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腎臓部分切除手術記(3)(入院・手術編(前編))
前回(2)の記録(入院準備編)
今回は入院・手術編(前編)
入院日前日
はじめに、私は火曜日手術で月曜日入院の計画であった。ベッド管理の都合で入院前営業日に連絡の流れ(休日診療もあった週で土曜に電話連絡)。
病室の希望は、第1が個室の最下位グレード?で第2が4人室みたいな多数室としていた。結果的に希望の個室はこのタイミングで空いておらず1つ上のグレード(トイレ有り室)が手配となった。
入院関連に詳しい方はご存じな方が多いかと思うが、病院都合で上位グレードの部屋になる場合はその差額は負担しなくてよいみたい(全ての病院が同じかは不明)。ただし、入院後希望個室が空いた場合はそちらに移動してもらうとかはある模様(そういう説明受ける)。
また、私の通う病院は入院タイミングが午前組・午後組に分かれるようで私は午前と連絡をもらう。
土日期間で忘れ物がないかを確認する。特に不足持ち物はなく急に追加の買い出しに行くようなことはなかった。
※前回記事の写真は荷物を土日にスーツケースに詰める直前で撮影。
入院1日目(手術前日)
指定通り午前に病院に向かう。こどもの登校後でギリ間に合う感じだったので家人に付き添いしてもらい病院へ向かう。
入院手続き時は、入院日に病院で手続きしたあと新型コロナの抗原検査して問題なければ晴れて入院となると説明受けていたが入院までの2か月くらいの間に病院側ルール変更となり入院日の検査は無しとなっていた。
事務手続き後に病棟へ向かい病室へ入室。ここが1~2週間の私の城である。担当の看護士の方の説明を家人を受ける。
腎臓の手術だからか、尿量確認があるとのことで大量の紙カップと記録用紙を渡される。こういうのあるなら室内トイレがある方が便利である。
ざっくり説明後、家人は退室(帰宅)。
追加で説明を受ける。
12:00頃 麻酔説明を受ける。全身麻酔と背中側(腰側)の麻酔(鎮痛剤投入とかも)があるとの説明。同意する。
12:45頃 昼食。入院が初めてなので病院食も初めてであったが結構美味しかった。病院食は味薄いとかおいしくないみたいな話も聞くけど結構美味しかった。家人がいろんなおかずを家ごはんで用意してくれる(経験)とか自分も年齢重ねて味覚が少し落ち着いているとかもありそう。これガッツリ濃いものばっかり食べたい!みたいな一人暮らししていた若い時代だったら苦痛だったかもしれない。
14:30頃 血圧測定、検温(これは標準定期チェック事項らしい)
15:30頃 手術前のレントゲン検査(腹部、胸部)
17:00頃 診察時担当医と会話
18:00頃 定期チェック、夕食
19:15頃 入浴(シャワー) 使い勝手わからず手間取る
20:00頃 緩下剤服用
健康(手術のダメージが無い)状態で、病室にいるだけだとかなり暇というか持て余す。持ってきた本を読む。(そしてその後各管が外れるまで読書するテンションにはならない/なれないのであった)
入院2日目(手術日)
06:15頃 定期チェック
06:30頃 朝食(ドリンク) ※手術前は固形物禁止でドリンク渡される
~~
10:30頃 昼食(ドリンク)
12:00頃 定期チェック。T字帯と腹帯を看護士に渡す
12:30頃 点滴セット。この際に点滴針(点滴口)を腕にセットする(セット維持が必要)のだが腕の毛がちょっと濃くでテープ維持とか難しそうといった話でいきなり腕の毛剃れ(除毛)の指示を受ける。トリマー機能なシェーバー的なもの持っていってよかったね。
14:50頃 呼び出し
~15:30頃 麻酔実施
~18:00頃 手術(完了)。
元々14時くらいから麻酔始めて手術と聞いていたが、この日は前のオペがあるとのことで前のオペ状況で後ろに時間ずれることはあると点滴セット時に説明を受けていた。
14時過ぎても全く部屋に看護士が現れたり遅れてるみたいな話が最初なくてかなりドギマギした。
こういった部分、看護士多忙ではあると思うが患者への情報伝達は丁寧にケアしてほしいなと思う。
麻酔~手術については、初めに麻酔処置室に行くのだが、背中側の麻酔口セット→全身麻酔処置の流れなんだが、背中側の処置しているときは完全に意識あるところで実施しているので会話が全部聞こえてくる。
なんだが口論というか使用量/投入量が違う?的なやり取り(事前の話だとXXだが今YYするって流れにしてないかいみたいな)が聴こえてこちらがかなり緊張していた。そういうの聴こえないところでやってよ~~。
そして事前処置が完了したところで、酸素マスクみたいなやつをあてられて呼気麻酔的な流れなんですかね。最初「ぼーっとしてきましたか」的なこと声かけられたけど意識シャッキリ過ぎて、やべぇ麻酔効いてないないんじゃないかと麻酔の効きを意識しながら数分集中していたと思う。
が、そこからの記憶はなく、気づけば病室に戻っていた、たくさんの管や色々なものを付けられている形で!!
