いきなりつよいCUC
はじめに
今がcucの始め時!
デュエル・マスターズ PLAY'Sにも5度目の春が訪れ、ついに革命編に該当する新パック「轟炎革命」もリリースされた。さらには二度目となるホロライブコラボも実装され、ユーザー達には大量の無料パックが桜の花弁の如く配布された。
そう
つまり
今がcucの始め時なのだ!
cucって?
cucはコモン・アンコモンのレアリティのみ(+初期配布のベーシックカード)で戦うルールで、通常のルールと比べてデッキ構築にかかる費用が極めて安価であること、各デッキ間の強さに大きな差が開きにくい事、それでいてデュエマの基礎的な戦い方から応用まで幅広く学び・楽しめる事から根強い人気のある非公式ルールのひとつだ。
さらに最新弾の「轟炎革命」は紙版の革命編(正式名称は革命らしい)の第1弾のカードを主軸に構築されており、このシーズンから低レアリティ帯のカードパワーが1ランク上がったのである。すなわち、カード資産の少ない新規プレイヤーでもカードを沢山持っている既存プレイヤーと遜色ない強さのデッキが組みやすく、cuc参入のハードルが下がっているという事なのだ!
いきなりつよいデッキレシピ
とはいえ、始めたばかりのプレイヤーでは自力でデッキを組むのも難しいのが実情。そのため今回は有志の製作した強力なcuc対応デッキを三種類紹介させていただこう。これらのデッキは全て新規ユーザー向け無料配布パックのND(New Division)対応のカードのみで製作できるため、まずはここから始めてみよう。
各種デッキ紹介
火水侵略
cuc最強格の進化クリーチャーである《ゴウ・グラップラー・ドラゴン》と、最新弾から登場した強力な新システム「侵略」を使って序盤から一気に攻めるデッキ。動きの基盤がシンプルなため初心者にも扱いやすく、cucを始めるにはもってこいの構築だ。
《ゴウ・グラップラー・ドラゴン》は5マナと軽いコストながらT・ブレイカーと12000もの攻撃力を誇る圧倒的なハイパワーカードで、アンタップクリーチャーを殴れる能力も持つため放置するとあっという間にゲームを支配してしまう最強クラスの1枚。とにかくこいつの着地と生存が勝利に直結するため、積極的に召喚していこう。
《侵略者 バロンスペード》と《超音速のジャッカルショット》はこういったビートダウンデッキが苦手とするブロッカーに対して非常に強く、生半可な受けを許さない。
また、強力な手札補充要員である《アクア・スクリュー》や《侵略者 BJ》、デッキの回転率を上げる《エヴォル・メラッチ》により手札が枯れにくく、中盤以降も継続的に攻撃ができるのも強みのひとつだ。
デッキの動かし方も複数のルートが用意されており、
・《一撃奪取 トップギア》召喚→軽減により《轟速 ザ・レッド》召喚&攻撃→《超音速のジャッカルショット》侵略
・《アクア・スクリュー》や《侵略者 BJ》などの軽量リキッド・ピープル召喚→《エヴォル・メラッチ》でのサーチ&リキッドピープルの攻撃→《侵略者 バロンスペード》侵略
・《一撃奪取 トップギア》召喚→《エヴォル・メラッチ》でのサーチ→軽減により《ゴウ・グラップラー・ドラゴン》召喚
…など、他にも状況に応じてスピーディーかつ柔軟にデッキ内の切り札にアクセスする事ができるため、ゲームを組み立てる楽しみや奥深さも感じられる初心者にオススメのデッキだ。無料配布で多く入手できる最新弾のカードが非常に多いため、デュエプレのcucを始めてみたいという人はまずはこれを握ってみよう。
火水闇ドロン・ゴー
デッキに搭載された大量のクリーチャー破壊ギミックと、切り札である《百仙閻魔 マジックマ瀧》による強烈な手札破壊でゲームの流れを完全にコントロールするデッキ。対応力が非常に高く、お互いにクリーチャーを展開しながら殴り合うcucというルールとの相性がいいため、コントロールデッキの入門にピッタリ。
このデッキの最も大きな特徴はなんといっても「ドロン・ゴー」というギミックにある。紙版と違いデュエプレで独自に進化を遂げたこのギミックは、「エグザイル・クリーチャー」というカードタイプを持つクリーチャーのみが持つ能力で、破壊された際に手札から指定の文明のエグザイル・クリーチャーを捨てる事で復活する能力だ。戦線の継続においては超一級の能力であり、これのおかげで《百仙閻魔 マジックマ瀧》は圧倒的なまでの強さを獲得した。
ゲームの序盤から《百仙閻魔 マジックマ瀧》を降臨させるためには《命水百仙 しずく》か《閻魔王子 クーマン》を先に召喚して破壊する必要があるため、味方を破壊する事で効果を発揮するカードも多く搭載されている。味方の破壊を必要コストにする効果は本来極めて大きなデメリットであるため、こういったカードは軽コスト高パフォーマンスである事が多い。そのため序盤から相手の場を強引に荒らしてゲームの流れを掴めるのもこのデッキの強みだ。
