petit撮影会1周年写真展に出展して 〜撮影・レタッチ編〜
そういえば撮影とかレタッチの話をあまり書いていなかった、、、ということで、ご興味のある方も少しいらっしゃるようなので、書くことにしました。前の記事はこちら。
機材について
使っている機材の説明をしますと、カメラはキヤノンの EOS 6D Mark II というフルサイズ入門機の一眼レフカメラを使っています。使い始めて2年ちょっとになります。
レンズは CarlZeiss の Milvus 1.4/50 ZE を1年半くらい使っています。このレンズの前は、同じくCarlZeiss の PLANAR T* 1.4/50 ZE というレンズを4年前から使っていました。CarlZeissの描写が好きで、マニュアルフォーカス(以下、MF)で撮影しています。
カメラの設定について
おおむね、ISO AUTO の絞り優先で撮影しています。MFのピント合わせが大変だからです。
ただ、絞り優先でうまく撮れない場合もあります。主に、肌が明るすぎて白飛びしてしまう場合ですが、その時はマニュアルモードにして、シャッタースピードを速くしています。
暗いところではISO感度が上がりすぎて写真がざらついてしまうことがあるので、その時はISO800で撮ってみて、それでもダメならISO3200くらいまで上げます。このカメラとLightroom(以下、Lr)なら、Lrのノイズ軽減でISO800なら余裕、ISO3200だとなんとか大丈夫かな、という感じです。
今回は、ISO AUTO の絞り優先で撮影しています。
撮影の時に気を付けていること
脇を締めてカメラをしっかり固定するとか、基本的なことはもちろんするのですが、シーンが変わった時は細かくチェックするようにしています。順光からサイド光、と光の当たり方が変わったら、1-3枚撮ってチェックとか。
モデルさんの髪型とかのチェックも大事なので、1-3枚のタイミングで液晶モニターもよく確認してもらっています。
10-20枚くらい流れで撮ったら、またモデルさんにチェックしてもらいます。そのタイミングで、モデルさんから提案をいただいて、違う構図で撮ったりすることもあります。
うろ覚えですが、私の直前の指示は「ちょうど麦わら帽子から光が顔に入っているので、少し角度を変えながらいきましょう!」だったと思います。それに合わせて表情を変えてもらっています。両手がこの位置にあるのは、風が強すぎて麦わら帽子が飛んでしまうためですw
レタッチについて その1
大したレタッチ技術を持っていないので、全部書かせていただきます。(以前の記事でも時々、自分用に書いています)
レタッチが上手な人は、Photoshopでガリガリやると思うのですが、私あまり得意でなくて(苦笑)いまだにLightroomがメインです。
レタッチは何種類か自分の中で方針があり、今回のはさわやかで少しふんわりした感じのレタッチです。作業内容を箇条書きで書くと
・Lightroomで読み込み
・プロファイルのモダン10を設定(とりあえずデフォルトの適用量100です)
・露光量を調整して適切な明るさにする
・背景が明るすぎたのでハイライトを下げる
・シャドウ、白レベル、黒レベルを自分のイメージに合うよう調整
・明瞭度を少し下げる
・テクスチャを+10して、ふわっとくっきりさせる
・かすみの除去で全体を少し白く微調整
以下、詳細に記載していきます。
プロファイルのモダン10ですが、割とお気に入りのプリセットです。私はモダン10をメインで使っており、その他にシーンが違う時は以下のプリセットをよく使います。適用量は必要に応じて増減させていますが、基本はデフォルトの100です。
よくわかっていないのですが、最近Lrのプリセットが増えましたよね?この下の方にある「Portraits」とか「Style」がスゴイです。販売しているプリセットくらいの完成度な気がします。
私がお気に入りなのは「Style: Futuristic 」の「FT12」が結構好きです。最近だと薄月まろさんのレタッチで使いました。
次に露光量等のパラメータですが、以下のスクショです。このスクショより下はいじっていませんでした。空の色を出すために、色相のブルーを調整しています。グリーンは、別のシーンのレタッチのなごりで、この写真では影響なさそうでした。
これで基本部分のレタッチは完了。
レタッチについて その2
次にLuminar4です。「写真」→「他のツールで編集」→「Luminar4 で編集」でLrからLuminar4にデータを渡します。
Luminar4が起動したら、やることは2つです。
「ポートレート」→「AI スキン・エンハンサー」を使います。お肌が少しキレイになります。適用量は20から30くらいです。50とかにすると、肌がつるつるになってしまうので、これくらいです。
続いて、「ポートレート」→「AI ポートレート・エンハンサー」から「フェイスライト」を使います。違和感なく顔を明るくする、というレフ板いらずのレタッチです。これもやりすぎると、他の箇所の明るさと比べておかしな感じになってしまうので、5から30くらいで設定します。
この時はおそらく20くらいだったかなぁと。
Luminar4の作業が終わったら、左上の「適用」ボタンをクリックして、Lrに戻ります。
レタッチについて その3
この後は、Lrでひたすらスポット修正です。以下のスクショ真ん中左辺りにある、白い丸です。
サイズは、ちょうど良い大きさ?
1秒で1箇所が修正できるようなサイズにして、スポット修正していきます。修正したい箇所に対して、大きめに塗るとキレイに修正しやすいと思います。
ニキビ的なものなど、不要なものはスポット修正していきます。今回は強風で顔に砂が付いてしまっていたので、黒い砂も消していきます。
細かい話ですが、Twitterでアップする写真は、露光量を0.2くらい上げてアップすることが多いです。iMacからiPhoneにAirDropで移して、Twitterのテスト用アカウント(非公開)でアップして、明るさを確認しています。
ツイートする時も、組み合わせ、プレビューなどを確認するためにテスト用アカウントを使って確認してから、ツイートしています。
今回はやりませんでしたが、スポット修正でどうしても消えないようなもの、例えば電線とか、人とかはPhotoshopを泣く泣く使っています。やっぱり、フォトショの方がキレイに消えますよね、、、今一つフォトショの使い方がわかっていないのですが、ググったりしながら「コンテンツに応じた塗りつぶし」でやっています。
データ書き出し
Twitterでアップする時などの通常は、JPEGで画質60、解像度は240pixel/inchにしています。
毎年恒例の写真集制作では、JPEGの画質100、解像度を350にしていました。私的写真集選手権の入稿データもコレです。
今回は山ノ手写真さんに発注でしたが、A2ということもありJPEGではちょっと、、、だったので、TIFFの圧縮なしで印刷データを作成しました。
最後に
誰かに習ったわけではないですし、色々なレタッチのやり方を自分で見つけたり、ネットで探しながら模索した手法なので、これが正解なのかさっぱりわかりません。今の自分にとっては、自分の表現ができるレタッチ方法なので、そういう意味だと正解です。
皆さんの参考になるのかどうかわかりませんが、まとめさせていただきました。
レタッチ方法って、1年後には全然違うレタッチ方法になっていたりして「あの時どうやってレタッチしたっけ?」と思い出せなくなってると思うので、そういう意味だと自分用の記録として良いのかなと思いました。
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