電圧計と電流計
電圧計は並列に
電流計は直列に
どうしてかは、以前の投稿で解説しました。
では、電圧計を直列に
電流計を並列につなげるとどうなるのでしょうか?
まずは電圧計
回路に影響の無いように電圧計は大きな抵抗を持っています。
電気を流れにくくして、電流をあまり通さなくするためです。
並列つなぎなので、電流は小さくなっても電圧は変わりません。
これを、直列につなぐとどうなるでしょうか。
すると、回路全体の抵抗の値が一気に大きくなります。すると、今まで動いていた負荷(モーターや電球など)への電圧が足りなくなり、動かなくなったり、つかなくなったりします。
では、電流計ではどうでしょうか?
電流計は、回路に影響の無いように、電圧計とは逆に抵抗ができるだけ小さくなっています。
抵抗を小さくすることで、回路の負荷の部分への電圧をほとんど変化させることなく電流を流すことができます。
では、こちらを並列にしたらどうなるでしょうか?
並列にすると、電圧の値は負荷とおなじだけかかります。
しかし、抵抗値が非常に小さいので電流のほとんどが電流側に流れこんでしまいます。そのため、並列につないだ負荷の方にはほとんど電流が流れなくなってしまいます。
このとき、電源装置などを使って電流計を並列つなぎにした場合は、流れる電流の値が大きすぎて、壊れる可能性があります。
また、ショート回路(負荷無しの回路)に電圧計は繋いでも、電圧計自体の抵抗が大きいため壊れませんが、電流計は抵抗が非常に小さいので、壊れる可能性がありますので、気をつけましょう。