メインの動きの脇を固めるカード達も非常に強力。序盤から展開して相手の動きを牽制できる《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》や《熱湯グレンニャー》、手札の質を上げられる《一挙両得 カッキー&ケッシー》や《闇からの復権》、果てはここでも猛威を奮う《ゴウ・グラップラー・ドラゴン》により常に相手の行動を抑え続けながらゲームを展開し、勝利を目指していこう。
序盤は手札入れ換えや手札補充のカードで《百仙閻魔 マジックマ瀧》本体と、それを破壊できるカード、ドロン・ゴーの種になるエグザイルクリーチャーをかき集め、それらが揃い次第ドロン・ゴーを行っていこう。《百仙閻魔 マジックマ瀧》は早期に場に出るほど強い事、cucではドロン・ゴーを防ぐ除去手段が少ない事から、《命水百仙 しずく》《閻魔王子 クーマン》は序盤から積極的に出していくとゲームを組み立てやすい。《百仙閻魔 マジックマ瀧》が降臨した後は、攻撃時の手札破壊能力とドロン・ゴーによる破壊耐性を駆使して相手の対応手段を根こそぎ奪いながらじわじわと追い詰めていこう。
また、防御の要となるシールド・トリガーも17枚(防御に使えるもののみでも14枚。ゆうにデッキの1/3を占める)と多く、運に左右されにくい堅実なゲームメイクを楽しむ事ができる。ただの純粋な殴り合いではない、じっくりとした対話を求めるデュエリストにオススメのデッキだ。
光単ディオフェンス
高い盤面制圧能力を誇る《聖霊龍王 ディオフェンス》を主軸に、光文明が得意とする防御力と展開力を存分に発揮しながら戦うデッキ。cucに多い速攻やビートダウン系のデッキに対してめっぽう強く、勝利へのプランが明確に決まっているためカウンター系デッキの基礎が学びやすい。
《聖霊龍王 ディオフェンス》は5マナで8500と破格のパワーを持ち、ターン終了時のアンタップにより攻撃と防御を1枚で両立するハイスペックなカード。こちらも《ゴウ・グラップラー・ドラゴン》と同様に生存すればするだけ勝利に直結するため、できるだけ大量に召喚してバトルゾーンの圧力を高めていこう。
本デッキが他と大きく一線を画する点はなんといってもその展開力である。cucでは数少ないコスト踏み倒し能力によるクリーチャーの横並びと、それを支援するコスト軽減カードが大量に搭載されており、通常ルールと遜色ないレベルで序盤からの一方的なゲームメイクが可能なのだ。
さらに、展開したクリーチャー達は全員《聖霊龍王 ディオフェンス》の進化元にできるため、展開の阻害や大量除去の少ないcucではほぼ確実に複数体の《聖霊龍王 ディオフェンス》を降臨させられるのが強みだ。
本デッキのもうひとつの強みが「防御力」だ。相手の攻撃テンポを著しく阻害する《純白の翼 キグナシオン》と、12枚も搭載された防御用シールド・トリガー、さらにそれらの強みをより活かしてくれる《天運の聖霊龍 ヴァールハイト》と、これでもかというぐらい手厚い防御ギミックが用意されている。そのため対ビートダウンへの安心感・安定感は凄まじく、高い防御力を活かした強引な攻めのプランも組み立てやすい。
序盤から低コストのクリーチャー達を召喚していき、それらを《聖霊龍王 ディオフェンス》に進化。適宜殴り返しや《Rev.スパーク》《ヘブンズ・ダブルテイル》などで相手クリーチャーをタップしながら《聖霊龍王 ディオフェンス》で踏み潰してバトルゾーンの優位を取っていこう。十分にクリーチャーが並んだら《天英雄 ヴァルハラ・デューク》を召喚して味方に破壊耐性を付与し、一気に攻撃してゲームを終わらせるのが基本的なプランだ。もしワンショットキルに失敗したとしても、次の相手のターンには破壊されない大量のブロッカー達が相手を苦しめるだろう。ゲームプランの再現性が非常に高く、さらにゲームの逆転がしやすい上、かつ逆転されにくいデッキのため堅実な立ち回りでcucを勝ち抜きたいプレイヤーにオススメのデッキだ。
おわりに
cucの魅力はなんといってもそのハードルの低さである。それは参入だけでなく、デッキの改造や構築に置いても同じ。もし今回のデッキで「これを入れたらいいんじゃないか?」「この戦術を混ぜると面白そう」「これを応用して自分なりのデッキを組んでみたい」と思ったなら迷わずやってみよう。cucはガチでありカジュアル、カジュアルでありガチの世界。全ての挑戦を受け入れるし、どんな時でも革命が起きる世界なのだから。
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