街で見かける電動キックボードは違反？現在の法律を調べてました。

2024年6月28日 09:14

最近電動キックボードが街を走っているのをよく見かけるようになりました。キックボードだけではなく、漕がずに進む電動自転車も多くなっております。
これらの車両の中には、ヘルメットやナンバープレートをつけずに歩道を走っていることがあり、違反ではないのか疑問に思いましたので調べることにしました。

新しい法律ができたことをご存知ですか？

2023年7月1日から、電動キックボードを含む「特定小型原動機付自転車」に関する新しい法律が施行されました。この法改正は、急速に普及しつつある電動キックボードのシェアリングサービスに対応するために行われたものです。今回は、この新ルールの詳細と、私たちの日常生活にどのような影響があるのかについて解説していきます。

特定小型原動機付自転車とは？

新しく定義された「特定小型原動機付自転車」は、電動キックボードや電動バイクのように、電気による原動機のみで進む乗り物を指します。
該当する車両としては以下の条件があります。

長さ190cm以下、幅60cm以下
原動機の定格出力0.60kW以下
時速20kmを超えるスピードが出ないこと
走行中に最高速度の設定変更ができないこと
オートマチック・トランスミッション(AT)機構であること
最高速度表示灯が備え付けられていること
道路運送車両法上の保安基準に適合していること
保安基準をクリアしている車両にはステッカーが貼付される
自動車損害賠償責任保険（共済）に加入すること
ナンバープレートを取り付けること

特徴としては、特定小型原動機付自転車は車両の前後に緑色の最高速度表示灯がついており、時速20km/hで走行する場合には点灯、時速6km/h以下で走行する場合には点滅させなければなりません。
最高速度表示灯が点灯の時と点滅の時では走行可能な場所が異なるため、走行中に切り替えて車道や自転車歩行者通行帯を行き来できないようになっております。
また、走行するスピードによって以下の通り区分が異なります。
特定小型原動機付自転車：最高速度20km/h以下で走行するもの
車道か自転車専用通行帯をそうこうします。歩道の走行は禁止されています。
特例特定小型原動機付自転車：最高速度6km/h以下で走行するもの
自転車及び歩行者等専用道路の走行可能ですが、歩行者専用の場所は走行不可です。

免許不要で乗れてしまう

これらの車両は免許なしで乗ることができます。しかし、定められた道路交通法に則って走行する必要があるため、利用の前に必ず法律を確認しておきましょう。

運転ルールと注意点

まず、誰でも免許不要で乗れると言うわけではありません。特定小型原動機付自転車は16歳未満は利用が禁止されています。
基本的な走行のルールは原動機付き自転車のルールと同じで、３車線以上ある交差点を右折する場合には2段階右折をしたり、道路標識に従って走行することが求められます。
飲酒運転や二人乗りはもちろん禁止です。
ヘルメットの着用については努力義務となっております。危険が伴う乗り物なので必ずヘルメットは着用しましょう。

電動アシスト自転車のような電気バイクは注意

電動アシスト付き自転車のように見えて、漕がずに進んでいく電気バイクを見かけますが、上記で説明した通り、ナンバープレートや最高速度表示灯がなく自転車と同様に走行している場合には違反にあたります。
この場合、いくつかの違反が重なるため高額な罰金や懲役の他、1発で免許停止になりますので、注意が必要です。

電動バイクは思わぬ危険が

電動バイクの危険は走行中だけではありません。私が以前見かけたのは駐輪中の自転車が急に発信し、あたりの自転車を薙ぎ倒して行ったのです。
電気バイクを駐輪していた男性も慌てた様子で、追いかけて停止していましたが、近くに人がいたら大事故になっていました。その車両にはナンバープレートや最高速度表示灯はなく、発信した時の速度はかなり速くて勢いがあったので6km/h以下のスピードではないことが明らかでした。
もし自賠責保険に加入されていなければ、これらの車両と事故にあった時には被害者が泣き寝入りすることにもなりかねないので、違反車両を利用することは絶対にやめていただきたいことと、これらの車両を見かけたら、自身も事故に遭わないように注意する必要がります。

まとめ

この新しい法律により、電動キックボードなどの新しいモビリティの利用がより身近になりました。ただし、安全性と責任を伴う乗り物であることを忘れずに、ルールを守って楽しく利用しましょう。
この新しい交通手段が、私たちの生活をどのように変えていくのか、今後の動向に注目です。