かの力を借りながら地道に準備していくことが重要になります。


シェアハウス探しに使ったツール

ここでは、上記フィルターを満たすべく用いたツールを紹介します。僕はCraigslistを中心にぶん回していました。利点は、

・多国籍な物件が選べる事
・圧倒的に物件数が多いこと
・UIデザインがほかよりマシ
・お気に入りリスト使えて便利
・フィルター検索、ソート検索ができて便利

といったところです。

個人的に、

・FacebookのMarketplaceはUIデザインがイマイチで使いづらく、詐欺多め(Craigslistも多いですがそれ以上に、、、!!)
Jpcanadaはシンプルに使いづらい、見づらい、自身の「英語環境で」という希望が満たされにくい
Vancity(日本向けのやつ)は比較的使いやすいが物件数が少なく、日本人向けである
Vancouver no Ouchi(インスタでも探せます)は物件もそこそこ多く、日本人向けサービスだが英語環境の物件も紹介してくれているが、手数料が$500と高いこと、基本的には家賃が高い($1,000以上)物件メインだったこと

といった理由で、上記ツールは、あくまで「比較」ツールとして使っていました。とはいえ、Craigslistも完璧ではないので、自身の用途目的に合ったツールを打診してください!!

注意点

CraigslistMarketplaceといった海外発のサービスを使うときのtipsなのですが、僕のようにいくつかフィルターを持っていたとしても、実際に検索にかけるときにはフィルター検索に頼り過ぎないことをお勧めします!

カナダ人(に限らないですが)は良くも悪くも「適当」です!例えば、Craigslistにはフィルター検索機能のひとつにFurnishedかUnfurnishedか選べる機能がありますが、投稿者(オーナー)によっては、たとえその家が実際に"Furnished"でも、わざわざCraigslistポスト上で"Furnished"の物件として登録しているとは限らないからです(テキトーですね!!)そこでFurnishedにチェックを入れて検索してしまうと、当然画面上にはFurnishedと登録されている物件しか表示されないので、たとえその物件が実際にはFurnishedでも画面上には表示されない、ということが発生してしまいます。

従って、いくらフィルターを持ってるからといって、すべての機能にチェックつけると、その分絞られてしまい、「漏れ」の物件が出てきてしまうので結果的に効率が悪くなります。

なので、フィルター検索には頼り過ぎず、なるべく多くの物件から探して、目星の物件を自身の内見リストに追加して、細かいフィルター実際の内見で確認するようにすると良いと思います。


その他の注意点としては、当然詐欺には気を付けてください。特にデポジット関連の詐欺は多いです、、、僕がシェアハウス探ししているときにも、詐欺と思われる物件とコンタクトしました。良い物件だと思って内見の連絡をしたら、こんなメールが来ました。

実際に受け取ったメール
文面はめちゃ丁寧です

このような、「デポジットを先に払え」は1億%詐欺です!!!!もちろん詐欺と気づきましたが、「デポジットを先に払わなければならない」と考えさせるような理由付けを巧妙に説明してくるので注意が必要です。例えば、他に見てきた理由でいうと「息子に会いに行っていて今は内見できない」とか「出張にアメリカに行っててすぐ戻るから先に払ってくれ」などなど。。

なお、このあと「デポジットを払ったとして、鍵はいつもらえますか」ときくと「すべての手続きが終わったあと」とのことでした。。。

デポジットを払うのは「内見が終わった」以外ないので注意してください。

また、デポジットはRefundableなので借主の責に帰すべき事由による部屋の破損や損壊がない限りは、退去時に返ってきます。ここでもめ事が起きることはあまり多くないと思いますが、

①念のため、デポジットを払ったという「レシート」を自作で良いので作成してオーナーのサインをもらい、保管しておくと良いです。書くべき内容は、日付、両者のサイン、金額、用途(デポジットとして)、シェアハウスの住所、を書き記しましょう。

②後でいちゃもんをつけられないように、入居時の部屋の写真を細かく写真に撮っておけば、自分がやってない損壊について責任がないことを証明する証拠として使えます。

リスクマネジメントがすごい丁寧な人間だと思われそうですが、僕はたぶんどっちもやりわすれたのでいちゃもんつけられたらデポジットは返ってこないでしょう^^



自身のシェアハウス探しの経験談について、大事だと思ったこと、役に立ちそうなtipsなど、つらつらと書き連ねましたが、誰かの役に立ってればいいかなと思います!

次はカナダの仕事探しについて(最近Starbucksでアルバイトのお仕事をいただいたので)、経験に基づくtipsやhow toをシェアします!!



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