IT業界(SIer)の就活について:掘り下げ編

 前回の志願編からお会いする方はまた見て下さり有難う御座います。
初めて拝見される方は初めまして。かむりと申します。今回はIT業界(SIer)就活についての第2編としてお送りさせて頂きます。今回はSIerの区分とどのようにしてSIerを探すべきかについてのご紹介です。
 (そういえばIT業界って題名にしちゃったけど今思えば幅広すぎて申し訳ないですがSIer業界にしとけばよかった!!!!!)

SIerの区分

 SIer業界就活してるよ~って人は説明会で耳にたこができるくらい「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」があるよって話は聞いてると思います。個人的な見解はそれらに付け足して「NTTデータ系」というのも存在していると考えていますが改めて紹介していきましょう。

メーカー系

 最近は富士通が色々な意味で話題ですがそんな富士通やNEC、日立、日本IBMといったコンピューターなどハードウェア製品を製造しているメーカーに付随したグループを中心とした系列がメーカー系です。
 メリットとしては母体がメーカーであるためシステムの構築が滞りなく行えるソリューション提案を行える事や事業が多岐にわたっているので様々な業界で挑戦していくことができるチャンスがあります。
 ただしどうしてもそのメーカーのグループである以上どうしてもその会社の製品を売らなければならないという点を考えてしまうといった事を説明会で社員から聞くことがありました。
※自分はメーカー系志望ではなかったので例えば日立とNECを比較してどっちがいいか云々の話はできませんが、会社案内のパンフレットや会社のIR情報やそれに関するニュースを見る等で強みを見ると良いと思います。

ユーザー系

ハードウェア製品を製造していない会社を親会社に持つのがユーザー系です。大体は企業の情報システム部門が独立して成立した会社が多く、商社、金融、保険、製造、小売り等々様々なグループが存在しそれぞれに特色が存在している企業群です。企業名を挙げるとするなら住友系のSCSKや日本製鉄グループの日鉄ソリューションズが有名です。
 メリットとしてはずばりその道のプロになれること!例えば保険系のユーザー系SIerならば親会社はその保険会社なので保険や金融に関する知識もつけなければならないのでそれに特化したプロになる事ができるチャンスがある企業とも言えます。またメーカー系や独立系と比較して事業所が少ない(一部例外はありますが)為転勤がそもそもない会社が比較的多いです。
またユーザー系はそりゃそうなんですが上流工程を行う会社が多いです。
 また、これらの会社はメーカー系や独立系の大きいところに存在する営業という概念が存在しない為SE職のみの採用が多いのですが、例外として営業がある会社が存在します。それは「外販」と呼ばれるモノです。
 「外販」というのは自分たちの開発したシステムを親会社だけでなく他社に販売している事を指し、ユーザー系SIerの中でもこれの比率で企業同士の比較がしやすいです。例えば保険系の場合でも100%親会社のシステムしかやりませんって会社もあれば10%外販やりますって会社もありましたし外販が高い会社もありました。(ちなみに上述のSCSKや日鉄ソリューションズは外販比率が高い)
 また、福利厚生が親会社に準じている事が多いのでその点においてもユーザー系の人気は高いと感じますね。自分も一番ユーザー系を目指してました。

独立系

 日本のIT企業で一番多いのがこの独立系です。有名なところだと日本ユニシスや「勘定奉行」のソフトで有名なオービック、TISなどが有名でしょうか。独立系は親会社を持つわけではないので、メーカー等にとらわれない柔軟なソリューションを提供することができるメリットが存在しますがSES(システムエンジニアリングサービス)を行う会社や所謂下請けもこのグループに属しております。

 で、ここからですがこの「下請け」を見極める方法として自分が使っていた事を伝えるのですが
「その会社のサイトの会社概要の主要取引先がまた別のSIer企業 例:「NTTデータ××」や「日立△△」「○○情報システム」などなら下請けの可能性がある」と判断していました。上流工程をやる会社は取引先にIT企業ではなく例えば「JR東日本」や「日本通運」といったSIer企業ではない事を表記する場合が多いです。

 ※独立系でも上流工程ができる会社は存在しますが独立系の説明会に行こうと考える前にユーザー系志望を決めてしまった為本当にどの独立系の会社が上流工程をできるかどうかは判断できない為自分で説明会など行くことをおすすめします。

NTTデータ系

 日本最大のSIer企業で有名なこの企業。なんでここだけ独立で紹介したかというとその規模の大きさとNTTデータ自身がNTTデータを上記の3つどれにも属さないと新卒採用サイトに記載しているからです。NTTデータ系の良い点はNTTグループの福利厚生の良さやフィールドが広いというのがありますが、そのNTTデータのグループ会社でもそれぞれ分野に特色があるので説明会とか行くのが吉です(例えばグループ企業の1つであるNTTデータアイは官公庁向けのシステム開発を行ったりしてます。)。

どうやって探すの?

昔リストを一度作って公開した(現在アップデート版作成中)わけですが、どうやってこんなまとめと作れたんだ思いますがこれは1つのサイトと1つの書籍を参考に作成致しました。1つのサイトを紹介致します。

このサイトを参考にして企業を探し応募しましたが、もう一つ紹介したい書籍が存在します。それに関しては
本日メルカリでその書籍が買えた」ので後々ご紹介させて頂きます。

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お次は「苦難編」でお会いしましょう

かむり(https://twitter.com/Cmr19str)

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