手術は「ダヴィンチ」(ロボット)を利用する「ロボット支援下腎部分切除」と呼ばれるものでした。腹腔鏡手術とダヴィンチを組み合わせた手術という説明になるのかな(広義の腹腔鏡手術??)。
対象は左腎臓。
なお、手術は2~3時間といった形で事前に聞いていたので、家人に連絡いった時間からすると順調にオペは完了したと思う。
結構、ふと麻酔(眠り)から覚める感じ。
ここから次の日までが一番辛いと思います。
(手術経験ある人はもしかすると慣れてるのかもしれない)
まず、消灯時間(21:00)より前に病室に戻ってきているが、ほとんど身動きはできない感じ。開腹する大手術ではないので激痛とはなっていないのだけど痛みがあるなか、意識はあるけどなんもできない感じ。
そして消灯時間過ぎると消灯されるので(当たり前なんだが)すっごく孤独。ただ、多数室で人の気配感じるよりは、つらいなーって思ったり口に出しても他の人に迷惑かからない分、個室の方が気楽かも(気楽だったかも)と私は思う。この辺りの感想は人それぞれでしょうね。
入院3日目(手術後1日目)
上記の孤独感と動けなさ、痛みがあって寝たり寝れなかったり、もろもろ管が身体についてるから寝づらい、純粋にそんなに長時間寝てられないみたいなことで目覚めている。
夜中にも定期チェックに来てくれるのだが、その後早朝に傷口からのしみ出し(ガーゼとかテープしてるけどあふれる感じ)が大量になってることに、なんか体とか手術着?(着てる服)冷たいとか濡れてる感じに気づきナースコール。
しみ出し拭いてもらってテープとかし直し、着替え、シーツ交換、腹帯外しなどもろもろ管とか付いてる人間から交換するのは大変そうでした。早朝の記憶おぼろげ・身体が痛い私もシーツ動かすために右に左に寝返りうったりして大騒ぎ。
そして、その後全く眠れず。夜が長いと感じたのは初めてかもしれない。
※上述の早朝の件があったので、私は結構躊躇せずナースコール押すようにしてた(自分では重要か判断できない。あと結果的にだけどすぐに看護士きてくれないこと多かったので自分から意思表示(コール)はした方がいいと思う)
病室戻った直後の姿
・左腕 点滴
・右腕 点滴
・背中 鎮痛剤
・手術患部 スキンステープラーとメインの傷口にドレーン
・尿道カテーテル
・両脚(足) フットマッサージ
・右手にコールボタン握らされる
四肢になんらかされてるのでそりゃ落ち着いていられません。
朝になって、左腕点滴とフットマッサージが解除される(キャストオフ!)。
この状態だけれどレントゲン検査があって移動が辛い。
歩けないほどではないんだけれど転倒リスクなどもあるとのことで車椅子移動。車椅子も初体験。
普通の診察の人と同じに並ぶのと、この日の私の検査タイミングはかなり待つ感じで辛い。
腎臓摘出のケースはわからないですが、部分切除の場合、消化器の手術ではないため、食事摂取は問題ないので手術翌日からごはん(通常の病院食)あります。
最初はからだ起こす(ごはん食べられる姿勢)にするのが慣れなかったりつらかったりであんまり食べられなかった。
入院4日目(手術後2日目)
早朝採血:アリ、午前レントゲン:アリ
背中の管と尿用カテーテルが解除される(キャストオフ!)。
ここからは自分で排尿することになり、尿量記録が再開される。きちんと毎回記録するのが結構面倒。トイレが(物理的に)遠いと疲れるし量の記憶忘れそうなので、トイレ付き個室になったのはラッキーだったかもしれない。
次に入院することがある場合は、お金の問題もあるけど手術内容や記録取るようなことなども先に質問してどういう部屋希望するか考えた方がいいな、との気付きを得た。
排尿だけでなく排便の方も自分ですることとなるのだが、少し便意を感じて重い鈍痛なからだでトイレで構えるもあまり力めないし(というか力むと危なそう)どうも無理そうということで看護士に相談して緩下剤出してもらう。
少し身体につながっていた管も減っていったので看護士に手伝ってもらい身体を拭く。看護士がもってきてくれる温められた「さわやかコットンタオル」がすごく良い。医療機関用のウェットタオル(使い捨て)なのかわからんけど生地が厚めかつあたりがやわらかくて使い心地がよい。これ、家でも使いたい!!
※Web検索してみたら丸三産業の「さわやかコットンタオル」らしい
製品は企業ページと公式ショップ(一般用)ではみつからずモノタロウとかでHITした。
丸三産業株式会社さん、素晴らしい商品だと思います。ありがとう。
https://www.marusan-sangyo.co.jp/
前日の気付きで、身体あまり動かせないから本読んだりも難しいし鈍痛とか気になって他のことできないから早く寝た方がいいやと消灯前(20時くらい)に寝たら24時くらいまでの間に数回起きるし、痛みと尿意で1時間ごとぐらいに起きて寝ていられなく夜中が辛過ぎた経験と個室であるのをいかして消灯後も消灯しなかったり遅く寝るようにしてみたり。
この日の夜から痛み止め出してもらう。服用すると楽になって少し眠れる。
入院5日目(手術後3日目)
早朝採血:アリ、午前レントゲン:アリ、お通じ:アリ(緩下剤効果)
※結構、早朝採血がつらい。あまり眠れなくて明け方起きてしまっているのだが通常なら寝てるような時間に病室来て起こされて採血される。
術後良好ケース(早いケース)だと3日目には傷口につないでいるドレーンを抜き取り頃合いだが、私は初日に大量しみ出しもあったりと排出量の減少ペースが遅めで本日の抜き取りは見送り。
引き続き痛み止めは処方可能な時間ごとに出してもらい服用する。
手術箇所よりも、カテーテルを抜いたからなのか尿道とか膀胱のあたりかわからんがチクチクするが排泄時の痛みはなし。
身体につながる管の数は減ったので、リハビリとして病室階の廊下を一周したり、少し腿上げといった強度のありそうな動きもしてみたり。
あまり考えてなかったがWeb検索すると腰のひねり動作はご法度らしいので留意が必要であった。まぁ、手術して縫合してるような箇所をひねるようなことはしてはいけない。
手術患部の痛みは、激痛はなくて、腹筋の筋肉痛のひどい時の状態に雰囲気似ている。筋肉痛と違って数日経過しても痛み減らないのだが…。
自分のメモに記録していないが、病院食については朝食と夕食が二択、昼食は固定で、数日単位とかで先に選択回答する。昼食が一番ボリューム(カロリー、味付け)重めといった感じ(献立表確認してもそういうバランス)。全体的にご飯(米)の量が多く完食しんどいのもあり、パンとジャムの組み合わせが美味しいので朝食はパン側のメニューを選択することが多かった。
自分の記録によると、この日の日中担当だった看護士が今のところシゴデキNo.1らしい。前述の大量しみ出しの時に交換など大仕事をこなしてくれた内の1人である。大感謝。
入院・手術編(後編)に続く。
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